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2007年5月 8日 (火)

世界史レッスン

ルイ14世に仕えたペロー兄弟 1697年

  ~アントワネット生誕58年前~

 シャルル・ペローが童話集(正式には原本2冊から成り、有名な「シンデレラ」「長靴をはいた猫」「赤ずきんちゃん」「青ひげ」「眠れる森の美女」etc.が収録されている)を出版したのは1697年。公職を辞した後の、いわば晩年の手すさびに近かったろう。

 もともとペローは弁護士出身。やがて詩人・文芸評論家としてフランス・アカデミー会員に選ばれ、ルイ14世のもとで王族諸館監査役についた宮廷人である。童話集も王の姪へ献呈されている。

 彼としては、力を入れて書いた『古代人と近代人の比較』などの大著がほとんど忘れ去られ、童話作家としてしか名を後世に残せなかったと知ったなら、さぞかしショックに違いない。

 それはともかく、ペローが勤めた「朕(ちん)は国家なり」の宮廷で、侃々諤々(かんかんがくがく)の論議を呼んでいたのは、芸術における「新旧論争」であった。つまり古代ギリシャ・ローマを手本とすべきという「古典派」VS古代人も今とさして変わらないとする「近代派」のバトルだ。

 一見これは単なる芸術対立にみえて、事実上は、絶対君主制という現王政を無条件に讃美するかどうかの政治論争だった。ペローはこのとき、「ルイ14世の世紀」と題した、いわば太陽王万歳の詩篇をアカデミーで朗誦(ろうしょう)し、近代派の論客として大いに名を馳せた。

 人類は進歩すると言いたかったのだとの説と、なあに、ただのへつらいさ、との二説ある(お好きなように解釈ください)。

 さて、彼には兄がいた。クロード・ペローといって、こちらも経歴はなかなかすごい。医者からスタートして建築家になったのだ。ルーブル宮東正面はこの人が建てたものだし、後にはヴェルサイユ宮総監査官になり、建築学の本も出版している。

 兄弟そろって有能多才、出世も当然という次第。(中野京子)

☆関連記事「ペローのシンデレラ」(中野京子の花つむひとの部屋」はこちら⇒ http://blog.goo.ne.jp/hanatumi2006/

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投稿者 中野京子 2007/05/08 8:43:14 世界史レッスン | | トラックバック (0)

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