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e-book Japan ベルサイユのばら

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世界史レッスン<映画篇>

 先週、漫画コラムのなとみさんがベルばらkidsから卒業してゆきました。開設以来6年。担当スタッフさんも次々変わってゆく中、ずっといっしょにやってきたのはわたしたちふたりだけでしたが、これを機にわたし中野京子も卒業することにしました。長い間ありがとうございました♪

 どのくらい書いてきたかを振り返ってみたいと思います。

… (12/04/10)

  ~アントワネット没後69年~

 2012年は日活100周年にあたり、記念行事の一環として、半世紀前に制作された映画をデジタル修正し、ニュープリント版が世界配給されている。

 「この一本」と日活が選んだのが、『幕末太陽傳』(川島雄三監督、1957年公開)。文久2年(1862年)の品川宿(しゅく)が舞台だ。この年は生麦事件、前々年には桜田門外の変と、大きな政治的変わり目の時期、したたかに生き抜く庶民の泣き笑いが活写される。

… (12/03/13)

 いつも「ベルばらKids」をご愛読いただきありがとうございます。
 『世界史レッスン<映画編>』でおなじみの中野さんが新刊をリリースしました。

 

マリー・アントワネット 運命の24時間
 革命に翻弄された王妃の運命は?

 マリー・アントワネットの立場から見るフランス革命。愛人フェルゼンが綿密に計画を立てた王家の亡命が失敗しなければ、歴史は変わっていた。王妃の運命を狂わせた一日、ヴァレンヌ逃亡事件物語と絵で紐解くアントワネットの魅力。ロココのファッションリーダーとしての最新モード。美しい友人たち。人気画家ルブランの肖像画に見るアントワネットなど。(amazonより)

… (12/02/20)

  ~アントワネット10歳~

 子ども時代のモーツァルトの、ヨーロッパ演奏旅行は有名だ。ザルツブルクの宮廷音楽家だった父が、娘と息子の神童ぶりを世に知らしめるべく、1763年6月から1766年11月までの3年半、一家4人でドイツ、オランダ、ベルギー、フランス、イギリス、スイスとおこなった、一種の家族音楽巡業である。

 「ナンネル・モーツァルト~哀しみの旅路」(ルネ・フェレ監督、2011年公開)は、その旅の後半、1765年のフランス滞在を描いている。モーツァルトより5歳上のナンネルは、この過程で作曲への夢をあきらめた、という物語。

… (12/02/14)

  ~アントワネット没後8年~

 明けましておめでとうございます。今年も「ベルばらkidsぷらざ」をどうぞよろしく。「世界史レッスン<映画篇>」は、前の「世界史レッスン」から数えてもう200回を超えました。早いですね~

 今回は、モームが<世界十大小説>に選んだエミリー・ブロンテの「嵐が丘」。なんと、日本版を含め5度も映画化されている。中でも高評価は、アカデミー撮影賞を受賞したアメリカ版「嵐が丘」(ウィリアム・ワイラー監督、1939年製作)だ。

… (12/01/10)

  ~アントワネット19歳~

 イギリス王太子の元妃、故ダイアナは、テレビインタビューで離婚についてこう語った、「この結婚には3人の人間がいました……多すぎます」。その後、彼女が交通事故死すると(謀殺説まであった)、「多すぎ」とされたもうひとりの女性カミラがチャールズ王太子の妻の座におさまったのは、周知のとおり。

 ダイアナ妃の遠い遠いご先祖にも、実は似たような悲運の女性がいたんですよ、という映画が、「ある公爵夫人の生涯」(ソウル・デイブ監督、2009年公開)。

… (11/12/13)

  ~アントワネット没後53年~

 バルザックは19世紀フランス社会全体をリアルに捉(とら)えるため、自分の作品を「人間喜劇」のタイトルのもとに総括しようとした。最終的には長短あわせて90篇の小説集となり、ゴリオ爺さんをはじめとする登場人物なんと2000人! 壮大なスケールだ。中の一篇「従妹ベット」は、1846年に完成した。

 ハリウッドでの映画化もタイトルは同じ、「従妹ベット」(デフ・マカナフ監督、1998年公開)。ただしストーリーはかなり変えられている。

… (11/11/08)

