2013年2月末をもってブログの更新を終了いたしました。 ⇒詳しく
e-book Japan ベルサイユのばら

0228delete -->

« 今週のベルばらKidsは『毎年1千人超の女性が警察官に』 | トップページ | フェルゼンという男 »

2012年2月27日 (月)

ベルサイユの音楽会

ベルサイユ宮殿での音楽はどんな風だったの?(2) メヌエット

皆様こんにちは。
毎日寒いですが、いかがお過ごしでしょうか?

さて、<ベルサイユの音楽会>では、ベルサイユ宮殿での音楽はどんな風だったの?シリーズの2回目。今回はメヌエットについてお話ししていきたいと思います。

皆さんはメヌエットというとどんなイメージでしょうか?宮廷で踊られているイメージ?ちょっとお洒落なレストランで流れている音楽のイメージ?又はピアノの練習曲のイメージ?そうですね、楽器を習った事がある方でしたら一度は演奏した事があるかもしれません。

そもそもメヌエットとは、17世紀から18世紀の舞踏会で使用されていた舞曲の事で、ダンスがとても好きだった、太陽王と呼ばれるルイ14世が君臨したフランス宮廷で宮廷舞踏として発展していきました。この頃の宮廷音楽家はリュリという音楽家で、彼も、とてもダンスの好きな音楽家でした。王様も宮廷音楽もダンスが大好きなわけですから、舞踏音楽が発達したのもうなずけますよね。

速度 メヌエットの速度はどんな風だったのでしょう?くるくる優雅に素早く踊るイメージもあるかもしれませんが、この時代の速度は少しゆっくり目でした。

語源 語源はフランス語で小さいという意味の、ムニュという語から。これは、細かいステップが多いという事を意味しています。

ステップ 楽譜は3/4で書かれています。踊りのステップは各小節の1拍目(赤字1)にアクセントが置かれ、主に2小節で一つの単位になります。(↓楽譜で書くとこんな感じです。)

Image001_2




踊り方としては、当時は男女のペアが、SやZの図形をフロアに描く踊り方がもっともポピュラーとされていたようです。ベルサイユのばらでも、よく舞踏会で踊っているシーンが描かれていますね。この時代は宮廷がとても華やいで、メヌエットは最も舞踏会での使用が多くなった時代でもありました。

その当時のメヌエットは、舞踏会の使用だけではなく、バレエやオペラ、鍵盤楽器や室内楽にも多く取り上げられました。アントワネットもダンスはとても得意でしたし、フランス中でメヌエットはとても流行っていたんですね。

これらのメヌエットという音楽は18世紀で終わりになったのではなく、20世紀に入っても形は少し変わりましたが、バルトークやシェーンベルクにも取り上げられ作曲されました。また現代でも、あまり舞踏会のように踊る事はなくなってしまいましたが、3拍子のメヌエットは、我々の耳に馴染みやすく、お店等のBGMとしてよく聞くことがありますね。

今度お店に行って、メヌエットらしき曲が流れていたら、少しBGMに耳を傾けて見て下さい。ベルサイユのばら時代の、アントワネットフェルゼンオスカルアンドレ達が、優雅に踊っている姿が想像できるかもしれません。(Eriko

お便り募集このコラムをお読みになった皆さんの感想や質問をお待ちしています。 ⇒こちらの「ベルばらKids専用フォーム」からどうぞ。

投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ 2012/02/27 11:00:00 ベルサイユの音楽会 | | トラックバック (0)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ベルサイユ宮殿での音楽はどんな風だったの?(2) メヌエット: