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2007年2月18日 (日)

Kidsのアトリエから

『ベルばら』の原点、ツヴァイクの「マリー・アントワネット」を読んでみた(前編)

 去年から今年にかけて、マリー・アントワネットを主人公としたミュージカルや映画の公開が続いています。彼女や周囲の人々、時代の捉え方は作品により様々で、納得するものもあり、違和感を覚えるものもあります。

 この場合、私たちの判断基準はただ1つ、「ベルサイユのばら」と比べてどうかということ。アントワネット、フェルゼン、ルイ16世、ポリニャック夫人、デュ・バリー、「ベルばら」でおなじみの人物が登場するたび、「○○は『ベルばら』と比べてああだった、こうだったという話になります。「ベルばら史観」と呼んでしまっても過言ではないかもしれません。

 この「ベルばら」には実は原点と言える1つの作品がありました。それが20世紀初頭の作家シュテファン・ツヴァイクによる伝記小説「マリー・アントワネット」です。

 このたび、その「マリー・アントワネット」が、『世界史レッスン』の筆者中野京子さんの新訳で角川文庫から発売されました。これを機に『ベルばらの原点』といわれる本がどんなものか読んでみよう!ということで、「ベルばらKids」ブログのスタッフ・ライターが挑戦。あわせて映画やミュージカル、その他のアントワネット本にも取り組み、年末から年明けは「マリー・アントワネット」漬けの日々を送りました。

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↑これがみんなで持ち寄ったベルばら&アントワネット本だ!

 1月末日、お互いの成果(?)を持ち寄り、座談会が開かれました。その模様を前編・後編の2回に分けてお届けします。昨夏の『ベルばら』ぬりえ塗り比べ座談会に続く特別企画です。

参加者
中野京子さん:新訳を手がける。『世界史レッスン』連載。
米倉敦子さん: ツヴァイクはもちろん遠藤周作、フレイザーなど関連本では参加者中、いちばんの読書量を誇る。『神々のプロフィール』連載。
角川書店編集者Yさん: 新訳本の担当編集者。若い女性にしては珍しく『ベルばら』より先にツヴァイクを読んでいたという。
スタッフO: 『ベルばら』といえばオスカル派。この時代の知識はすべて『ベルばら』から。ツヴァイクは今回が初体験。
スタッフH: 岩波文庫版のツヴァイクに四苦八苦。『ベルばら』の物語世界はすべて池田理代子先生のオリジナルだと思っていたので、『ベルばら』に原点があったこと自体に驚く。

マリー・アントワネットの本や映画
池田理代子『ベルサイユのばら』中野、米倉、Y、H、O
ツヴァイク『マリー・アントワネット』中野、米倉、Y、H、O(※米倉は河出書房版、Hは岩波文庫版、他は角川文庫新訳版で読む)
フレイザー『マリー・アントワネット』米倉、Y(※ソフィア・コッポラ監督、キルスティン・ダンスト主演映画の原案。早川文庫)
カストロ『マリ=アントワネット』:O(※文庫版『ベルばら』の最後に参考文献として挙がっていた。みすず書房)
遠藤周作『王妃マリー・アントワネット』 米倉、Y(※涼風真世主演のミュージカル原作。新潮文庫)
ミュージカル『王妃マリー・アントワネット』:中野、米倉、H
映画『マリー・アントワネット』中野、米倉、Y、H、O

ツヴァイク「マリー・アントワネット」について
シュテファン・ツヴァイクは20世紀前半に活躍したオーストリアの作家で、数々の伝記小説で有名です。代表作の1つ「マリー・アントワネット」(1932年)でツヴァイクは、何もなければ普通の王妃として一生を終えるはずだったアントワネットが、後世に名が残る“悲劇の王妃”となったのは、巨大な運命の手によるものとし、平凡な女性が歴史に名を残すヒロインとして成長していく様をダイナミックに描いています。

      ★    ★    ★

「読む前から泣ける?」「フェルゼンの魅力にやっと気づいた」などなど盛り上がった座談会の様子は後編(2/25更新予定)でお届けします。あわせて素敵なプレゼントも!お楽しみに。

お便り募集このコラムをお読みになった皆さんの感想や質問をお待ちしています。 ⇒こちらの「ベルばらKids専用フォーム」からどうぞ。

投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ  2007/02/18 6:00:00 Kidsのアトリエから | | トラックバック (2)

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淡白なドラマに眠気を誘われるも, 主演女優の魅力と,本物の背景のおかげで最後まで楽しめる。 続きを読む

受信: 2007/02/18 11:58:50

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 先月末、我が家に女性5人集まってわいわい楽しく熱く語り合った読書会について、朝日新聞担当Oさんがレポートしてくれました。⇒http://bbkids.cocolog-nifty.com/bbkids/2007/02/post_3052.html#more  今回は前編なので、まずみんなが何を読み(何種類もあるのです)、何を見たか(映画&ミュージカル)についてが報告されています。写真左端にあるのは、わたしが使った原書。た�... 続きを読む

受信: 2007/02/18 12:18:47