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2006年7月31日 (月)

「ベルサイユのばら」の時代展

奈良発~古都でつながるものがたり

ベルばらと「奈良」「図書情報館」――“場所”の持つ意味

 ネーミングというのは、人のこころを惹(ひ)きつけるか否かをきめてしまう大切なとっかかりだ。

 「激動の古都」と冒頭にふったこの催しに浮き立つのは、ベルばらファンだけではあるまい。そう、奈良県立図書情報館で7月25日からはじまった「激動の古都パリ『ベルサイユのばら』の時代」展のことである。

 平城遷都1300年を4年後にひかえ、古都「なら」は、さまざまな外国のいにしえのまちと交流を図ろうと考え、その第1弾がパリだった――。ジャーナリズムの世界に身をおく者として、文化をめぐる交流は数々みてきたが、古都をつなぐ接着剤に、創造の産物といえる架空の「ベルばら」「ベルばらKids」をもってきたというところが、目から鱗(うろこ)が落ちる手品のようでもある。

01tosho  開幕日におじゃまするまで、わたしは、ちょっとした違和感を抱いていた。<どうして会場がトショ・ジョウホウ・カン?>と。もとは池であった土地を活用して、杭(くい)を打つこともなく建てられたというこの近代的な建物に、創意工夫が凝らされた展覧会をより華やかにもり立てるスパイスがはたしてあるのだろうか、と思ったのである。

 だが、館内を案内されて、疑問らしからぬその疑問は、またたくまに消し飛んだ。

文化とは、自然に手を加えて形成してきた物心両面の成果が現れたものである。図書情報館には当然のことながら、過去の成果物である古典から最先端のデジタルメディアまで膨大なデータがある。だが、螺旋(らせん)階段をのぼってゆくがごとく知性を昇華させ、質量を高めていくための道具として用意されたのが、実は、こころとこころを交わす、この「場」そのものであった。

02tosho  自由に使えるデスクトップパソコンが備わった席のほか、自分のノートパソコンを持ち込んですぐに利用できる専用の閲覧机が完備。デジタル情報を編集・加工・発信するためのスタジオやアトリエもある。蔵書や電子資料を選び、インターネットを駆使して、かの地の知恵を引き出す。館内のいたるところで知をはぐくむ手立てがころがっている。
 
「ベルばら」展とともに情報の館を楽しむ

 こうやってみていくと、この展覧会の楽しみ方も再考できる。

03zuka エントランスホールにこしらえた会場で漫画の原画や宝塚歌劇の衣装を鑑賞したあとは、真向かいの図書情報館そのものを訪れ、情報をつむぎ、知性をさらに感じとるのだ。

 3階の通路わきには、展覧会にちなんで、フランスやハプスブルグ帝国の歴史や文化などを知るための蔵書が空間をうまく利用してエレガントに展示されている。もちろん、その本を借りることもできる。

 こうして館内をひと巡りしたあとに、再び、展覧会の会場へ。そこにはまた、違ったいにしえのパリ、ベルサイユのばらが見えてくるはずだ。時空を超えたふたつの古都のものがたりが、粘土をこねたように溶け、交じり合い、ひとつの成果となって現れてくる。

「ベルばら」展とともに古都・奈良を楽しむ

 こころがはずんだら、古都「なら」を散策するのも一興だろう。

 おすすめはいろいろあるが、古刹をひとつ、これはと自分が思う場所をきめておくのが大切。わたしは東大寺三月堂(法華堂)。天平12年というから、西暦でいえば740年あたりの創建と考えられている東大寺最古の建築物だ。

 四角い空間に立つ16体の仏像(12体が国宝、4体が需要文化財)に、わたしはいつも息をのむ。対座できるように畳敷きの長台があり、そこに腰掛けて、ご仏像と向き合う。

 外の炎暑、生活にまつわる騒音は一切感じない。沈思黙考、「空」になる。

04ukimido  時間が許すなら、夜、歴史がともるまちにでてみるのもいい。薬師寺、平城京朱雀門、新公会堂、興福寺五重塔、浮見堂など11の名所が10月末までライトアップされている(夜10時まで)。

 05todaiji わたしが訪れたなかで、圧倒されたのは、東大寺南大門(写真5)。昼に見た大きさから倍加されたようで、イルミネーションに浮かび上がった皺(しわ)様のデザインが、ほとけの世界にいざなってくれる。(高)

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06hasu
唐招提寺で。そぼ降る雨にひかる蓮(はす)の花。

07yakusiji
薬師寺の境内で。槿(むくげ)の薄桃色に、こころを奪われる

■「夏休み、奈良でベルばら展開催
■「池田先生の講演会や安奈淳さんのトークショーも
■「ベルばらの時代展開幕速報!

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投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ  2006/07/31 16:50:00 「ベルサイユのばら」の時代展 | | トラックバック (0)

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