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2008年2月12日 (火)

世界史レッスン

もうひとりのオスカル 1823年

  ~アントワネット没後30年~

 先週書いたように、スウェーデンの新王となったのは、生粋(きっすい)のフランス人ベルナドット元帥だった。彼とナポレオンとの関係は―最終的には袂(たもと)を分かつとはいえ―運命的と言えるほど深い。

 ふたりは年も6歳しか離れておらず、青年将校のころは周りからライバル関係と見られていた。ベルナドットは裕福な商人の娘デジレ・クラリと結婚するが、彼女がかつてナポレオンの恋人だったことは誰もが知っていた。

 なにしろナポレオンは彼女と自分をモデルに、『クリッソンとウージェニー』という恋愛小説(未完。もちろん凡作)を執筆したほどなのだ。(「戦争しながら読む恋愛小説」参照)

 デジレの姉は、ナポレオンの兄ジョゼフ(「ナポレオンを兄に持つと・・・」参照)と結婚していた。これでベルナドットとナポレオンは、義兄弟になったという次第。

 やがてデジレは長男を出産、この子の名付け親になってほしいと、ナポレオンに依頼した。ナポレオンは「オスカル」というすてきな名前を与えたのだった(『ベルばら』の主人公の命名はここからきたようですね!)。

 さて、実在したこちらのオスカルは、父ベルナドットがスウェーデン王太子に迎えられた時まだ11歳だったので、たちまちスウェーデン語に習熟し、フランス語しか話せない父をよく助けた。

 1823年、オスカルは24歳で結婚。当時としては珍しい恋愛結婚だった。しかもその相手とは、ナポレオンの最初の妻ジョセフィーヌの孫娘だった(ジョセフィーヌと先夫との間の子の娘だから、ナポレオンとは血がつながっていないが)。ふたりは4男1女に恵まれ、夫婦仲も良好だったと言われている。

 父の逝去後、オスカルは後を継いでスウェーデン王オスカル1世となり、その息子がカール15世となり、その息子が・・・と現在にまでスウェーデン王室は続いている。(中野京子)

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投稿者 中野京子 2008/02/12 8:24:26 世界史レッスン | | トラックバック (1)

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 朝日新聞ブログ「ベルばらkidsぷらざ」で連載中の「世界史レッスン」第100回目の今日は、「もうひとりのオスカル」⇒ http://bbkids.cocolog-nifty.com/bbkids/2008/02/post_541e.html#more 『ベルサイユのばら』の我らがヒロイン、オスカルさまの名前にちなむコラムを、記念すべき第100回目で書けたのはメデタイことです♪  さて、「世界史レッスン」を始めて、今日でほぼ2年がたちました。そして100回です!いやあ、我ながらよくもまあ、こんなに... 続きを読む

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