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2010年10月29日 (金)

楽園の生活案内

香りのみだしなみ ~後編~

 楽園も後半期になってくると、長い間病になることを恐れていたために避けられていた入浴という習慣が少しずつ戻ってくるようになりました。
 人々が入浴を頻繁にするようになると、以前は強烈だった体臭もだいぶ和らいできます。
 そんな身体にまとうのに相応しいのは、動物性の強烈な香りよりは、植物性のさわやかな香り。
 入浴が習慣化してくる時期に沿うような形で、楽園には植物性の香料が浸透していくのです。

 これらの香りは、主に花の香りベースにしたもの。
 楽園ではまさに流行の真っ最中であるところのルソーが、「自然に帰れ」と提唱したことで、おそらくこれらの趣向はますます勢いを増していったことでしょう。
 すでに流行遅れとなった、麝香などの強烈な香料については、それをいまだに愛用している人に対して、世間ではあやしげな印象を抱くようになります。
 つまり、そのような強烈な香水によって誤魔化さなければならないのは、身体が不潔だからであり、さらには全く鼻持ちならない人物である、ということです。

 遊蕩で名を馳せたカサノヴァは、1750年頃の出来事について、その回想録にこのように記しています。

 『…夫人は、ソファにふしだらな格好で腰かけていたが、わたしの姿を見るとこう叫んだ。
 「まあ、きれいな坊やね!大公は御親切だわ。さあ坊や、こちらにいらっしゃい」
わたしは言うとおりにしたが、すっかり度肝を抜かれてしまった。
 そしてまず、耐え難い麝香の悪臭に尻込みしてしまった。』 
~『カサノヴァ回想録 第3巻』(河出文庫)より~

 ほんの少し前までの、流行時には良いと思って身につけていたものが、少したてばこのように「耐え難い悪臭」とまで形容されてしまう。
 流行とは全く不思議なものです。

 ところで香料は、疫病予防にもよく効くとされていました。
 ばらローズマリーアイリスサルビアカーネーションオレンジけしジャスミンすみれなど、その原料には様々なものがありましたが、これらはその効果によって匂い袋にしたり、化粧水に用いたりなどして、広く楽しまれていたようです。

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『秘密の花園』貴族たちの日常や文化がいっぱいなブログ。ベルばらKids関連話も更新していく予定です。よかったら是非、遊びにきてくださいね!」

     

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《ベルばらKidsぷらざスタッフより》
 コラム『楽園の生活案内』を連載中のmashironさんが書籍・『宮廷マダムの作法』を出版しました。
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投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ  2010/10/29 11:00:00 楽園の生活案内 | | トラックバック (0)

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