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2008年11月27日 (木)

ベルサイユの音楽会

オスカルの抱えている楽器はなに?

Image001
(C)Ikeda Riyoko Production

秋も深まってきました。この絵のバックの葡萄も紅葉していますね。

「ベルサイユのばら」の読者の皆さんなら、一度はこの絵を見たことがあるかと思いますが、オスカルが抱えている、このミニハープのような楽器はどのようなものなのだったのでしょうか。

この楽器は色々な呼び方があり、リラ、ライアー、リュラー、水瓶型ハープなどの名があります。

歴史は古く、起源は古代ギリシア、南欧、西アジア、北アフリカ等の説がありますが、はっきりとした事はわかっていません。

形としては、はじめは、上の絵のオスカルが持っているような豪華なリラではなく、下の図のような、亀の甲などで作った胴部分に、湾曲した木を2本立てて、その先を結ぶ横木と胴部分との間に何本か弦を張った簡素なものでした。

Photo_2

ギリシア神話によると、リラを発明したのはヘルメス神であり、その足が空洞の亀の甲羅に張った羊腸弦にふれた時にこの楽器を作ったとされています。

この楽器の呼び名は元来は古代ギリシアの弦楽器の一種・キタラという楽器を指すものなのですが、後に形の近いものや、古代ギリシア楽器と間接的に近い楽器もリラという名で呼ぶようになりました。

古代ギリシアでは、とても重要で神聖とされた楽器で、古代ギリシアにおいての朗読会はリラで伴奏されていたそうです。

では、どのような音だったかというと、現在ではその音は聴く事はできませんが、その構造から、共鳴する部分があまりない事と、弦を多く張れない事から、大きな音量が出なかったと思われます。

なので、演奏会等には向いていなく、あくまでも自分だけで音を楽しむか、周りの数人に聴かせる程度の音色だったのではないでしょうか。

神話に出てきそうなギリシア風の衣装を身にまとったオスカルは、秋の夜長にこのリラを弾いていたのでしょうか。叶う事なら音色を聴いてみたいものですね(Eriko)。

<主要参考文献>
池田理代子   『ベルサイユのばらオールカラーイラスト集』 JTBパブリッシング2008
音楽之友社編 『音楽中辞典』 音楽之友社 2006
角倉一郎監修 『図解音楽事典』白泉社 2001
クルト・ザックス 『楽器の歴史 上』 全音楽譜出版社 2002
クルト・ザックス 『楽器の歴史 下』 全音楽譜出版社 2002

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投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ  2008/11/27 10:00:00 ベルサイユの音楽会 | | トラックバック (0)

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