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2011年1月31日 (月)

ベルサイユの音楽会

オスカルの弾いているヴァイオリンとはどんな楽器?(5) ベルサイユピッチとは?

 少し遅くなってしまいましたが、皆様、明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。

 さて、今回の「ベルサイユの音楽会」では、オスカルの弾いているヴァイオリンという楽器についてのお話しの5回目です。

 皆さん、「ピッチ」ってご存じでしょうか?それと、「ベルサイユ・ピッチ」って聞いた事ありますか?

 ベルサイユのバラのファンだと、つい、「ベルサイユ」と名の付くものや、「バラ」と聞くと、つい興味が出てしまいませんか? Erikoはそんな言葉が出てくると、つい耳がピクッ!としてしまいます。
 今回のお話しは、ヴァイオリンのピッチや、ベルサイユ・ピッチについてのお話しです。

ピッチ(pich)
 音の高低のことをいい、音の振動数の違いの事をピッチと言います。
 合奏などにおいて、音の高さを合わせるために、特定の振動数で音を合わせたピッチのことを、スタンダード・ピッチ(標準の調子の事)といいます。このスタンダード・ピッチは、時代によって変えられて来ました。

時代の流れによるピッチの変動
 昔は、厳密にピッチが決まっていたわけではなく、地域や気候によって様々なピッチが用いられていました。当時はそれで良かったのですが、演奏活動が広がってきた現代ではこれでは不便なので、世界標準となるピッチが現代になって定められました。

 1885年 ウィーン会議において国際ピッチがA音(ラの音)=435ヘルツに定められました。
 1939年 ロンドン会議においてA)音=440ヘルツに定めました。(コンサート・ピッチ)
 1955年 国際標準化機構(ISO)の勧告により、A音=440ヘルツに世界標準になりました。
 しかし、1960年代、1970年代になると、世界標準でA音=440ヘルツに定められたにもかかわらず、A音=441、442、443ヘルツへと、どんどん上昇していきました。

 少しでもテンションが高いと音が際だつので、演奏効果を高めるために現代ではオーケストラや、ヴァイオリンでは、442ヘルツが主流になっています。
(ピアノ等は現代でもA音=440ヘルツです。)

ベルサイユ・ピッチについて
 ベルサイユ・ピッチとは、フレンチ・ピッチとも言われ、A=392Hzとされ、現在のA=440Hzと比べて約1音も低い設定です。(例えば、「ド」の鍵盤を弾くと「シ♭」の音が出ます。)
 フレンチバロックやその影響を受けたため、この設定になったと言われていて、ルイ14世時代からフランス革命にいたるフランスの宮廷で使われていました。
フランス製のチェンバロの多くは、べルサイユ・ピッチで作られています。
べルサイユ・ピッチは特にフランス音楽で用いられるピッチを指し、この時代の音楽(リュリ、ラモー、クープランなど)を演奏される際には現代でもよく使われているのです。

 さて、上記のように、20世紀になるまで、国際基準のピッチはありませんでした。
地域によって様々なピッチが用いられていたり、その日の天気や湿度や気分によってピッチを変えていたようです。
 オスカルもベルサイユ・ピッチで演奏していたか、又は、アンドレやばあやに相談しながら、その日の気分でピッチを変えて演奏していたかもしれませんね。
皆さんもベルサイユ・ピッチで演奏している曲を聴き、ベルサイユのばら時代の音楽を体感してみてはいかがでしょうか?(Eriko)

<主要参考文献>

音楽之友社編 『音楽中辞典』 音楽之友社 2006
『バイオリンおもしろ雑学辞典』 ヤマハミュージックメディア 2009

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投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ  2011/01/31 11:00:00 ベルサイユの音楽会 | | トラックバック (0)

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