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2006年6月 9日 (金)

交換日記

ロザリー&アンドレのナポレオン勉強会(ふらんす案内番外編)

Rssp
あら、珍しく本なんて読んで、どうしたの?アンドレ。


Ansp 6月3日の「ベルばらKids」は読んだかい?オスカルがナポレオンとすれ違った時に「あれは鷲(わし)の眼だ……、帝王の眼だ!」と言ったじゃないか。オレは後ろにいたのに全然気づかなかった・・・。それで反省してね。ナポレオンについてちょっと勉強しようと思ったんだ。

ロザリー:それなら私にお任せください。ジャーナリストの妻ですもの。江戸東京博物館(東京・両国、6月18日まで)で「ナポレオンとヴェルサイユ展」をやっているのでご案内いたしますわ。

アンドレ「ふらんすぷち案内」でル・ルーには手厳しくやられてるからな~。お手やわらかに頼むよ。

***  ***  ***

Ansp《絞首台に向かうルイ16世(1793年1月21日)》国王様の処刑の場面だ。こんな様子だったのか。おいたわしい・・・。

Rsspこの頃の絵はその出来事があったまさにその年に描かれていたものが多いのね。絵を使って出来事や事件を広めたのね。


アンドレ
:アントワネット様の肖像画《1793年のマリー=アントワネット》も処刑の年に描かれたのか。まだお若くていらっしゃるのに・・・。

ロザリー:優しそうな微笑をたたえていらっしゃるのがせめてもの救いかしらね。


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Ansp
お、ナポレオンの執務室も再現されているぞ。


Rsspヴェルサイユ宮殿のグラン・トリアノンを改築し、書斎の壁紙やカーテン類は自ら緑色に統一したそうよ。



アンドレ:簡素な家具に実用的な机。できるヤツの部屋って感じだな。


***  ***  ***

200606072159000a         
↑グロ《アルコル橋のボナパルト将軍(1796年11月17日)》(絵葉書から)
    
200606072157000a
↑ダヴィッド《サン=ベルナール山からアルプスを越えるボナパルト》(絵葉書から)



Ansp
ここはナポレオンの肖像画がいくつも展示されているんだな。ん、絵によって顔が違うみたいだけど?

Rsspこれらの絵は、プロパガンダとしての役割を果たしているから、実際より美化されたものもあるのよ。自分の好きな顔を見つけてみるのもいいかも。私はグロの《アルコル橋のボナパルト将軍(1796年11月17日)》、憂愁を帯びた感じが好きだわ。

アンドレ:オレはダヴィッドの《サン=ベルナール山からアルプスを越えるボナパルト》の方がいいな。この絵には強烈なカリスマ性を感じるね。そういえば、オスカルの肖像画も白馬に乗った姿だったっけ。オレは見られなかったけど・・・うう。

ロザリー:実はこの絵も多分に美化されているのよ。実際には白馬ではなくラバだったし、左下の岩にはボナパルト、ハンニバル、シャルルマーニュの文字が見えるでしょう。アルプス越えをした過去の英雄と並べて、英雄的なイメージを演出しているの。

アンドレ:…な、なるほどな。だんだんヤツの性格がわかってきたぜ。


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Ansp遠征先を描いた絵もたくさん展示されている。これもプロパガンダの一つなんだな。エジプト遠征か・・・。エジプトにはオレも行ったような(06年4月1日のベルばらKids参照)。この《アスワンでのフランス軍の休息(1799年2月2日)》は灼熱の大地や青いヤシの木が異国情緒にあふれているね。

Rssp
一方、ロシア遠征の絵は荒野が広がり、人物の表情も暗いわ。各戦地を対比して見るのもおもしろいかも。



***  ***  ***

Np_1_1 (部分)

Rssp戴冠式の絵ね。中野先生のコラム「いつの時代もファッションは」でもおっしゃっているように、女性の着ている当時人気の古代ギリシャ・ローマ風ドレスは、アントワネット様の時代とは全く違うファッションね。

