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2010年10月29日 (金)

ベルサイユの音楽会

オスカルの弾いているヴァイオリンとはどんな楽器?(3)

 こんにちは。やっと秋らしくなってきましたね。皆さんは夏の疲れを残してはいないでしょうか?
 なんだか今頃になって夏の疲れが出てきたErikoです。
さて、今回の「ベルサイユの音楽会」では、オスカルの弾いているヴァイオリンという楽器についてのお話しの3回目です。

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(『ベルサイユのばら3巻』集英社文庫P270、P271(C)池田理代子プロダクション)

 皆さんは上の場面を覚えているでしょうか?
 そう!オスカルG線を切ってしまい、アンドレに途中まで手当してもらい、G線を切ってしまった後、二人は微妙な空気になってしまうなど、物語の進行でも重要なシーンですよね。
 さて、そのオスカルの切ってしまったG線とは、ヴァイオリンの一体どこの部分なのでしょうか?
 今回は、そのG線の場所や、ヴァイオリンという楽器の仕組みについての続きをお話ししましょう。

前々回のお話しはこちら⇒
前回のお話しはこちら⇒

Png

 このように、ヴァイオリン本体には色々なパーツがあります。(本体の他には弓があります。)

スクロール
クロワッサンのような形状をしていて、昔からこの形です。制作者の技術の高さが表れる部分でもあります。

指板
弦をおさえて、音を作る所。素材はローズウッドや黒檀で出来ています。ヴァイオリンには、スペースが無いことや、弦の張り具合の微調整ができないため、音程を表す線のようなもの(フレット)がないのですが、奏者は演奏していくうちに、音がもっとも響く所、すなわち音程を体得していきます。


弦は4本あり、向かって右側から順に、E線→A線→D線→G線と呼ばれます。
弦の太さは、向かって右から順に、細い→太い
音の高さは、向かって右側から順に、高い→低い
弦の素材によって、音色は変わってくるので、奏者はガット弦やスチール弦など、それぞれ好みに合わせて選びます。

糸巻き
向かって右上―A線
向かって右下―E線
向かって左上―D線
向かって左下―G線
が、まきつけられていて、この部分をまわしながら音をチューニングします。

E線アジャスター
E線は一番細く、糸巻きだけでは微妙な音の調節が出来ないため、補助的に微調整できるように付けられています。素材は金属で作られる事が多いです。

 さて、オスカルの切ってしまったG線ですが、向かって一番左の弦で、一番低い音の弦で、一番太い弦だという事がわかりますね?
 オスカルは何故、そのような弦を切ってしまったのでしょうか?
 それは、糸巻きの部分(G線なので、向かって左下の部分)を、怒りにまかせて、キリキリと巻いてしまったために、弦が貼りすぎて、悲鳴をあげて切れてしまったのです。
 4本の弦のなかでも、一番太い弦なので、切れた時の衝撃は激しく、オスカルは相当痛かったのではないでしょうか?
 Erikoも学生時代に一度だけ弦が切れた瞬間を目にしたのですが、張りつめていた弦が切れるのですから相当勢いよく切れ、そして凄く大きい音が部屋に響いたのを覚えています。(Eriko)

<主要参考文献>

井上和男監修 『クラッシック音楽作品名辞典』三省堂 1996
音楽之友社編 『音楽中辞典』 音楽之友社 2006
緒方英子   『楽器のしくみ』日本実業出版社 2008
奥田佳道   『バイオリンおもしろ雑学辞典』 2009
HMミラー  『新音楽史』東海大学出版社 1996

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投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ  2010/10/29 11:00:00 ベルサイユの音楽会 | | トラックバック (0)

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