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2009年2月17日 (火)

Kidsのアトリエから

360度あらゆる角度からロココファッションをチェック!

 ル・ルーとアンドレが訪れた「祝祭の衣装展」に、ベルばらKidsブログ編集担当も行ってきました。ローズ・ベルタンのファッション・コラム「ロココの衣装小部屋」で覚えたばかりの、“ローブ・ア・ラ・フランセーズ”やヴァトー・プリーツ”を実際にこの目で見るチャンスです。

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 場所は東京の目黒区美術館。展示室に入ると、着飾ったマネキンがそこかしこに。このマネキンたちは、ただ漫然と置かれているのではなく、さまざまな場面を構成しています。

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 たとえば入り口そば、互いに背を向けて立っている2人の少女のマネキンには「姉妹喧嘩」とつけられています。展覧会の図録によれば、おしゃれをして親戚の家を訪問した姉妹が些細なことで喧嘩をして、口も聞かない様子を表しているとか。姉の方は光沢のある小花模様のドレス(ローブ・ア・ラ・フランセーズ)を、妹は青地に金の縫い取りがあるドレスを身につけています。

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 その隣は「仲直り」。先ほどの姉妹が外出から戻って着替えの途中、すっかり仲直り、コルセットとパニエのままで遊びに興じている様が描かれています。

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 こちらは「世界は2人のために」。マリー・アントワネットと、彼女に寄り添うフェルゼンをイメージしたのだとか。アントワネットの繊細な花々がほどこされた青く輝くドレスも素晴らしいものですが、フェルゼンの衣装(アビ・ア・ラ・フランセーズ)も手の込んだ刺繍が豪華です。

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 船を頭に載せた「最新ファッション?」。アメリカ独立戦争で活躍したフランスの軍艦を飾る髪型が当時流行したそうです。この船、よく見ると天井から吊られていました。

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 こうした舞踏会や貴族の室内の場面のほか、郊外の場面では「はるかヴェルサイユ」と名づけられた1場面が興味深いです。カラシ色のドレス(ローブ・ア・ラ・ポロネーズ)を着て、遠くヴェルサイユを見やる1人の女性は、アントワネットが処刑されずに生きていたらと仮定して、1790年代後半の姿をイメージしたものだそう。担当も「ベルばら」を読むたび、「もしヴァレンヌで捕まっていなかったら」と思うことがよくあるので、アントワネットが生きていた姿を想像したこのマネキンを見て、少し嬉しくなりました。

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 フランス革命を経て、ファッションは劇的に変化しました。過剰なまでに装飾されたロココ様式から一転、簡素な白いコットンのスリップドレス(シュミーズ・ア・ラ・レーヌ)が流行します。

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 こちらはルーヴル美術館にあるダヴィッドの絵でおなじみの、皇帝ナポレオンの戴冠式に列席した皇后ジョゼフィーヌです。この衣装は復元ですが、当時の衣装を実際に手がけた工房の直系により、可能な限り忠実に再現されたもの。ロココ時代の豪華さとはまた別の荘重さがかもし出されています。

 そのほか、舞踏会にデビューする初々しい少女の姿や、ダンスに夢中の男女など、ちょっとした物語が、見事な衣装とともに楽しめます。各場面を構成した神戸ファッション美術館学芸員による、展覧会図録の充実した解説が鑑賞のお供にぴったりです。

 マネキンが着ている衣装は、戴冠式の復元衣装(3点)を除き、すべて18世紀から19世紀の本物。保存状態がとても良くて200年以上も前のものとは思えないのですが、着用していないか、1回くらいしか袖を通していないため、これだけ良い状態で残っているとのこと。髪型やメイクは当時の考証を踏まえつつ、現代風にアレンジされています。

 360度あらゆる方向から眺めることができ、至近距離で細部まで見ることができるのも嬉しいところ。担当は背中の“ヴァトー・プリーツ”を「これか~」と頷きながら眺めました。1階の展示室では18世紀から19世紀の扇コレクションも見られます。

 2月20日の池田理代子先生が出演されるミュージアム・コンサートは、展示室の1つで開かれるとのこと。盛装したマネキンに囲まれながら、ロココ時代の音楽を楽しめそうです。音楽といえば、展示室には18世紀前半の作曲家ラモーの曲を流して、雰囲気を作っているのだとか。あらゆるところにこだわりが見られる、楽しい展覧会でした。

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ミュージアム・グッズ売り場で見たナポレオンシールとロココシール

祝祭の衣装展―ロココ時代のフランス宮廷を中心に
■会期:2月11日(水・祝)から3月29日(日)
■会場:目黒区美術館
■開館時間:午前10時から午後6時(入館は5時半まで)月曜休館
■料金:一般900円、大高生・65歳以上700円、中小生無料(団体割引料金あり)
■お問い合わせ:目黒区美術館 TEL.03-3714-1201(代表)、
または美術館のHP

cuteこちらの記事もあわせてどうぞ
⇒「ロココ時代のファッションショー」
⇒ル・ルーとアンドレが「祝祭の衣装展」に行ってきました!
⇒事前に読むと役立ちます!「咲き誇る花々 ローブ・ア・ラ・フランセーズ」

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投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ  2009/02/17 15:00:00 Kidsのアトリエから | | トラックバック (3)

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