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2011年11月24日 (木)

ベルサイユの音楽会

<番外編4>ベトナムの民族楽器「ダン・バウ」について

こんにちは。段々寒くなってきましたが、皆さんお元気でしょうか?

さて今回の「ベルサイユの音楽会」は、ベトナムについての最後の番外編、<番外編4>として、ベトナムの民族楽器「ダン・バウ」についてご紹介致します。

皆さんは「ダン・バウ」という楽器の名前を聞いたことがありますか?
そして、見た事がありますでしょうか?

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奏者側の柄(お花)

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観客側の柄(龍)

 

この楽器が「ダン・バウ」です。↑ 表と裏が違う柄なのも面白いですね。

そしてオスカルが弾いていたヴァイオリンとは、同じ弦楽器なのに見た目も音も随分違うようです。

 私は「ダン・バウ」という楽器について聞いたことも見たこともありませんでした。

しかし、ベトナムに来てから、色んな所で演奏されている「ダン・バウ」を何度も聴いているうちに、どんどんと興味が沸いてきて、ついには習ってみる事になりました。

そして、ベトナムに数人しかいないという、日本でいう人間国宝の地位にあたるフン・バオ先生(Phuong Bao先生)にご縁があり習う事ができ、私みたいな初心者にはとても光栄な事でした。レッスンはマンツーマンで先生は厳しくとてもハードでした。

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「ダン・バウ」の歴史と奏法について

 歴史

実はルーツや歴史はよくわかっていません。でも多分インドから来たものではないか?と推論がされています。初めは盲目の吟遊詩人の楽器だったそうで、特に盲目の人の歌の伴奏楽器として使われていたそうです。

そして、人々の間では歴史は1000年程と言われています。

しかし、どれも正確な情報ではありません。それほど古い楽器なのでしょう。

歴史が1000年程というと、ベルサイユのばらの時代では、もうとっくに生まれている楽器ですね。そして、ヨーロッパとは遠いベトナムで演奏されていたのはなんだか不思議な感じがします。ファンとしては、同じ弦楽器ですし、かなり無理がありますが、オスカルアントワネットの弾く楽器と、このダンバウでトリオをしたら、どんな音色になるだろうと想像してしまいます。


奏法

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このような木で出来た箏でいう爪のような物で弦をはじく。(この素材は竹。)

上のがハノイから来たというプロの演奏家にいただいたもの。男性の爪なので少し大きめ。年期が入っているのかツヤもありとてもしっかりしている。

下のが私の爪。

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「ダン・バウ」の楽譜。

音は、テルミンに似ていると言われる方がいますが、かなり独特の音色です。音を出す際に、箏の様に爪を使い出しますが、爪は一つだけ使います。そして、はじくだけで音を出すのではなく、全ての音をハーモニクス。(倍音とも言う。ウィキペディアhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%80%8D%E9%9F%B3 )という手法で弾きます

音程を確認する線はなく、個人の指と手の感覚によってはじく位置が違うので、まずは、自分の音の出る位置を探るのに精いっぱいでした。
そして、音程は左の棒を倒して作ります。これも感覚で音を探ります。

 

最初は難しかったのですが、しばらく何回かレッスンしていくうちに、段々とこの楽器の事がわかってきました。今までの私は西洋音楽を専門にしていたので、まず、楽譜を見て弾いていました。しかし、この楽器は楽譜に頼ってはいけないのです。その日の気温、感覚、手の感触、その他諸々の五感をフル活動してまるで空気を感じるように弾きます。そして、まるで鼻歌を歌うように(鼻歌には楽譜がありませんね。声の調子だけに頼って歌います。)弾かなくてはならない楽器だったのです。

そして、私個人としては、これは、いつも身近に振れている西洋楽器とは違い、限りなく声帯(人間の喉)に近い楽器なのだという結論に達しました。同じ弦楽器なのに、ベルサイユのばらで出てくる、オスカルの弾いているヴァイオリンやアントワネットのハープとは、奏法や伝承の仕方が全然違う楽器でした。

というわけで、演奏には苦戦しましたが、すぐに慣れて弾けるようになり、かなり興味深い楽器で、とても楽しかったです。先生も厳しいけど凄く良い先生でした。先生の演奏は本当に素晴らしかったです。(そしてレッスン以外ではとても優しい方でした。)


さて今回で番外編シリーズは終わりです。次回の「ベルサイユの音楽会」では、いつものようにベルサイユのばら時代の音楽について書いていく予定です。(Eriko

 

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投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ  2011/11/24 11:00:00 ベルサイユの音楽会 | | トラックバック (0)

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