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2010年1月 7日 (木)

楽園の生活案内

ビデについて

 ビデといえばフランス人、といったようなイメージがありますが、実はビデはフランスで生まれたものではないようです。
 ビデはもともと、イタリア人が発明したもの。

 例えばイギリスの婦人たちはこの発明を、「性器を綺麗にしておくのは淫らな行為をするためだ」といったような退廃の象徴だとして好まなかったようですが、フランス人はこれに飛びついた感があるため、そのようなイメージが出来上がってしまったのかもしれません。

 確かにビデといえば珍重品で、あるならやっぱりフランス、という具合だったようなので、もしそれが本当なのだとしたら、そういわれても仕方がないような気もします。

 さて、ビデが最初にフランスに入ってきたのは16世紀頃だったようですが、そのころはまだ一般的なものではありませんでした。

 ビデが次々と登場しだすのは18世紀半ば頃から。
 その頃それは、特注の家具として、貴族やその愛人達が愛用するような贅沢品でした。 そういうわけですから、国王の愛妾たちは、方々から贈られてくる宝石や装飾品などに混じって、ビデを贈られる、なんてこともよくあったようです。

 例えばルイ15世の寵姫であるところのポンパドゥール夫人は、デュヴォーという家具職人から、「金箔を張ったブロンズの建具を使ってあるビデ」を贈られています。
 他にも彼女は、ピエール・ド・ミジョンという高級家具職人から、蓋と背の部分に「金の釘で赤い革が張ってある」「クリスタルの洗浄器のついた胡桃材のビデ」もプレゼントされています。
 マリー・アントワネットと対立したことで有名な、ルイ15世の寵姫、デュ・バリー夫人もまた、純銀のビデを持っていたのだとか。
 さらにマリー・アントワネット自身は、ルイ16世との結婚のためにフランスに向かって旅立った時、その馬車の中には「赤いベルベットで縁取りをし金の刺繍を施したビデ」がセットされていたようです。
 彼女は後年、監獄の中にも、彼女用のビデを持ち込んでいたといいます。

 ビデは女性だけでなく、男性も使用しました。
 例えばあの有名なナポレオンはビデをいくつか所有していたようですが、そのうちのひとつは、「銀の箔を張ったもので、クリスタルの瓶と、スポンジを入れる銀箔張りの箱が備え付けてあった」といいます。
 ナポレオンはなかなかの清潔好きだったようですから、ビデもかなり愛用していたかもしれません。

 ビデについて調べていくと、職人たちのアイディアがこれでもかというくらいに発揮されているのがとても面白く思います。
 ビデとはもともと、性器から肛門にかけてを洗浄するための道具でしかないのですが、世の中にはなかなか独創的なビデが存在しています。
 例えば、二つのビデが背中合わせになったもの、横に二つビデが並んでいるもの(これらは仲良くカップルで使うということなのでしょうか…?)、椅子に変形してしまうもの、脚の取り外しができる旅行用のもの、フランス革命時には、進歩主義のスローガンが書かれたビデも作られたのだとか。
 このような単なる機能の追及のみに終わらない、遊び心溢れる数々のビデ、できるならばぜひ一度、この目で実際に見てみたいものです。

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投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ  2010/01/07 11:00:00 楽園の生活案内 | | トラックバック (1)

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