宝塚ばらの伝説
フェルゼンは辛抱役-日向薫さんインタビュー後編
……フェルゼンって辛抱役なんですよね。あまり自分を出しすぎるとドロドロしてしまうので、思っても語らずという部分が多いんです。一幕はとくに、王妃との関係をいろいろ言われて逃れて、言われて逃れて!アントワネットとの愛でも、相手は王妃様ですから、やはり受け身なんですよ。行動を起こすのは、馬車を駆って救出に向かう「行け行けフェルゼン」からで、そこから牢獄までが、やっと自分で物語を動かしていく。
……見ている方が幸せを感じる演じ方をすれば、『ベルサイユのばら』のフェルゼンはマルなんだと思います。歴史上のフェルゼンはもっと複雑な人生を送った人ですけど、池田理代子先生によって、本当にいいイメージになってますよね。「フェルゼンと王妃マリー・アントワネット編」って、劇画の流れを忠実にとり入れているし、スタンダード版ではないかと思っています。
それではゲスト出演したアンドレ役についてはどうだったでしょう?続きは「ベルばらKidsぷらす」をご覧下さい。最後には動画メッセージもご覧いただけます!
★日向薫さん今後の活動★
実は、今年は芸能活動30周年なんです。
「家なき子」の次の仕事なのですが、私は山崎陽子さんの書かれた本を8年ほど、朗読ミュージカルという形でやらせていただいています。これは本を広げて、まず読み手として入っていって、そのなかで色々な役が出てくるのを演じ分けていくんです。役によっては歌ったりもします。でも朗読は観客の方の想像力で楽しんでいただくものですから、読み手が目立ち過ぎてはいけないし、毎回試行錯誤をしながら取り組んでいます。そのなかで去年初演した『杜子春』を、5月に那須野が原ハーモニーホールで、上演する予定です。
実は、今年は芸能活動30周年なんです。ですから後半もイベントがたくさんあって、日程は未定ですが朗読ミュージカルの原点の『水たまりの王子』と『鼓物語』を題材にしたコンサートを企画中です。11月には名古屋中電ホールでも、朗読ミュージカルの公演があります。楽しみな1年です。詳しくは、オフィシャルページで!
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投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ 2006/03/05 10:30:00 宝塚ばらの伝説 | Permalink | トラックバック (0)