Ansp
でも権力誇示という点では同じだぜ!これでもかという着飾り様だね。ティアラにイヤリング。目がくらむな~。

ロザリー:第一皇妃のジョゼフィーヌは当時のファッションリーダーだったの。それだけでなく、バラの改良に大きく貢献した人でもあるのよ。

アンドレ:ジェローデルと話が合いそうだなあ。


***  ***  ***

Rsspこの時代に作られた工芸品にも戦地の様子が描かれているの。《アウステルリッツの戦いを描いた花瓶》はギリシア時代の壷アンフォラのようなデザインで作られているけど、ほら、「vienne」フランス語でウィーンという文字が刻まれているわ。

Ansp
セーヴル焼に軍服姿の軍人たちが描かれているというセンスは理解できん・・・。よくよく宣伝好きなヤツだ。


ロザリー:それもあるけど、ナポレオンの偉業が伝説となり、皇帝というモチーフ自体が当時好まれて用いられるようになったみたい。

アンドレ:ヤツの偉業が広められたのも、あれだけ絵を描かせて宣伝したからこそなんじゃないかな・・・。


***  ***  ***

Rssp
ジョゼフィーヌは世継ぎが生まれないことから離縁され、ナポレオンは新たにハプスブルグ家からマリー=ルイーズ様をお妃にもらったのよ。


Ansp
敵国から嫁ぐなんて、マリー=ルイーズ様もさぞ辛かったろうな。しかもアントワネット様の甥の娘だし。でも家族団欒の絵を見ると幸せそうだ。

ロザリー:ナポレオンにたいそう愛されたそうよ。マリー=ルイーズ様のためにヴェルサイユ宮殿のグラン・トリアノンを改装して豪華な調度品をそろえたり。椅子やカナッペ(ソファー)も上品な雰囲気。・・・アントワネット様ゆかりの場所をめぐりめぐって彼女の甥の娘が引き継ぐなんて、何だか不思議な因縁を感じるわ。


***  ***  ***

Ansp家族との肖像画では、ナポレオンもリラックスした穏やかな雰囲気だね。それにしても、この頃になるとすっかり髪も後退して、腹の出た普通の中年って感じだな。若かりし日の面影はいずこ・・・。池田理代子先生のマンガ「エロイカ」で読んだ通りだ。

Rssp
あら、さっき読んでいた本はマンガだったんですね。展覧会を見終わって、いかがでしたか?ナポレオンについては。


アンドレ:革命後のフランスを統治して、フランス銀行や学校の設立、ヨーロッパではじめて市民身分を保障した民法典(「ナポレオン法典」)や今に続くレジオン・ドヌール勲章の制定・・・。戦の天才というだけでなく、国の統治にも大きな功績を残したんだ・・・。うーん、オスカルの目に狂いはなかったってことだな。

ロザリー:でもアンドレはその存在にも気づかなかったのよね。

アンドレ:・・・言うねえ、おまえも。


***  ***  ***

~館内のレストランでは、ナポレオンとヴェルサイユ展特別メニューがいただけます~

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Rssp
ナポレオンにちなんだランチが食べられるのよ。あら、完売ですって!

Ansp
う・・・、やっぱりいやなヤツかも。


ロザリー
:まあ、アンドレ泣かないで。ナポレオン・パイはナポレオンが被っていた帽子に形が似ているからその名がついたという説もあるのだそう。というウンチクで我慢して下さいな。

アンドレ:ありがとうロザリー。泣いてなんかないさ。でも、ル・ルーとオスカルには内緒にしてくれよ。

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メニュー

前菜 カマンベールチーズのフリットとインゲンとトマトのサラダ添え
スープ アスパラガスのクリームスープ
料理 鶏のマレンゴ風と野菜ソテー・ヌイユ添え
デザート ナポレオンとコーヒー


(スタッフ・ハットリ)

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投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ  2006/06/09 11:44:58 交換日記 | | トラックバック (0)

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