 ~アントワネット没後61年~

 イギリスの作家コナン・ドイルが創造した名探偵シャーロック・ホームズは、小説の中の架空の人物にもかかわらず、あたかも実在していたかのように扱われる。ロンドンのベーカー街221Bの建物には、今もホームズの名を記したプレートが架けられているし、世界中のシャーロキアン(ホームズ研究家)によって、彼の生年月日は1854年1月6日と認定されている。

 とうぜん映像化は数知れず、最新のヒット作はハリウッド製「シャーロック・ホームズ」(ガイ・リッチー監督、2009年公開)。

… (11/10/11)

  ~アントワネット没後12年~

 上流階級の女性が外で働くなど「とんでもない」と考えられていた時代、妻の座は就職と変わらなかった。したがってダブル不倫の末、女性のほうが先に離婚し、相手が離婚できないまま急死してしまうと…

 そんな悲惨な例を、有名なエマ・ハミルトンの史実を借りて描いたのが「美女ありき」(アレクサンダー・コルダ監督、1941年公開)。原題は「レディ・ハミルトン」。

… (11/09/13)

  ~アントワネット没後51年~

 19世紀フランス小説の巨星アレクサンドル・デュマ・ペール(=大デュマ)は、劇作を含めて生涯に800巻もの作品を発表した。他人との共作も多かったことから「製作工場デュマ会社」と揶揄(やゆ)されたが、歯牙(しが)にもかけなかった。「モンテ・クリスト伯」「ダルタニヤン物語」「王妃マルゴ」など当時の大ベストセラーが、現代に至るも世界中で愛読され、くり返し映画化されているのだから凄い。

 「三銃士」は1844年に、新聞小説として発表された。若いダルタニヤンと、彼を助ける三人の銃士アトス、ポルトス、アラミスの冒険活劇。これまた映画化作品は数多い。今回とりあげるのはディズニー製作「三銃士」(スティーヴン・ヘレク監督、1993年公開)

… (11/08/23)

 筆者夏休みのため、今日の世界史レッスン<映画篇>はお休みです。

 次回は23日(火)ですので、お楽しみに!

… (11/08/09)

  ~アントワネット没後51年~

 前回の『武士の家計簿』から2年後の1844年。加賀藩のソロバン侍はいまだ借金返済に悪戦苦闘だったが、江戸では水野忠邦が前年にもう罷免(ひめん)され、改革は半ばで頓挫(とんざ)していた。そして明石藩(10万石)では、ひとりのバカ殿が周囲を恐慌に陥れていた…。

 『十三人の刺客(しかく)』(三池祟史監督、2010年公開)は、この殿を亡きものにするよう指令を受けた、13人の武士たちの死闘の物語である。

… (11/07/26)

  ~アントワネット没後49年~

 「七月革命」でシャルル十世(ルイ十六世の末弟)が追い払われた後、今度はオルレアン家(ブルボンの支流)のルイ・フィリップがブルジョワ層の後押しで玉座についた。だがこの「銀行家の王」は、おおかたの予測どおり長くは保たず、治世は1830年から48年までだった。

 そのころ日本は天保(てんぽう)時代。フランス同様、農村の荒廃はなはだしく、老中水野忠邦が、いわゆる「天保の改革」で大鉈(おおなた)を振るう。『武士の家計簿』(森田芳光監督、2010年公開)は、このあたりから始まる。

… (11/07/12)

 いつも「ベルばらKids」をご愛読いただきありがとうございます。
 『世界史レッスン<映画編>』でおなじみの中野さんが新刊をリリースしました。

 時代とともに、絵は変わる。
 でも、『人間の心』は変わらない。

 十九世紀後半のフランスに起こった絵画運動で、現代日本でも絶大な人気を誇る「印象派」。『光』を駆使した斬新な描法が映し出したのは、未だ克服せざる「貧富差」による『闇』であった。マネ、モネ、ドガからゴッホまで、美術の革命家たちが描いた『近代』とは―。(amazonより)

※記事の最後にプレゼント告知もありますので、ふるってご応募ください!

… (11/07/07)

  ~アントワネット没後1年~

 フランス革命であれほど夥(おびただ)しい血が流され、ルイ16世まで首を刎(は)ねられたというのに、国の舵取りはかえって混迷を深め、革命派の内ゲバも熾烈(しれつ)さを増すばかりの、そんな中、ロベスピエールの暴走を食い止めようとしたのがダントンだった。

 セザール賞をはじめとして、数々の映画賞に輝いた「ダントン」(アンジェイ・ワイダ監督、1982年公開)は、ふたりの対照的な政治家の死闘を通じて、革命のやりきれない暗黒面を描く。

… (11/06/28)

  ~アントワネット没後69年~

 「世界三大悪妻」といえば、ソクラテスの頭に水(尿?)を浴びせかけたクサンチッペ、モーツァルトの埋葬に立ち会わず遺骨を行方不明にしたコンスタンツェ、老トルストイを家出に追い込んだソフィアーーこれがいちおう定説だ(「悪夫」という言葉がないのは、いかがなものか?)

