2013年2月末をもってブログの更新を終了いたしました。 ⇒詳しく
e-book Japan ベルサイユのばら

0228delete -->

« グルメさんうっとり、パリの“旬”のカレンダーを作ろう | トップページ | 「な・・・なんだあの女は!?」 »

2008年1月 8日 (火)

世界史レッスン

ルーヴル、城砦から美術館へ 1801年

  ~アントワネット没後8年~

 明けましておめでとうございます。今年も「世界史レッスン」をどうぞよろしく!――こうご挨拶するのも、もう2回目ですね。月日のたつのは何と早いことでしょう!

 さて、今年は1月下旬から都美術館で「ルーヴル美術館展」が開かれる予定で今から楽しみだが、新年初回はこのルーヴルの歴史をざっとおさらいしよう。

 12世紀後半、カペー朝のフィリップ2世――ルイ16世の遠いご先祖。アントワネットが最晩年に「未亡人カペー」と呼ばれて侮辱されたのは、ここに由来する――が、イギリス軍からパリを守るため、セーヌ川下流に城砦を建てたのが、ルーヴルのルーツ。

 意外やこの土地は13世紀まで王家のものではなかった。所有者に対して王が律儀に借地代を支払っていたことが知られている。

 14世紀半ば、パリの拡大により、ルーヴルは町の端ではなく中心部となったため要塞の役目は終わり、シャルル5世のもと、豪華な宮殿へと変貌する。

 その後しばらく忘れ去られたルーヴルだが、16世紀にフランソワ1世によって王宮の座を再び取りもどし、歴代国王が少しずつ拡張工事をおこなってゆく。

 だが17世紀後半、太陽王ルイ14世はヴェルサイユ建設に熱中し、ルーヴルは1世紀近く放置されることとなる。

 そしてフランス革命。ルーヴルには民衆がおしかける。1793年、国民公会の政令で宮殿内に美術館誕生、ただし一般公開(日曜日のみ)は1801年になってからだった。19世紀に足を踏み入れたこの年、フランス初の正式な人口調査がおこなわれ、それによれば国民数2770万だったという(ちなみに日本は3000万程度)。

 こうして美術館の下地ができたルーヴルだが、これ以降もナポレオンとマリー・ルイーズの結婚式があったり、パリコミューンのときには隣接するチュイルリー宮殿が焼き打ちされ、あわや飛び火の危機にみまわれたり、第二次世界大戦ではナチス・ドイツに占領され、有名作品を根こそぎ盗まれかかったりと、さまざまな歴史を刻んで今がある。

 現在ルーヴルはエルミタージュ(ロシア、サンクトペテルブルク)、メトロポリタン(アメリカ、ニューヨーク)、プラド(スペイン、マドリッド)、大英博物館(イギリス、ロンドン)と並び、世界5大美術館のひとつと称揚されている。(中野京子)

《関連リンク》
Kidsたちがルーヴル展を案内するミニガイド
ルーヴル展「ベルばら」チケットをフルセットでプレゼント!(1月15日まで)
池田先生の講演会やKidsのミニガイドなど 「ベルばら」の企画続々
特別観覧券「ベルばら」チケット登場!
ベルばらファンには見逃せない!ルーヴル美術館展、08年1月から
ルーヴル美術館展 宮廷の美」公式サイト

《関連コラム》
~カペー朝の末裔~
そびえる太陽王(ルイ14世)
ルイ14世に仕えたペロー兄弟
ふたりの愛妾--格の違い(ルイ15世)
デュ・バリー夫人、チャールズ1世を買う
ゾウも運命に翻弄される(ルイ16世)
兄弟3人、みんな王にはなったけれど

~フランス革命エピソードいろいろ~
ルソーの教育論とその実態
グレゴリオ暦とフランス革命暦
山田浅衛門とサンソン
ギロチンは人道的?
フランス革命からフランケンシュタインへ

~ナポレオンのエピソードいろいろ~
ナポレオンを兄にもつと
ナポレオン「百日天下」に右往左往の彫刻家
ナポレオンも苦言――ロマンティックな結核
ナポレオンの裏切りに触発されて
いつの時代もファッションは
戦争しながら読む恋愛小説
ナポレオンの兵隊さん

★本で見る名画★
「怖い絵」(朝日出版社/価格1,890円)
 ゴヤ『我が子を喰らうサトゥルヌス』のような見るだけでも怖い絵から、ドガの踊り子など、一見しただけではどうして?と思うような絵まで、20の作品に潜む怖さを紹介する、ドキドキの名画ガイドブックです。

book.asahi.com で詳細を見る
 

お便り募集このコラムをお読みになった皆さんの感想や質問をお待ちしています。 ⇒こちらの「ベルばらKids専用フォーム」からどうぞ。

投稿者 中野京子 2008/01/08 8:31:33 世界史レッスン | | トラックバック (1)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/165303/17619617

この記事へのトラックバック一覧です: ルーヴル、城砦から美術館へ 1801年:

» ルーヴル美術館とナチス・ドイツ(世界史レッスン第95回) トラックバック 中野京子の「花つむひとの部屋」
 あけましておめでとうございます!  今年もどうぞよろしく。すばらしい年になりますように!!  さて、朝日新聞ブログ「ベルばらkidsぷらざ」で連載中の「世界史レッスン」2008年最初にして第95回目の今日は、「ルーヴル、城砦から美術館へ」⇒ http://bbkids.cocolog-nifty.com/bbkids/2008/01/post_df41.html#more  もともとは城砦として建設されたルーヴルの、長い歴史についてざっと書きました。  第二次世界大戦中、パリはナチス・ドイツに... 続きを読む

受信: 2008/01/08 9:18:48