2013年2月末をもってブログの更新を終了いたしました。 ⇒詳しく
e-book Japan ベルサイユのばら

0228delete -->

« ル・ルーなら・・・ | トップページ | 中野京子さん講演情報〈ベルばらKidsぷらざスタッフより〉 »

2010年11月18日 (木)

楽園の生活案内

嗅ぎタバコ

 

嗅ぎタバコを優雅にたしなむということは、貴族の証。
 それは男性であっても女性であっても同じこと。
 もはやこれは楽園において、社交上のマナーと言って良いでしょう。

 嗅ぎタバコは、17世紀、イタリアやスペインなどを経てフランスに伝わりました。
タバコは頭痛や疫病に効くということで、フランスだけでなく、ヨーロッパ各国でも大流行。
 そしてすっかりこの習慣が行き渡った結果、次第にこの文化は洗練され、ついには美しいタバコ入れなるものが登場することになったのです。
 これは人々の間で装身具として用いられ、モノとしてコレクションする喜びをもたらしました。
 特に、国王がお作りになった、王の肖像画入り嗅ぎタバコ入れは、権威のシンボル。
人々は自分がこれを戴くことを夢に見て、ついにその栄光にありつけた際には、それをうやうやしい態度で拝受したのです。

 そんな嗅ぎタバコ入れですから、これは国王から戴くだけでなく、人々の間でも贈り物として喜ばれました。
 その場合は、タバコ入れに贈り主の肖像画やイニシャルを彫らせます。
 また、嫁入り道具としても、タバコ入れは重宝されています。
 例えばマリー・アントワネットは、嫁入り道具の中に、52個の金でできたタバコ入れを持って興し入れしたのだとか。

 さて、この嗅ぎタバコ、宮廷人はどのようにたしなんだのでしょうか。
 嗅ぎタバコにはたしなみ方が詳細に決められています。
 以下にその順序をあげてみたいと思います。

1.タバティーレ(嗅ぎタバコ入れのこと)を左の指でつまむ。
2.手の中の正しい位置にタバティーレを構える。
3.指でタバティーレを軽く叩く
4.タバティーレの口を開く。
5.相手にタバティーレを差し出す。
6.タバティーレを引っ込める。
7.タバティーレの口をずっと開けたままにしておく。
8.指で片側を軽く叩いて、タバティーレの中のタバコを集める。
9.右手で慎重にタバコをつまむ。
10.鼻先にもっていくまえに、指でタバコをつまんだまましばらく待つ。
11.タバコを鼻先に持っていく。
12.両方の鼻腔で、均等に嗅ぐ。そのとき、顔をしかめてはいけない。
13.くしゃみ、咳払い、唾吐きを行う。
14.タバティーレを閉じる。
(ヴォルフガング・シヴェルブシュ『楽園・味覚・理性』福本義憲訳より)

 いかがでしょうか。
 さすが宮廷人のマナー、その詳細にわたる繊細な動きの決まり、これをマスターしてこそ、立派な宮廷人の仲間入りというわけです。

     

diamond          diamond         diamond  

『秘密の花園』貴族たちの日常や文化がいっぱいなブログ。ベルばらKids関連話も更新していく予定です。よかったら是非、遊びにきてくださいね!」

     diamond          diamond         diamond  

《ベルばらKidsぷらざスタッフより》
 コラム『楽園の生活案内』を連載中のmashironさんが書籍・『宮廷マダムの作法』を出版しました。
くわしくはこちらで⇒

お便り募集このコラムをお読みになった皆さんの感想や質問をお待ちしています。 ⇒こちらの「ベルばらKids専用フォーム」からどうぞ。

投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ  2010/11/18 11:00:00 楽園の生活案内 | | トラックバック (0)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/165303/49932673

この記事へのトラックバック一覧です: 嗅ぎタバコ: