ベルばら絵日記
アントワネットとフェルゼン
「全世界から見捨てられた女性」アントワネットを救うため「フランス中を敵にまわした男」フェルゼンが、忠実に、そして情熱的に、アントワネット救出のために頑張る姿に、まずは男前度数プラス10点!!
己の命よりも、相手の魂に重きを置いているフェルゼンにとって、
「う〜ん、みつかっちゃうかな〜・・・」なんて悩みもなければ、迷いもない。ただアントワネットの側に・・・彼女の魂を救うためだけに、チュイルリーに向かったフェルゼンに、男前度数極限値(計測不能ですピーッ)!!
みなさん想像してみて下さい。
「もう二度と逢えない」と思っていた恋人が、ある日突然、目の前に立っていたら?
「・・・どうしたの・・・?」と声を震わせ、尋ねるでしょう?
恋人達の障害の壁が、高ければ高い程、恋人が突然現れた衝撃に、体中が熱くなり、瞳は涙でうるうる、声にならない声で・・・
「・・・どうして・・・どうしてこんなことを・・・」って、言っちゃいますよね〜!!!
ツヴァイクの小説の中には、この訪問について、アントワネットの気持ちがあまり触れられていないんですけど、
「ベルばら」でのこのシーン、突然現れた恋人に、戸惑いと喜びの表情を見せるアントワネット!もう、切ないんです〜この表情!!その後の台詞がまたグッときます!
「自分の命よりも、あなたの命をずっとずっと愛しているということが、わからないのですか」
(ナトミ言った事ない、こんな台詞。きっとこれから先も、言う機会さえない・・・)
処刑台に上ったアントワネットがフェルゼンに心の中でこう言います。
「のめりこむように、私はあなたを愛します」
のめりこむって・・・神様・・・!どんなことをすれば「のめりこむ程愛しい人」に巡り会えるのですか?
「アントワネットとフェルゼン」「オスカルとアンドレ」この二組の恋人達って、すごく似てますよね〜純真でまっすぐです。
「相手の命を守るためなら、己の命なんか平気で投げ出せますよ、それが何か?」みたいな?
「この奇跡の愛」にかけたフェルゼンの男前オーラに、ナトミ涙しました。でも考えてみたら〜オスカルが最初に愛した男ですもんね〜。男前じゃないはずがないんです!
《関連情報》
⇒ツヴァイク「マリー・アントワネット」(角川文庫)の詳細情報はこちら
⇒ツヴァイク「マリー・アントワネット」を読んでみた(前編)
⇒ツヴァイク「マリー・アントワネット」を読んでみた(後編)
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投稿者 なとみ みわ 2007/03/21 11:27:24 ベルばら絵日記 | Permalink | トラックバック (0)