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e-book Japan ベルサイユのばら

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2006年3月 6日 (月)

ベルばらの娘たち

ベルばらファンは誰だ

現在活躍中の少女漫画家で一番のベルばらファンといえば、誰だろうか。

おそらく、少女漫画家を目指す人ならたいていはベルばらを読んでいるとは思われるが、私が真っ先に思い浮かべるのは、フジ系の月9ドラマにもなった「西洋骨董洋菓子店」(新書館)を描いた、よしながふみである。

なにしろ彼女はプロになる前に、自費出版でベルばらの同人誌を出しているほどなのだ。商業誌のイラストエッセーでベルばらへの愛を語ったこともある。

よしながふみといえば、ボーイズラブ(略称BL・男性同性愛をテーマにした少女漫画)。健全な漫画好きの方々は手にする機会がないとも思われるが、フランス革命前後を舞台にした彼女のBL作品は、ベルばらファンならば「おお!」と言うだろう「ベルばら」の香りがぷんぷんしているのだ。この際、嫌悪感を捨てて、ぜひ手にとっていただきたい。

ジェラールとジャック」(白泉社)は、フランス革命前後を舞台にしている。ジャックは貧乏な貴族に生まれた少年で、ジェラールは平民でありながら富を得て貴族の女性と結婚する。平民と貴族という主人公2人の対比が、当時のフランス社会を映し出している。革命後のジャコバン・クラブの独裁について、主人公2人が論争する場面まで登場する。世界史を勉強していてジンマシンを出した程の歴史嫌いの私は、「ようやくこの本でフランス革命の意義が分かった」と思ったほどだった。ベルばらでは「処刑された」とだけあるロペスピエールらが、なぜそうなったのかも説明調でなく解説されている。

愛とは夜に気付くもの」(ビブロス)の中でもフランス革命が描かれている。亡命後の貴族の生活まで描かれていて、本当によしながふみの勉強ぶりには舌を巻く。この勉強の原動力は、間違いなく「ベルサイユのばら」なんだろうなあ。文学部卒の私の周囲には、ベルばらを読んだからフランス語専攻、って人が多々いたけれど、日本中の女性たちのフランス知識って、かなりベルばらのおかげだよねえ。

ちなみに、先日「別冊コーラス」が、マリー・アントワネット生誕250周年を記念して「ベルばら」を特集した。そこにコメントを寄せたのは、くらもちふさこ谷川史子伊藤理佐もんでんあきこら、そうそうたるメンバー。でも、一言ツッコみたい。伊藤理佐、「『パンがないならケーキくえ』って言ってください」ってマリーのイラストに添えていたけれど、それ、言ったのはマリーじゃないから。誤解してる人、多いよね。

よしながふみの作品一覧  on BOOK.asahi.com

よしながふみ「西洋骨董洋菓子店」 on BOOK.asahi.com

よしながふみ「ジェラールとジャック」 on BOOK.asahi.com

よしながふみ「愛とは夜に気付くもの」 on BOOK.asahi.com

くらもちふさこ作品一覧 on BOOK.asahi.com

谷川史子作品一覧 on BOOK.asahi.com

伊藤理佐作品一覧 on BOOK.asahi.com

もんでんあきこ作品一覧 on BOOK.asahi.com

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投稿者 松尾慈子 2006/03/06 20:52:05 ベルばらの娘たち |