 「終着駅 トルストイ最後の旅」(マイケル・ホフマン監督、2009年公開)は、ロシアの文豪とその妻の壮絶な喧嘩の真相に迫る力作で、へレン・ミレンがアカデミー主演女優賞候補に、クリストファー・プラマーが同助演男優賞候補になっている。

… (11/06/14)

  ~アントワネット生誕17年前~

 いわゆる五感ーー視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚(きゅうかく)ーーのうち、もっとも疲労しやすいのが嗅覚だという。すぐ感度が鈍るため、同じ匂いを嗅ぎ続けていると慣れて感じなくなるのだ。逆に、記憶を呼び覚ます作用としては、感覚器官の中で一番強いらしい。コレット曰く、「嗅覚は貴族的」。

 「パフューム ある人殺しの物語」(トム・ティクヴァ監督、2006年公開)の設定に、この嗅覚の特色がうまく生かされ、飛びぬけて鋭い嗅覚を持つ、ある意味、天才的な、しかし善悪の判断力のない男の、短くも不思議な一生が語られる。

… (11/05/31)

  ~アントワネット没後66年~

 ドイツの文豪ゲーテの戯曲『ファウスト』は、フランス人グノーによって1859年、オペラ化され、パリで初演された。人気演目となり、ニューヨークでもその10数年後の70年代初頭、NY高等音楽院(まだメトロポリタン歌劇場は建設されていない)で初演されている。

 『エイジ・オブ・イノセンス』(マーティン・スコセッシ監督、1993年公開)は、この時の『ファウスト』上演から幕があく。桟敷席でオペラを見ながら主人公ニューラントは、自分の婚約者メイが、舞台の無垢なヒロインによく似ている、守ってやらねば、と思う。そこへひとりの女性があらわれ…。

… (11/05/17)

 5月の火曜日は5回あるため、世界史レッスン<映画篇>は、17日と31日に更新します。代わりに「マリー・アントワネットの漆器コレクション」をお読みください。⇒ http://blog.goo.ne.jp/hanatumi2006

… (11/05/09)

 いつも「ベルばらKids」をご愛読いただきありがとうございます。

 

「世界史レッスン<映画編>」でおなじみの中野さんがユーチューブに登場です。
 マリー=アントワネットについて語っているので、「ベルばら」ファンの皆さん、是非のぞいてみてくださいね。

 

詳しくは⇒

… (11/04/28)

  ~アントワネット8歳~

 ドン・ファンは伝説上のスペイン人だが、カサノヴァは実在したイタリア人。そしてドン・ジョヴァンニがドン・ファンのイタリア語読みだということは、「真実の愛を見つけたら」ですでに書いた(「第34回世界史レッスン<映画篇>」。

 さて、イタリア・スペイン合作映画「ドン・ジョヴァンニ~天才劇作家とモーツァルトの出会い」(カルロス・サウラ監督、2010年公開)は、なかなかややこしい。なぜなら主人公たるダ・ポンテの行状(ぎょうじょう)はまさにドン・ファンそのものの上、現実にカサノヴァとは年の離れた友人同士だった!

… (11/04/26)

 いつも「ベルばらKids」をご愛読いただきありがとうございます。

 「世界史レッスン<映画編>」でおなじみの、中野さんがNHK教育テレビ「日曜美術館」に出演されるそうです。

 番組名:マリー=アントワネットと二人の画家 ヴィジェとダヴィッド

放送日4月17日(AM9~10時)再放送】24日(PM8時~9時)です。
 マリー=アントワネットファンは必見ですよ!

