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2010年1月21日 (木)

楽園の生活案内

頬紅への執着

 化粧をする「楽園」の女性たちにとって、なかなかの大事業だったのは、「頬紅を塗る」という作業です。
 彼女たちは毎夜毎夜続く夜会や恋のたわむれのために青白い顔をしていましたが、そんなただ不健康なだけの顔色では、せっかくの恋も台無しです。
 そういうわけで彼女たちは、それを隠すために不自然なほどに紅を沢山塗りたくりました。

 けれどもこれが、ただ塗ればよいというわけではない。
 まるで何かを語っているかのように、そしてそれをつけている人物をまったく素晴らしく説明しているかのように、それらを紅を使って表現することを要求されたのです。
 だから紅は、頬骨のあたりにちょっとつける、といったようなものではなくて、こめかみや目、口のあたりまで、非常に広範囲にわたってつけられました。

 当時遊蕩で名を馳せた、かの有名なカサノヴァは、紅についてこのようなことを語っています。

 「紅は自然らしく見えてはいけない。紅をつけるのは、見る人の目を楽しませ、めくるめく恋の陶酔へと人をいざなうためだからだ」

 つまり、美しい貴婦人たるもの、紅を上手に使いこなすことが必須だった、というようなことなのかもしれません。
 ちなみに頬紅は、公女たちのような身分の高い女性になればなるほど、その色合いの濃さが増していったようです。
 そして彼女たちの御前に召されるときには、その人びともいつもよりは少し濃い目の頬紅をつけることを要求されました。

 さて、化粧においてそのような重大な任務を背負う頬紅ですが、一体どのような色合いが使われていたのでしょう。

 流行によってだいぶ左右されたようですが、真紅橙色藤色ばら色オレンジざくろ色など、かなり様々な色合いのものがあったようです。

 彼女たちはいつでもお直しができるようにと、これらの紅を入れた容器をポケットの中に忍ばせて、いつも持ち歩いていました。
 なかには「場所などお構いなく、人前で真っ赤に塗りたくる者」もいたのだとか。これは現代でもよく耳にする話です。
 いつの時代でも、女性の願うこと、行なうことは同じ、といったところなのでしょうか。

 ちなみに、頬紅をつけるというこの習慣、「楽園」では男性においても課されていたようです。

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投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ  2010/01/21 11:00:00 楽園の生活案内 | | トラックバック (2)

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