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2010年4月15日 (木)

楽園の生活案内

色彩感覚

 私たちの住む現代にも流行色というものがあるように、色彩に対する感覚というものにはその時代の気分を反映する何かがあるようです
 それがたとえどこかで仕組まれたものであっても、それはそのときの大多数の気分とそれなりに一致しているからこそ流行するのでしょう。

 例えばルネサンスの時代には強烈な色合いが好まれました
 赤、青、強い色のオレンジなど、はっきりしたものが流行したようです。
 これは時代の高揚する精神、暗黒時代といわれる中世から飛び出し、新大陸を発見して新しい世界を知り、旧世界観を覆すような科学も発達し、そういった社会の動きが、大きな抑揚となって精神に響いてきたからかもしれません。
 絶対王政が確立した初期、ルイ14世の時代になると、それらの強烈な色合いは少し影をひそめ、今度は変わって黄金の色が流行するようになります。
 何より「威厳」が重視されたこの時代、輝かしい名誉の象徴のような黄金色が流行したのは、ルイ14世の治世のイメージにとても関係が深いように思えます。
 それはヴェルサイユ宮殿を見ても一目瞭然でしょう。

 では、いよいよ「楽園」が楽園として熟してくる時代、ロココの頃は一体何色が流行ったのでしょう。

 ロココにおいて特徴的だなと思われるのは、非常に微妙な色合い、混合色が現れたことです
 それも、ぱっとみて見分けがつかないくらいに種類が多い!
 大げさな黄金色は廃れ、優美で柔らかい銀色が好まれるようになり、それにあわせて他の色の好みもまた変わってきました。
 例えばうすバラ色、うす紫色、明るい空色、あせた黄色や緑色など。
 濃淡によって何百にも分けられた色彩は、何百ものニュアンスをもつようになりました。
 そして注目すべきは、それらにつけられた何とも馬鹿らしいほどに洗練された色の名前!
 それらは、「快活な羊飼いの娘の色」、「感動したニンフの腿の色」、「チンピラ親分のはらわたの色」「パリの泥色」など、そこから物語を想像することさえできるようなものが多くありました。

 蚤の色に関しては、その種類の多さに驚きます。
 すなわち、「年寄り蚤の色」「若者蚤の色」「蚤の頭色」「蚤の背中色」「蚤の腹色」「蚤の腿色」「乳腺熱のときの蚤色」など。
 言葉だけ聞いたのではイメージもできないものばかり。
 そして蚤だけでなくほかの色に関しても、宮廷で何かエピソードでも起これば、それに従って新しい流行を考え出すという有様です。

 ちなみに王家に跡継ぎが生まれたとき、パリの人々は1シーズンにわたってカカ・ドーファン(王太子のうんち色)の服を着たのだとか。
 そしてそのまもなくの後に注目されたのは、メール・ドア(鵞鳥の糞色)
 噂によるとこの流行はルイ14世寵姫が思いついたアイディアだったということですが、王太子を生んだのは王妃であることを思うと、これは皮肉ととって良いのか悪いのか……複雑です(笑)

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投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ  2010/04/15 11:00:00 楽園の生活案内 | | トラックバック (0)

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