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2006年4月20日 (木)

交換日記

観てきました!雪組「ベルばら」-スタッフ編

宝塚雪組「ベルばら」を観劇した「Kidsぷらざ」のスタッフの観劇記です。

ベルばらKids担当記者と見た(少しシリアスな)午後の部

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好敵手というのは何処にでもいる。
あの「阪急」と「阪神」だってそうだ。
高度経済成長のもと、国民こぞって白球に目を凝らした時代があった。
阪神は阪急に先駆けて1962年、日本シリーズに出場し、負けじと阪急は75年からシリーズ3連覇を果たしている。
近々、阪急ホールディングス(旧阪急電鉄)が、例の村上ファンドが保有する阪神電気鉄道株(45%)の全株数を取得するそうだが、歴史的な「握手」の向こうには、何がまっているのだろうか。

さて、先日、かぶりつきで観劇した「ベルばら」におけるオスカルとアンドレも、古今東西、ファンをヤキモキさせる好敵手といえる。
ホレたハレたの感情はさておき、互いを認め合う存在というのは、対峙したときに独特のパワーを発する。
今回の舞台で、ふたりは確かに火花を散らした。それはけっして、煌(きら)びやかな衣装や、眩(まばゆ)い電飾のせいではない。
ふたりの感情が、共通の中心軸をもったDNAの二重螺旋(らせん)構造のような容(かたち)で極みに上り、その場の空気が圧倒的だったからこそ、客席のあちらこちらから、すすり泣く声が聞こえてきたのだ。陳腐にさえ思えた書割が、250年前の荘厳さを持った舞台装置に思えてしまった。

かわいいキャッラクターのベルばらKidsも、その好敵手ぶりを随所に垣間見せる。案外というか、やはりというか、この4コマ漫画も奥深いのである(高)

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のっけから華やかで、オスカルたちが銀橋を渡って来ます。原作もあまり読んでいない高デスクがオスカルとアランを指して一言。「オスカルはどっちなの?」・・・オスカルは金髪です。
休憩中、ジャンヌ好きなT記者が女性で賑わうフロアを見渡して、「今ほど女性の立場がいい時代なんて他にはないですよ・・・」。これは女性が長い歴史をかけて戦って勝ち得たもの。劇中ではまさにそんなオスカルが戦っているわけです。オスカル、がんばれ!
後半はバスティーユに向けて一気に加速。最初は「けっ、女なんて」と悪態づいていた衛兵隊が、次には「隊長!」、そしてついには「隊長、あなたについてゆきます!」と。この言葉の変化には、信頼関係を築いていった様々な過程が集約されているんですよ!これわかってますか!?と高デスクを見る。高デスク気づかず。
そしてバスティーユの場面。T記者が身を乗り出してものすごい拍手!!と思ったら、その隣の老紳士でした。
フィナーレはアントワネットの作曲した楽曲によるもの。バレエ好きなU記者は男役のダンスの場面がお気に召した様子。華麗にして迫力あり。素敵でした。U記者は「私も買おうかな」とパンフレットを購入。

フェルゼン・アントワネット編は忍ぶ愛、大人の物語でした。オスカル編ではみんなが愛を爆発させています。家族愛、祖国愛、愛のために信念をかけて戦っている。青春を駆け抜けているといった感じです。
「バスティーユの音楽はピンクレディーのサウスポーみたいだなあ」という高デスクの言葉を聞きながらも、バスティーユの白い炎のような残像が浮かんでいました。(観劇記というより観劇者を観劇したハットリ)

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ウエノ、オノ、なとみのウキウキ(これぞ王道)な夜の部

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中高時代は演劇に、大学時代はフェンシングに青春を捧げた私にとって「ベルサイユのばら」はまさに心の琴線に触れる舞台。劇場(平成版)でもテレビでもみて、原作漫画も何度読んだかわかりません。
なのに!久しぶりの「ベルばら」は想像を遥かに超えていました。幕開きからフィナーレまで、これぞ「ばら色の世界」に包まれる幸せ。オスカル役の朝海さんがフェンシングの剣(フルーレという種目で実際に使う練習用の剣。なぜだか妙に嬉しい)を手に華麗に登場し、アンドレ役の貴城さんと剣の稽古をするシーンから気分はすっかり高揚して、あとは「カッコいい!」「きれい」「(なぜか)ちょっと笑っちゃう」「切ない・・・」でも「楽しい!!」のめくるめく連続に心地よく身を委ねました。この舞台、間違いなく「幸せ力」ありです。(ウエノ)

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原作をざっくりとらえた「フェルゼンとアントワネット編」と比べ、「宝塚的なオスカル名場面」を抽出した、という感じでしょうか。
マンガの名セリフが随所に散りばめられていて、全体に駆け足の星組フェルゼン編より、心地よく観られました。

でも、直後の感想はなぜか「星組の方がよかったなー」なのでした。
これは多分、湖月さんと白羽さんの声と歌い方が私的に好みだったからだと思います。
⇒「宝塚は歌!」派なので。
また、大浦みずきさんや日向薫さんのインタビューをお聞きした直後のことで、フェルゼン役についていろいろ考えながら観たせいかもしれません。

しかし!!貴城けいさんのアンドレは絶品でした。思い出してもくらくらします。
「オスカル編」のアンドレは、オスカルを愛する者たち皆(観客含む)の代表なので、あれだけりりしいと「オスカルのことはあなたに任せた!」という気持ちになっちゃいますね~。
オスカルをおいて先に死んじゃダメだよ、アンドレ…。(ただ今タカラヅカ学習中のオノ)

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なとみみわさんの観劇記はこちら。まだまだ続きます。

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今回、宝塚大劇場では5人のスターによるアンドレ役替わりだったということですが、それぞれ、ご覧になった皆さんの感想をぜひお聞きしたいですね。こちらのベルばらKids専用フォームにどしどしお寄せ下さい。お待ちしてます!

お便り募集このコラムをお読みになった皆さんの感想や質問をお待ちしています。 ⇒こちらの「ベルばらKids専用フォーム」からどうぞ。

投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ 2006/04/20 13:21:24 交換日記 | | トラックバック (0)

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