 詳しくは⇒


 そ・れ・か・ら……

… (11/04/14)

  ~アントワネット29歳~

 史上有名な詐欺事件のひとつが、フランス革命前夜に起きた「首飾り事件」。これは証拠もあがり、犯人も手口も明らかになったにもかかわらず、名前を利用された人間、つまり本来は被害者であるアントワネットばかりが貧乏籤(くじ)を引いた、という意味においても特殊なケースだった。

 「マリー・アントワネットの首飾り」(チャールズ・シャイアー監督、2001年公開)は、詐欺の首謀者ジャンヌ・ド・ラモット伯爵夫人を主人公にしている。

… (11/04/12)

  ~アントワネット誕生89年前~

 かつては日本にも「姦通罪」というものがあった。江戸時代は死罪、明治憲法では2年以下の重禁固刑。適用されるのは、夫ある女性とその相手だけで、妻ある男性がいくら遊んでもノープロブレムだった。今なら誰もが不公平と思うはずだが、撤廃(てっぱい)されたのは第二次世界大戦後の1947年、日本国憲法発布にしてようやくのこと。つまり、まだたかだか60年ちょっとしか経っていない(愕然とする)。

 「スカーレット・レター」(ローランド・ジョフィ監督、1995年公開)は、この姦通問題を扱っている。

… (11/03/29)

  ~アントワネット没後34年~

 スピルバーグの『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』は、実在の詐欺師アバグネイルJr.が主人公。1960年代のアメリカで、アバグネイルは弱冠16歳のときからパイロットや医師になりすまし、小切手詐欺などをくり返した。彼の名が有名になったのは、その若さと手口の鮮やかさもさることながら、逮捕、服役(ふくえき)後、FBIに協力したり、セキュリティー会社を設立して成功したからだ。

 同じく、フランス革命をはさんだパリで、犯罪者から警視庁の密偵になった有名人といえば、フランソワ・ヴィドック。彼の死から幕をあける映画が、『ヴィドック』(ピトフ監督、2001年公開)だ。

… (11/03/15)

 3月は火曜日が5回あるため、世界史レッスン<映画篇>のアップは、15日と29日になります。

 きょうは代わりにmy blog「花つむひとの部屋」をお読みください。今週末発売の新刊「中野京子と読み解く 名画の謎 ギリシャ神話篇」のお知らせです。⇒ http://blog.goo.ne.jp/hanatumi2006

… (11/03/08)

  ~アントワネット生誕70年前~

 イギリスのチャールズ2世が、1685年、尿毒症で急死すると、王冠は弟へまわった。ではチャールズ2世に子はいなかったのかといえば、全くそんなことはなく、14人の愛妾との間に、なんと8男5女ももうけている。庶子に王位継承権がないので、血を繋げられなかったのだ。

 「恋の闇、愛の光」(マイケル・ホフマン監督、1995年公開)は、そのチャールズ2世と彼の愛妾に深く関わった、ひとりの医師(架空の人物)の物語だ。

… (11/02/22)

 いつも「ベルばらKids」をご愛読いただきありがとうございます。

 ヤマハミュージックメディアさんから、オペラの名作をマンガで楽しく読める『マンガでオペラ』シリーズ(3)蝶々夫人(4)トゥーランドットを刊行したという連絡をいただきました。

 愛と悲劇、死や笑いなど、物語の要素を兼ね備えたオペラは、人間の究極の姿を描いており、物語としても非常に深く完成度の高いものです。しかし、敷居の高い印象があるため、一般的に広くなじみがあるとはいえません。

 このシリーズではオペラの有名な題材を8作品選び、中野京子氏監修の元、オペラに興味がある方はもちろん、漠然とした興味を抱いていた方やまったく知識のない方にも楽しんでいただけるよう企画・制作いたしました。シリーズは、2010年12月から2011年3月まで毎月刊行を予定しているそうです。(※商品紹介より)

※文末にプレゼント告知もありますので、ふるってご応募ください!

… (11/02/14)

  ~アントワネット没後22年~

 エルバ島を脱出したナポレオンが百日天下に終わったのは、1815年、ベルギーのブリュッセル郊外ワーテルロー(=ウォータールー)において、イギリス・プロイセン連合軍に完膚(かんぷ)なきまでに叩きのめされたからだ。

 ウィリアム・サッカレーの『虚栄の市』は、この歴史的戦闘ーー「ワーテルローの戦い」--を背景に描かれている。何度も映画化されたが、最新作はなぜか日本でだけ『悪女』(ミーラー・ナーイル監督、2004年公開)という、オリジナル無視のタイトルに変わり、劇場上演もされずDVD発売のみとなっている。

… (11/02/08)

