2013年2月末をもってブログの更新を終了いたしました。 ⇒詳しく
e-book Japan ベルサイユのばら

0228delete -->

« 遊歩計その6〜最終章 | トップページ | ドキッ・ギクッ・ガーン その4♪おたより »

2010年3月18日 (木)

楽園の生活案内

寵姫になりたい!

 楽園に住む全女性の憧れの姿といえば、国王の愛人であるところの寵姫になることでしょう。
 楽園では一夫一婦制が原則とされていましたが、王族の結婚とは常に、政治や国にとって有利になるように執り行われるものです。
 だから相手が例えどんなに醜くても、不潔でも、正常とはいえないような状態であっても、心を殺して子どもを作ること、それが王族としての務めでした。

 そういうわけですから、当然結婚では恋愛感情を持つことも、精神の安らぎを得ることもできない、なんていう状態になることも珍しくはなかったわけです。
 そんなときに必要となるのが、寵姫という存在。
 普段は私生活においても公務に追われている国王も、ここでは恋愛をすることを許されていたのでした。

 寵姫とはどのような人のことを指すのでしょう。
 寵姫とはある時期から公のものとしてその地位を発表されるようになりました。
 だから彼女は私たちがイメージする闇の存在としてのただの「愛人」とは違って、寵姫としての仕事をこなしていたわけです。
 寵姫とは大体、次のようなことをしていたようです。

●文学、音楽、建築、哲学などといったような芸術的な分野の助成
●美しさを武器に、外国の使節を懐柔するといった、外交官的な役割
●王の精神的分野でのケア(怒ったときはなだめ、塞ぎこんだ時は気晴らしをさせ、弱気になったときは励ます、など)

 寵姫になることは、私達がスターセレブに憧れるようなイメージとは少し違っていたようです。
 それはもう、女として人として最上の名誉であるとされていたのです。
 何故なら絶対王政における国王とは、まさに生きた神様だったのだから。
 神様の第一のお気に入りになれるだなんて、なんて有難く光栄なことでしょう!
 さらには物質的な報酬までもらえるのです。
 寵姫は、人にはうかつに言えないほどの高額の手当てと、誰よりも大きく輝く宝石ドレスを与えられました。
 それから本人が貴族でなかった場合はまず貴族の称号を。
 これがなければ寵姫にはなれなかったからです。
 そしてそれは身内の者もおこぼれにあずかることができます。
 それから、宮殿内の豪華な居室も。
 これは大抵の場合、秘密の階段によって王の居室へと繋がっていました。
 寵姫でなけでば得られない特権の一つです。
 他にも領地を与えられたりだとか、宮殿の外に寵姫専用の宮殿が与えられるなんていうこともありました。
 贈り物は国王からだけでなく、他の貴族たちからも殺到します。
 寵姫ともなれば、王に対する発言の影響力も絶大だからです。
 彼らは寵姫に自分の出世をおねだりしてもらうために、色々な豪華な贈り物を彼女に贈りました。

 数々の名誉や美しい住まいや衣装、贈り物に囲まれて、こんな生活ができたら、なんて素晴らしいでしょう!
 寵姫には、あのマリー・アントワネットと争ったことで有名なデュ・バリー夫人のような、庶民階級出身の者も少なくはなかったので、そのような者がもしいきなり宮殿の豪華な特別室に案内されたりなどしたら、きっとそれだけで舞い上がってしまったに違いありません。
 そのうえに、誰よりも女性として魅力的である、ということを宮廷中の女性たちに向けて誇示することもできたのですから、やはり女性としては寵姫になるのはとてつもない幸運だったに違いありません。

     diamond          diamond         diamond  

『秘密の花園』貴族たちの日常や文化がいっぱいなブログ。ベルばらKids関連話も更新していく予定です。よかったら是非、遊びにきてくださいね!」

お便り募集このコラムをお読みになった皆さんの感想や質問をお待ちしています。 ⇒こちらの「ベルばらKids専用フォーム」からどうぞ。

投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ  2010/03/18 14:55:34 楽園の生活案内 | | トラックバック (1)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/165303/47842617

この記事へのトラックバック一覧です: 寵姫になりたい!:

» 寵姫の裏の役割とは トラックバック 秘密の花園
今日はベルばらkidsぷらざの、mashironのコラム、『楽園の生活案内』の更新日です 第17回は、「寵姫になりたい!」です。 楽園では全ての女性の憧れといっても過言でない「寵姫」という身分は、公式に認められているとはいえ、要は国王の「愛人」。 しかし「愛人」でありながらも、多くの場合は王妃の存在感をもしのぎ、ときにはその時代の動きを左右するほどの力を持つわけですから、彼女たちの動きに注目しないわけにはいきません。 今回のコラムでは、そんな彼女たちの表向きの役割について述べていますが、こちらでは彼... 続きを読む

受信: 2010/03/19 0:59:38