2013年2月末をもってブログの更新を終了いたしました。 ⇒詳しく
e-book Japan ベルサイユのばら

0228delete -->

« 今週のベルばらKidsは「平穏な時代だったら…」 | トップページ | クイズ ― この芸術家と関わった王は? 1775年 »

2007年4月29日 (日)

Kidsのアトリエから

ベルばらとリボンの騎士が夢の競演 手塚治虫記念館

Tezuka
企画展のポスター=手塚治虫記念館提供

 手塚治虫の漫画「リボンの騎士」と宝塚歌劇「ベルサイユのばら」の相関関係を、兵庫県宝塚市立手塚治虫記念館が3月1日からの企画展で紹介する。
 宝塚市で約20年を過ごし、歌劇ファンだった手塚が開拓した「少女漫画」が、池田理代子のベルサイユのばらで一大ブームを迎えて舞台化されるまでを、原画や写真で振り返る。
 手塚と歌劇は市の二枚看板だがファン層が異なるのが市の悩み。「女性剣士の共演でファンのハートを貫きたい」と同館。7月10日まで。(2007年2月28日朝日新聞より)

    ☆     ☆    ☆

 アサヒ・コムでこの記事を読み、この企画展、「ベルばらKidsぷらざ」「宝塚プレシャス」両サイトにピッタリ!ということで見学に行ってまいりました。

    ☆     ☆    ☆

 「タカラヅカ、永遠の輪舞曲(ロンド)展」が開かれている手塚治虫記念館は、JR・阪急宝塚駅から“花のみち”を行った突きあたりにあります。宝塚を訪れる人の多くは途中の宝塚大劇場どまりで、“花のみち”の端まで歩くことはないかもしれませんが、お城のような塔が印象的な建物の外観や、手塚治虫のマンガ世界を現実化したようなファンタジックな内部の様子は一見の価値があります。

Tezuka0
宝塚市立手塚治虫記念館

 1階の常設展示室では多才な手塚治虫の生涯を、子ども時代の作品や、創作ノートなどの展示物を通して追うことができます。若い頃を宝塚で過ごした手塚治虫は歌劇のファンで、縁も深く、当時の宝塚歌劇の出版物にもマンガを描いたりしています。近所には大スター天津乙女も住んでいたそうです。宝塚歌劇とのこうした関係は手塚の作品に大きな影響を与えました。では、それを今回の企画展で見ていきましょう。

Tezuka1

Tezuka4_1

 企画展示室は2階にあります。階段を上ると、オスカルとサファイヤの等身大パネルが飾られたひな壇が目に入ります。53年に生まれた『リボンの騎士』72年に生まれた『ベルサイユのばら』。どちらも日本の少女マンガの記念碑的な作品であり、宝塚歌劇と深い関係があります。

《Stage1》宝塚歌劇からリボンの騎士へ

 展示は3つのコーナーに分かれています。最初は手塚治虫と『リボンの騎士』のコーナー。壁には『リボンの騎士』の原画が飾られています。

Tezuka3

 手塚治虫はこの作品を、「宝塚歌劇をマンガにしてみたら」と考えて作りました。それは、サファイヤが男装の麗人というだけではありません。94年5月7日の朝日新聞に掲載されたコラム「漫画のカルテ」(文・村上知彦)には、

 有名な「リボンの騎士」だけでなく、手塚まんがに一貫して流れる変身や中性的な主人公へのこだわりは、幼いころからのタカラヅカ体験を考えあわせることで、すんなりと了解できる。華やかな群衆シーンや、古今東西の名作、神話、おとぎ話などを、巧みに換骨奪胎してストーリーに取り入れる手法なども、恐らくタカラヅカから学んだものだろう。

 とあります。なるほど!
 『リボンの騎士』は、それまでの少女マンガにはなかった「ストーリー性」を盛り込んだことが画期的といわれています。宝塚歌劇の舞台のマンガ化が、ストーリー少女マンガ誕生のきっかけだったとすると、少女マンガの歴史に与えた影響はとてつもなく大きいものといえるでしょう。

《Stage2》リボンの騎士からベルサイユのばらへ

 次は池田理代子とマンガ『ベルサイユのばら』のコーナー。『ベルばら』の原画はもちろん、池田先生の短編作品『ふたりぼっち』『桜京』の原画も見ることができます。

Tezuka6

 私は不勉強でどちらの作品も知らなかったのですが、両方とも「男の子みたいな女の子」が登場しているのが興味深いです。『おにいさまへ…』の薫の君など、池田先生の作品にはボーイッシュな女性が登場していることに(オスカルだけでなく)改めて気がつきました。

Tezuka10

《Stage.3》ベルサイユのばらから宝塚歌劇へ

 最後は宝塚歌劇『ベルサイユのばら』のコーナー。歴代の舞台写真やポスター、公演パンフレット、グッズなどが展示されています。

Tezuka13

 74年に初演された『ベルばら』は大ブームとなり、その後幾度も再演を重ね、宝塚の代名詞的作品となったのは皆さんご存知の通り。

 宝塚と少女マンガとの関係についてはこれまでも多くのことが語られています。
 最近では、宝塚歌劇団演出の小池修一郎氏が宝塚プレシャスインタビュー『エリザベートの魅力』の中で、少女マンガ・アニメと宝塚歌劇の関係性を語っています。また、少女マンガを原作にした宝塚歌劇作品はいくつもあります。しかしその中でも、『ベルばら』が金字塔であるのは間違いないでしょう。

《終わりに》タイトル「輪舞曲(ロンド)」の意味
 宝塚歌劇⇒リボンの騎士⇒ベルばら⇒宝塚歌劇。3つの要素がぐるっとひとつの輪を描き、さながら輪舞のよう、ということがお分かりいただけましたでしょうか。

 その『リボンの騎士』は、06年夏、宝塚歌劇団演出家の木村信司氏によって、ハロープロジェクトのメンバーら女性だけの主要キャストでミュージカル化されています。「少女タカラヅカ」の趣で、宝塚歌劇の原点を見たような気がしました。

    ☆     ☆    ☆

 企画展は宝塚市の手塚治虫記念館で、7月10日まで開かれています。手塚治虫氏、池田理代子先生の貴重な原画を見るチャンスです。緑の美しい季節、宝塚を散策する折に訪れてみてはいかがでしょうか。

お便り募集このコラムをお読みになった皆さんの感想や質問をお待ちしています。 ⇒こちらの「ベルばらKids専用フォーム」からどうぞ。

投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ  2007/04/29 11:00:00 Kidsのアトリエから | | トラックバック (1)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/165303/14836098

この記事へのトラックバック一覧です: ベルばらとリボンの騎士が夢の競演 手塚治虫記念館:

» 宝塚 トラックバック 松平健と舞風りらと私
今日は一日家でごろごろ・・・このペースだとあっというまにGW終わりそうです。さて... 続きを読む

受信: 2007/04/29 20:10:07