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2009年9月 3日 (木)

楽園の生活案内

恋愛のお作法

 何もかもが官能的になってしまう楽園の都では、恋愛は第一の関心ごとと言っても過言ではないでしょう。
 むしろ恋愛を知らない者は男であろうと女であろうと、一人前とはみなされません。
 それでは、そのような楽園で恋愛をするには一体、何に気をつければよいのでしょうか。
 これは楽園の都での恋愛作法です。

◆男性のマナー

 楽園での男性の恋愛マナーにおいて大事なことは、とにかく女性を褒め倒すこと。
 それも、すべての女性に対して、「貴女様はわたくしのただ一人の女王でございます」といったことを示してさしあげなくてはなりません。

 楽園の都には、ギャラントリーという言葉があります。
 これは、「さっそうとした様子、女性に対する慇懃さ、女性へのお世辞、ラブレター、色恋」といったように、本来は色々な意味で使われる言葉でしたが、17世紀頃~のヨーロッパでは「上流青年貴族たちの貴婦人に対する好ましい礼儀作法やおしゃれな風俗」といったような意味として使われ、当時の大事な美意識として君臨していました。
 このようなふるまいのできる男性こそが、粋で上品で素晴らしいとされていたのです。
 褒めるとはいっても、会う人会う人全員に「ただ一人の女王様」であることをあれやこれやの表現法を使って証明しなければならないのですから、その技術ときたら大変なものです。
 結果として、楽園の男性諸君は相手を自分に従わせるような野性味溢れる類の男らしさが次々と消失していき、全体的に、とても柔和で優しい印象を与える殿方が増えていったようです。

◆女性のマナー

 女性は、自分を崇拝する男性にはその見返りとして快楽を提供しなければなりません。 そのためには、ドレスの流行を追ったり、自分にとって最高に美しいポーズやしぐさとは何かついて研究したり、楽しいお話を仕入れたりなどして、常に男性の先回りをし、最高の楽しみが提供できるように努力をします。
 「いい女」かどうかの判定基準は、まさにこの、「相手にどれだけ素晴らしい快楽を与えられるか」にかかっていると言って良いでしょう。

 相手を拒絶するときですら、粋なふるまいは必要です。
 女性は、求愛してきた男性には拒絶すると同時に、それがちゃんと成功しますよというニュアンスを上手に加えることがマナーとされていました。
 当時のギャラントリーの達人である、ティイー伯という人は彼の『回想録』の中でこう言っています。

 「拒絶のなかになんという素晴らしさがあることよ」

 私たちの世界では、ストーカー一直線、といったような困った方ではありますが、楽園ではこれが常識。
 そうでなければ野暮な人になってしまうのでした。

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『秘密の花園』貴族たちの日常や文化がいっぱいなブログ。ベルばらKids関連話も更新していく予定です。よかったら是非、遊びにきてくださいね!」

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投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ  2009/09/03 11:00:00 楽園の生活案内 | | トラックバック (1)

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今日はベルばらkidsぷらざの、mashironのコラム、『楽園の生活案内』の更新日です 第6回は、「恋愛のお作法」です。 楽園での恋愛のマナーについて、男女別に解説しています。 これについてはこちらのブログでもすでに少し触れたことがありますので、もし興味のある方は、カテゴリ『楽園の国の住人たち』をのぞいてみてくださいね。 うすっぺらな恋愛。 ブーシェの油絵による銅板画。                                   ~フックス『風俗の歴史』5より~ さて... 続きを読む

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