2013年2月末をもってブログの更新を終了いたしました。 ⇒詳しく
e-book Japan ベルサイユのばら

0228delete -->

« いざ!ルーヴル!! 瞬きが随分と止まりませんでしたことよ | トップページ | フェルゼンへ宛てた手紙は♪「世界史レッスン」中野京子さんが観たルーヴル展 »

2008年1月31日 (木)

ルーヴル美術館展 フランス宮廷の美

ロココの女王に出会えました♪「神々のプロフィール」米倉敦子さんが観たルーヴル展

 「ベルサイユのばら」では革命に身を投じ衛兵たちを従え、まさに雄々しい軍神マルスとなったオスカルが、「進撃!」と号令を出したあとで、心の中で過去に思いをめぐらせるシーンがあります。そのとき、オスカルは自分が仕えた女性であり、友情を育んだアントワネット「愛をこめてつかえたロココの女王 うるわしき愛の女神よ」と別れを告げています。オスカルの表情は静かですが、今は敵となってしまった、愛する友だちへの切ない思いが痛いほど伝わってきます。

 その、“ロココの女王”が生きた18世紀フランス宮廷の工芸品が一堂に会したルーヴル美術館展は、私にとっては今までの美術鑑賞と比べると特殊な体験でした。というのは、「ベルばら」のおかげでこのルイ15世からルイ16世の時代にはとても親しみを感じていて、この時代の文化を担った人たちのことを“知っていた”からです。展覧会では、不思議と知り合いに出会ったような気分さえしました。

 私が一番印象に残ったのは、ルイ15世からルイ16世の時代って本当に女性の時代だったんだなあということです。展覧会グッズのクリアファイルにもなっている(私、これ買いました!)フランソワ・ブーシェ作の絵画「ヴィーナスの化粧」は、アントワネットが生まれる以前の1749年の作品ですが、このヴィーナスはとてもまろやかな体つきで、お尻を出した愛らしいキューピットに視線を落としている表情がとても優美でした。なんともいえない甘く女らしい顔立ちです。この時代はまさにヴィーナスとキューピットの、美と愛と恋の輝ける時代だったんですよね。

Img_3939
ヴィーナスの化粧

 ルイ15世はたくさんの美しい女性を寵愛しましたが、彼女たちにぴったりな家具や食器が好まれたようで、丸いラインやキューピットやお花の繊細なデザインの豪華なものが多くて、なるほどと思いました。たくさんの女性に湯水のように惜しみなくお金を使ったというのが、分かりすぎるくらい分かります!(そして、そのつけは後の代が払う…)

Img_3935
黄色の地のテリーヌ入れと受け皿

 一方、ルイ16世にはたくさんのご寵愛の女性がいなかったので、王妃マリー・アントワネットただひとりがこの時代のヴィーナスなんですね。アントワネットって、やっぱりセンスいいと思います!彼女が愛した品物はとても精緻な装飾がほどこされていて、そりゃあもう高いだろうなあと思うけど、落ち着きがあり、私でもこんなの一つ自分で持つことができて、毎日眺めたらさぞ幸せだろうなあと思いました。デスクやイスや、目の醒めるようなブルーの鸚鵡(おうむ)の置物などが特にすてきでした。

Img_3957
鸚鵡の置物一対、香水の泉

 「ああ、これがロココなんだわ!」とうっとりとしましたが、さらに驚くべきことに、アントワネットったら、日本の漆器をコレクションしてたのだそうです!母マリア・テレジアの遺産として日本の漆器50点を譲られ、それ以来コレクションしているとは、やっぱり本物のセレブはレベルが違いますね…。私が親から漆器50点遺産で譲られるわけないし、譲られてもコレクションできないし…って、あたり前ですが…。セレブな王族はやはり重要な文化の担い手なんですよね。お金がなければ、文化なんか育てられるはずもなく。

Img_3948
蒔絵香入れ、蒔絵水差し一対、あずまや形蒔絵置物

 “本物そっくり”というアドルフ=ウルリク・ヴェルトミュラー作の肖像画「狩猟服を着た王妃マリー=アントワネット」は、「ベルばら」ファンの皆さんがご覧になったらどう思うのでしょうか。この肖像画はアントワネットの顔の欠点も覆い隠さずに描いたので不評だったといいますが、それだけにこれぞ真実のアントワネットですから、一見の価値ありなんじゃないでしょうか。
 ちなみに私は生き生きしていて、やっぱり愛らしい女性だなあと思いましたが。(神々のプロフィールライター米倉敦子

Img_3947
狩猟服を着た王妃マリー=アントワネット

《関連リンク》
ル・ルーとアンドレ、ルーヴル美術館展に潜入!
Kidsたちがルーヴル展を案内するミニガイド
池田先生の講演会やKidsのミニガイドなど 「ベルばら」の企画続々
特別観覧券「ベルばら」チケット登場!
ベルばらファンには見逃せない!ルーヴル美術館展、08年1月から
ルーヴル美術館展 宮廷の美」公式サイト

お便り募集このコラムをお読みになった皆さんの感想や質問をお待ちしています。 ⇒こちらの「ベルばらKids専用フォーム」からどうぞ。

投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ  2008/01/31 14:27:00 ルーヴル美術館展 フランス宮廷の美 | | トラックバック (0)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/165303/17884669

この記事へのトラックバック一覧です: ロココの女王に出会えました♪「神々のプロフィール」米倉敦子さんが観たルーヴル展: