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2006年6月30日 (金)

交換日記

マリー・アントワネットとマリア・テレジアの往復書簡@名古屋(1)

6月13日から26日まで、名古屋三越で開催された「マリー・アントワネットとマリア・テレジア」展へ、スタッフが自腹を切って行ってまいりました。今回は母と娘の手紙形式です。
その理由は?「ベルばら」ファンならわかりますよね!

<手紙1>
―母から娘へ―

愛しい娘に

 先日の「マリア・テレジアとマリー・アントワネット展」はよい内容でしたね。アントワネット生誕250年を記念して、去年の秋から各地で開かれていたのは知っていたのですが、なかなか行く機会がなかったのです。今回あなたが誘ってくれて、ようやく名古屋で観ることができました。ありがとう。名古屋の名物も味わうことができましたし、楽しい1日でした。お礼がてら展覧会の感想を送ります。

 当日は平日で雨にも関わらず、早くからたくさんの人が訪れていましたね。私たちのように女性が多かったけれど、やはり「ベルばら」の影響かしらね。
 展覧会はその「ベルばら」の池田理代子先生が監修されたとのこと。オーストリア・ハプスブルク家の女帝マリア・テレジアと、その末娘でフランス・ブルボン家に嫁ぎ、革命によって悲劇の最後を迎えた王妃マリー・アントワネットの遺品が、2人の生涯をたどるように展示されていましたね。特に印象に残ったのは…。

(1)母娘の往復書簡
 アントワネットの輿入れから、マリア・テレジアが亡くなる間際まで交わされた2人の手紙の中から、敵国へ嫁ぐ娘へ送った、愛情と厳しさあふれる母親の手紙、そしてその心情も理解しきれていない無邪気な娘の返信が、翻訳とともに展示されていました。

 マリア・テレジアの手紙は母親としての愛情と政治的な配慮とが混ざり合い、彼女の立場や当時の状況が浮かび上がるようでした。読んでいて、娘を思う気持ちが伝わってきて涙が出そうでしたよ。一方のアントワネットの返信は、どう過ごしているのかという母親の問いに、丁寧に1日の様子を順番に説明するなど、まるで子どもの日記のよう。でも「お母様の言うことはちゃんと聞かなくては」という気負いが感じられる微笑ましいものでした。

(2)マリア・テレジアの一連の遺品
 少女時代の肖像画には、幼い中にも意志力と責任感がすでに表れているように感じました。ハプスブルク家を背負って立たなくてはならないということがわかっていたのでしょうか。勅令や軍学関連など、統治者としての面を示す展示物、信仰の深さを示す教会関連の展示物が多くを占める中で、繊細で華麗な扇が心に残りました。そして常に手元に置いていたという他国にいる子どもや孫たちの小さな肖像画を見て、あなたのおばあちゃんが、孫たちの写真を大切に部屋に飾っているのを思い出しました。
 もう1つ、確か象牙製の美しいビリヤードの球が展示されていたのですが、その説明に、テレジアは若い頃、ビリヤードや賭け事が大好きだったということが書かれていたのには驚きました。自分の体験があるから、娘への手紙で「賭け事に興じてはいけません」と言えるのだと、偉大なだけでないマリア・テレジアの一面に興味がわきました。

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マリア・テレジアの扇(絵葉書から)

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ハプスブルク家細密肖像画(絵葉書から)

     ※    ※    ※

 この手紙、読み返してみると、アントワネットよりマリア・テレジアのことばかり書いているわね。後半にはアントワネットに関する品もあったのだけれど、年のせいか、テレジアの生涯の方が心に残りました。あなたはまた違った見方をしたのではないかしら。ぜひ聞かせてくださいね。

 小さい頃、あなたは「ベルばら」が大好きでしたね。でも華やかなドレスやオスカル、アントワネットの恋愛物語にばかり心を奪われていたのではないかしら。大人になってから再読すると、また違ったことを感じると思います。今回の展覧会も、「ベルばら」の新たな読み方を教えてくれたような気がします。「ベルサイユのばら」は本当に奥が深いマンガですね。

 この展覧会、名古屋では終わってしまったけれど、この後、秋まで引き続き各地で開かれるようですので、お友達にも勧めたらどうかしら。これから暑くなります、くれぐれも身体に気をつけて。(母親より)


*****
続けて娘から母に宛てた返信の手紙をご覧下さい。

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投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ  2006/06/30 11:00:00 交換日記 | | トラックバック (0)

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