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2010年3月25日 (木)

ベルサイユの音楽会

アントワネットの演じる主役ロジーナとは ~『セビリアの理髪師』とはどんなオペラ~

 こんにちは。皆様お久しぶりです。「ベルサイユの音楽会」を書かせていただいているErikoです。
 産休をいただき、ようやく復帰の目処がたちました。また皆様にベルサイユのばらと音楽のお話をさせていただけたらと思っていますので、どうぞ宜しくお願い致します。

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 さて、今回は上の原画資料(『ベルサイユのばら2巻』集英社文庫P221 (C)池田理代子プロダクション)のように、アントワネットが演じると言っている、ロジーナとはどんな役なのか、『セビリアの理髪師』というオペラはどんなものなのかを、何回かにわけて書いていきたいと思っています。

note『セビリアの理髪師』

作曲:ジョアッキーノ・ロッシーニ(※ロッシーニに先立ってジョヴァンニ・パイジェロが同名のオペラを作曲している(1782年初演))

初演:1816年2月20日、ローマ、テアトロ・アルジェンティーナ

演奏時間:約2時間40分

 原作の戯曲は1775年に書かれ、喜劇『フィガロの結婚』、正劇『罪の母』とともに三部作と言われています。(『セビリアの理髪師』はモーツァルトのフィガロの結婚の前史にあたる物語。)
 このオペラは、ロッシーニのオペラの中で最も速い13日間で作曲され、現在でも頻繁に上演されている、ロッシーニの最高傑作の一つです。

note登場人物
・アルマヴィーヴァ伯爵(リンドロ)<テノール>
・ロジーナ(バルトロの姪)<メゾソプラノ>※アントワネットの役。ヒロイン。
・フィガロ(理髪師)<バリトン>
・バルトロ(医師)<バス>
・バジリオ(音楽教師)<バス>
・フィオレッロ(伯爵の召使)<バリトン>
・アンブロージョ(バルトロ家の召使)<バス>
・ベルタ(バルトロ家の女中)<ソプラノ>
注:< > 内は声の高さを示しています。
男性の声は高い方から、テノール、バリトン、バス
女性の声は高い方から、ソプラノ、メゾソプラノ、アルト
(アントワネットの演じるロジーナの役はメゾソプラノなので、中くらいの高さの声ということになります)

noteあらすじ

第一幕・第一場

 舞台はスペイン南部のセビリアの街。
 アルマヴィーヴァ伯爵の召使いのフィオレッロが楽師たちを連れてバルトロの館の前に現れます。伯爵が学生の身なりで現れ、バルコニーの下で楽師たちの伴奏でセレナーデを歌います。
 しかし反応はなし。がっかりして伯爵は楽師達に報酬を払うと、彼らを帰します。
 フィガロが陽気に歌いながら登場。フィガロがバルトロの屋敷に出入りしているのを知っている伯爵は、店に向おうとする彼に気付き呼びとめます。伯爵はバルトロが後見しているロジーナに恋をしていることをフィガロに打ち明けます。
 バルコニーにロジーナ、少ししてバルトロが現れます。ロジーナは、名前と身分を教えてほしいと記されている手紙をアリアの楽譜だと偽り、わざとバルコニーから落とします。それを伯爵がひろい、伯爵は身分を隠して学生リンドロだと名乗りました。
 その後、伯爵はフィガロから、バルトロがロジーナの資産を狙って妻にしようとしていることを教えられてあわてます。
 そして伯爵はバルトロの館に入りこむことを決意し、手伝うフィガロに高額の報酬をすることを約束。フィガロは変装し酔っ払いの振りをすることを伯爵に提案します。

第一幕・第二場

 場面はバルトロの家の中。
 ロジーナがリンドロ(伯爵)との恋の成就はどうしたらいいのかと悩んでいます。フィガロが現れますが、バルトロの気配にすぐ立ち去ります。
 そこに音楽教師のバジリオが現れ、ロジーナを愛するアルマヴィーヴァ伯爵(リンドロ)がセビリアに現れたとバルトロに告げるので、バルトロは憤慨し、一刻も早く結婚してしまおうと結婚契約書を作りに別室へ移ります。
 こっそり聞いていたフィガロは、 ロジーナにこのことを告げます。一方ロジーナはリンドロが、ロジーナを好きだという事をフィガロから知らされ大喜び。
 夜になり、誰かが戸を叩くので女中のベルタが戸を開けると、兵士に扮して酔っ払ったそぶりのリンドロが館に入ってきます。騒ぎにきづいたロジーナは、その兵士を見てすぐにリンドロであることに気づき、怒るバルトロの目を盗みながら二人は愛を確かめあいます。
 その後、色々なドタバタがあり、そんな光景を見てしまったバルトロは怒りだし、ロジーナが後見人の横暴を訴えるとリンドロが逆上し、軍刀を振り回しはじめ、二人はますますヒートアップ。
 そこへまた戸を叩く音。今度は兵隊たちが騒ぎを聞きつけやって来て、士官がリンドロを逮捕しようとしますが、リンドロはこっそり自分の身分を明かします。本当は伯爵だと聞いて、兵隊達の態度が一変するので驚き固まるバルトロ。訳が分からず一同が激しく混乱し、ドタバタのうちに一幕は終わります。(第二幕につづく)

次回の「ベルサイユの音楽会」では、第二幕から最後までの、あらすじの続きを書きます。(Eriko)

<主要参考文献>

井上和男監修 『クラッシック音楽作品名辞典』三省堂 1996
音楽之友社編 『音楽中辞典』音楽之友社 2006
高橋浩子 他 『西洋音楽の歴史』東京書籍 2000
中河原理  『オペラ鑑賞辞典』東京堂出版 2004
西原稔 『音楽史本当の話』音楽之友社 2007
皆川達夫他 『総合音楽史年表 改訂版』教育芸術社
D.J.グラウト 『新西洋音楽史 中』音楽之友社 2001

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投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ  2010/03/25 11:00:00 ベルサイユの音楽会 | | トラックバック (0)

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