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2009年12月17日 (木)

楽園の生活案内

ヴェルサイユ宮殿のトイレ事情

 「ヴェルサイユ宮殿にはトイレがない」という話は、とても有名ですが、それは本当なのでしょうか。

 ルイ14世の一日を追うと、一日の中で何度か、彼が「穴開き椅子」に座って用を足している場面に遭遇します。

 噂を信じるならば、トイレは全くないのかと思ってしまいますが、実は国王の寝室をちょっと行ったところに「キャビネ・ドゥ・シェーズ」という小さな部屋がある。
 これは、ルイ14世の専用トイレ座椅子だったのだそうです。
 つまり、本当に「トイレがない」というわけではなかったのですね。

 けれども、ヴェルサイユ宮殿ではいたるところに排泄物が落ちていたのは確かなようで、それは1715年、ルイ14世が死去する直前に、「ヴェルサイユ宮殿の回廊に落ちている排泄物は週に一度除去すべし」といったような新しい条例が出されたということからもわかります。
 おそらく、本当に「トイレがない」わけではなかったのだけど、宮廷人が日常的に使用するためには圧倒的に数が足りなかった、ということなのではないでしょうか。

 「エチケット」という言葉の語源を調べていくと、もうひとつ面白いことが浮かび上がってきます。
 「エチケット」とは、「人前でして良いことと悪いことをわけるもの」といったようなニュアンスがありますが、この言葉の本来の意味は、「札」。
 一見全く関係のないもののように思えますが、これは宮廷の女性に贈るための花を摘む紳士達があまりにも多かったため、困った庭師が「ここでお花を摘まないでください」という札を立てたことがきっかけなのだということです。
 けれども、よく考えてみると世の中には「トイレに行く=お花を摘む」といったような言い換えがありますよね。
 だから私は、ひょっとしてこれは「ここで排泄しないでください」とも読めるのではないかとも思っているのですが、いかがでしょうか。
 実際、大舞踏会の日には特に多く貴族の方々がいらっしゃるわけで、お庭の排泄物は大変なことになったのだといいます。
 もしかしたら、「お花を摘まないでください」というのは言葉そのままの意味なのではなく、貴族特有の、エスプリをきかせた札だったのかもしれません。

 さて、トイレの話といえばもうひとつ。
 ヴェルサイユ宮殿の庭園には並木道があったのですが、ここは紳士淑女方のお気に入りのトイレスポットだったのだとか。
 この並木道のことを、彼らは「ため息の並木道」と呼んでいたのだといいますが……。
 なんてエスプリのきいた名前なのでしょう!
 楽園の人々は、こうして、排泄物ですらその醜さを美しさに変換してしまったのですね。

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投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ  2009/12/17 11:00:00 楽園の生活案内 | | トラックバック (1)

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