moi aussi, je suis PARISIENNE.(私だってパリジェンヌ)
パリのワイン専門店に聞く!ノエルお勧めのワイン
ノエル(クリスマス)まであとわずか。
気温0℃前後の寒い寒いパリ。その中で郵便局はクリスマスカードやプレゼントを贈る特別窓口を設け、小さな商店街もささやかながらイルミネーションを灯し、子供たちは教会でキリスト生誕の馬小屋の設置を手伝い…と、街はあたたかな雰囲気に包まれています。
クリスマス、家族や親しいもの同士でのお食事に、やっぱり欠かせないのがワインです。最初はシャンパンで乾杯、それからはメニューにあわせて次々とコルクを抜き、ワイングラスに注いでいきます。
シャンパンは生産地フランスでも高価で特別なものとされています。今日のところはシャンパンはセレブなマダムやムッシューにお任せするとして、パリジェンヌとしてはお食事にあわせたお手軽な、しかしちゃんとおいしいワインを選んで楽しんでみませんか?
そこで第4回目の『私だってパリジェンヌ講座』は、『パリのワイン専門店に聞く!ノエルお勧めのワイン』をお送りします。(12月は特別に2回お届けします!)
今日は"Caves Renaud(ルナードのカーブ)"という名前のワイン専門店にお邪魔しました。
お店の入り口には、お薦めのワインがびっしりと書き込まれた手書きの黒板。価格帯も日本円で500円~2000円程度とお手頃な、しかし店主のルナードさんが厳しい目と舌で選んだ"Coupe de coeur(一目惚れ)"なワインのラインナップです。買い手とワインに対する愛情を感じます。
店内所狭しと並べられたワイン。
地下のカーブには更にワイン、コニャックなども置いているそうです。
店主のミッシェル・レナードさんにお話を伺いました。
――ずばり、ルナードさんのノエルの一押しワインを教えてください。
「"CLOS JOLIETTE"1992年、ジュランソンのワインだね。
ジュランソンはフランスとスペインの国境近くにあるワインの産地。白ワイン、特に甘口のものが有名だ。
このワインは特にフォアグラやスモークサーモンなどと相性が良いとされているよ。まさにノエル向けのご馳走にぴったりだね。こちらは17ユーロ(約2700円)だ。
そしてこのシーズン、日本の皆さんにおすすめしたいのが、ボーヌ地方の"Chassagne-Montrachet(シャサ-ニュ・モンラッシェ)"。赤も白も力強いコクがある。
赤ならブルゴーニュのプルミエ・クリュ(ぶどう畑の格付けで、1級とされている)の"Corton(コルトン)"、白ならブルゴーニュの"Charlemagne(シャルルマーニュ)"。"Chablis(シャブリ)"も忘れてはいけない。ボーヌ地方のルイ・ラトゥール社のものだと外れがないよ。
これらのワインはどれも地理・地質的に味があり、土地というものを非常に尊重して作られているんだ」
――ところでルナードさんご自身は、ノエルはどのように過ごされる予定ですか?
「24日は一日中、25日でさえ半日はお店を開けているよ。常連さんはみんな、ノエルもここは営業しているって知っている。ノエルの良いお食事のためにおいしいワインを選ぶことは欠かせないからね」
――ではお食事はその後で?
「妻が料理の達人なんだよ!すごくおいしいテリーヌを作って待っていてくれる。それからフォアグラ、シャポン(去勢された雄鶏。脂肪分が多く最高食材のひとつとされている)、ブッシュドノエルだね」
――ワインを知り尽くしたルナードさんと料理の達人の奥様のテーブル!この上ない最高のノエルのお食事になりそうですね。ルナードさん、ありがとうございました。
☆ ☆ ☆
"Caves Renaud"
12, Place de la Nation 75012 Paris
最寄り駅:地下鉄1・2・6・9番線/RER-A線 "Nation"
12月中は無休
【ENCORE+ 今年結婚!?】
お祝い事と言えばシャンパンですが、シャンパンボトルの最後の一滴がグラスに注がれた人は「今年中に結婚することになる」という言い伝えがあるそうです。ノエルにシャンパンをあける予定のある方は、最後の一滴に注目してみては?と言ってもノエルの後は一週間弱しか「今年」は残っていないけどね…。
シャンパンについてもう1つ豆知識。シャンパンタワーなどで使われる口の広いクープ・グラスは、マリー・アントワネットが自分の胸の形を模(かたど)らせて作らせたものだとか。こうした華やかなエピソードもシャンパンの愉しみのひとつかもしれませんね。
第4回講座はいかがでしたか?ルナードさんのお勧め、ぜひ機会がありましたらお試しください。第5回講座もお楽しみに、そしてBon Noel!!(市瀬詩子)
《関連情報―アサヒ・コムのワイン特集》
■アサヒ・コムshpping でワインショップを探す
■「神の雫」作者のノムリエ日記
■ワインの歳時記―旬で愉しむ、五感で愉しむ
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投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ 2007/12/20 10:00:00 moi aussi, je suis PARISIENNE.(私だってパリジェンヌ) | Permalink | トラックバック (1)
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