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2008年9月 1日 (月)

moi aussi, je suis PARISIENNE.(私だってパリジェンヌ)

もうひとつのパリ

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どれも、パリのある下町の一角の写真です。

アントワネットが目を向けることの無かったという、庶民の生活。しかしその庶民のエネルギーが、フランスの王制にピリオドを打たせるほどの力を持ち、フランス革命という偉業を成しえたのかもしれません。

時代は流れても、パリの下町は昔と同じような活気を持った人々に溢れています。しかし、その顔ぶれは18世紀とは随分変わったものになっていると思います。

第13回の『私だってパリジェンヌ講座』は、『もうひとつのパリ』。

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パリ、ストラスブール=サンドニ界隈にある凱旋門。

シャンゼリゼの凱旋門の周りには名だたる高級ブティックが建ち並び、毎日観光客で溢れている一方、こちらのサンドニ門の周辺には北アフリカ人の美容室、トルコのケバブ屋、パキスタン人が経営するインド料理レストラン、中国人が経営する問屋などが並び、往来する人々のほとんどは地元の住民のようです。このパリで最も古い凱旋門の周辺は、今パリで最も庶民的で活気があり、雑多な人種が集まる地域の一つと言っても過言ではないでしょう。

そしてサンドニ門を越えて南、メトロ4番線のReaumur-Sebastpolの方へ向かう通りには昼間から女性たちが立ち、ひとりでカメラを構えて写真を撮ることははばかられる雰囲気を醸し出しています。彼女たちが何を営みとしているかは、界隈を歩きながら観察していると自然に知ることとなります。

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ストラスブール=サンドニ界隈のパッサージュ。突き当たりには安普請のホテルがあり、その前も数人の、決して若くはないアジア系の女性が立っています。彼女たちや先程のサンドニ門の周辺にいたであろう女性たちは男性を伴ってホテルの中へ消えていきます。他にも連れ込み宿といった雰囲気のホテルが裏通りに点在しています。

さて、パッサージュを抜けて食品関連のお店が多いRue du Faubourg Saint-Denis(フォーブール・サンドニ通り)に向かいましょう!

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生鮮食品を扱うお店では、店員さんが大きな声を上げて客を呼び込んでいます。この界隈はパリの中でもうんと物価が安く、特に食品の新鮮さと種類の豊富さには目を見張るものがあります。北アフリカの人や日本人にとって馴染み深い野菜であるオクラは、フランスの普通のスーパーでは滅多にお目にかかれません。でもここなら小さな商店の店先でも量り売りしているような、身近な野菜です。

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レストランはどうでしょう?「HALAL」(=ハラル、ハラール、アラル)と表示されたレストランが目に付きます。これは食に関してタブーの多いイスラム教の人も問題なく食べられる食品・調理法でメニューを構成しているレストランに表示されています。「VIANDE HALAL」はイスラム法にのっとり屠殺された家畜を加工した肉のみを使用している、という表示。一般的にイスラム教では豚肉が禁忌とされていますが、HALALに則った処理や儀式を施していると口にすることも可能だそうです。

通りの向こうから、香ばしいコーヒーの香りが漂ってきました。

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店先にワゴンを出しているムッシューが「マドモアゼル、挽きたてのコーヒーはどう?君がバカンス明けてからの最初のお客さんになるよ!」と呼びかけてくれたので、ここで少し休憩をとることにしました。

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drama『今月のパリジャン』

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ご自身がこのお店の3代目だという、サンドニ通りのコーヒー屋さんのムッシュー。バカンス焼けした小麦色の肌が素敵ですね。
コーヒー店は1940年代からこのサンドニ通りで営業しているそうで、店の奥にある巨大な焙煎機でムッシューが世界中から選んだコーヒー豆を煎っています。不定期に店頭で販売しているエスプレッソは、その時期によって豆の種類を変えているというこだわり。ちなみに私がいただいたのは、有機栽培のメキシカン。

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コーヒーのほかに、ジャムや蜂蜜も販売しています。彼の代から取り扱うようになったというお茶は、日本のものも数種類入れているそうです。

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紙コップで出してくれるエスプレッソは、純バターのクッキーとセットで1.10ユーロ(約160円)。この手軽さも下町らしさを感じます。

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今回訪れた、パリ10区のストラスブール=サンドニ界隈は、メトロ4・8・9番線が乗り入れるStrasbourug-St Denis、4番線Chateau d'Eau付近になります。華美な服装での女性の一人歩き、慣れていない方、多民族が雑多に交じり合って構成されているコミュニティに苦手を感じる方には、この地域の散策は私はあまりお勧めできません。人通りの少ない道も(この地域に限ったことではないですが)注意してください。

メトロの入り口にたむろする浅黒い肌の男性の群れ、おじさんたちのグループのとめどない立ち話、その間を縫うように走る様々な肌の色の子供たち、美容室の呼び込みの声、野菜屋さんのお兄さんの掛け声、風に舞い上がるゴミ、夕方になると集まりだすアーティストの若者…その活気に一瞬たじろきそうになります。異なる人種・宗教が集まることによって引き起こされる問題も多く孕んでいます。しかしこのエネルギーこそが今のフランスの原動力の一つではないか、とパリに住むいち外国人でもある私は思うのです。(市瀬詩子

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投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ  2008/09/01 10:31:34 moi aussi, je suis PARISIENNE.(私だってパリジェンヌ) | | トラックバック (0)

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