  アントワネット没後92年~

 いまだなお「女なのに理系」「女に理系は向かない」などと、本気で言う人がいる現代日本。理工学部女子の就職難も、察するにあまりある。

 『バック・トゥ・ザ・フューチャーpart3』(ロバート・ゼメキス監督、1990年公開)には、アメリカ西部開拓時代に、学校で理科を教える女性教師が登場する。1885年当時の最新の乗り物、大陸横断鉄道に乗って、彼女は東部からやってきた。

… (11/01/25)

  ~アントワネット9歳~

 明けましておめでとうございます。 5年目の今年もまた『世界史レッスン」をどうぞよろしく! 毎月2回、第2週目と4週目の火曜日に更新です。

 さて、新春幕開きは、ロシア映画『エルミタージュ幻想』(アレクサンドル・ソクーロフ監督、2002年公開)。サンクト・ペテルブルクのネヴァ川沿いに建つエルミタージュ(世界三大美術館のひとつとして、また世界遺産として有名)が舞台だ。

… (11/01/11)

  ~アントワネット没後22年

 本年最後の「世界史レッスン<映画篇>」は、ひたすらハッピーな作品にしました。夢を信じて努力すれば、きっと成功する、というメッセージは、いつの時代にも誰にとっても、きっと大きな励ましになることでしょう。

 『アンデルセンーー夢と冒険の物語』(フィリップ・サヴィール監督、2001年製作)は、14歳のアンデルセンが、たったひとりで故郷の小さな町オーデンセからコペンハーゲンへ出てきた、1819年から幕をあける。

… (10/12/21)

 いつも「ベルばらKids」をご愛読いただきありがとうございます。

 ヤマハミュージックメディアさんから、オペラの名作をマンガで楽しく読める『マンガでオペラ』シリーズがスタートしたという情報をいただきました。

 愛と悲劇、死や笑いなど、物語の要素を兼ね備えたオペラは、人間の究極の姿を描いており、物語としても非常に深く完成度の高いものです。しかし、敷居の高い印象があるため、一般的に広くなじみがあるとはいえません。

 このシリーズではオペラの有名な題材を8作品選び、中野京子氏監修の元、オペラに興味がある方はもちろん、漠然とした興味を抱いていた方やまったく知識のない方にも楽しんでいただけるよう企画・制作いたしました。シリーズは、2010年12月から2011年3月まで毎月刊行を予定しているそうです。(※商品紹介より)

… (10/12/20)

  ~アントワネット没後96年~

 ハプスブルク王朝の実質上最後の皇帝フランツ・ヨーゼフと、かのエリザベート皇后の間にできた一人息子ルドルフは、1889年、30歳のとき、マイヤーリンクの狩猟館で男爵令嬢とピストル心中した。フランス革命から100年目の、大事件だった。

 世紀末ウィーンが舞台の『幻影師アイゼンハイム』(ニール・バーガー監督、2006年公開)には、そのルドルフが登場(ただし名前は「レオポルト皇太子」と変えられていたが)、史実の彼の死とうまくからめて描かれる。

… (10/12/07)

  ~アントワネット没後82年

 ヴィンセント・ファン・ゴッホはオランダ人だが、フランス人と勘違いしている人も少なくない。それは彼が後期印象派のひとりに数えられ、南仏のアルルやサン=レミ=ド=プロヴァンスを描いた作品が有名だからだろう。実際に南仏で過ごした期間は、最晩年のわずか2年半ほどにすぎないのだけれど。

 『ゴッホ』(ロバート・アルトマン監督、1990年公開)のオリジナル・タイトルは『ヴィンセントとテオ』。分かちがたい絆(きずな)で結ばれたゴッホと弟テオの、不思議な関係がテーマだ。

… (10/11/23)

 いつも「ベルばらKids」をご愛読いただきありがとうございます。
 「世界史レッスン」で、いつもおなじみの中野さんが、横浜美術館で講演を行います。
 ご興味のあるかたは参加してみてください!

記念講演会「ドガの時代」
(講師=ドイツ文学者 中野京子

日時:2010年11月27日(土)14:00-15:30
定員:240名(先着順、12:30より整理券配布、13:30開場)
※聴講無料

詳しくは⇒

… (10/11/19)

 ~アントワネット没後60年~

 ハプスブルク家歴代美女ナンバーワンの、シシーことエリザベート皇后の人生は、望まぬ結婚、窒息しそうな宮廷生活、公務からの逃走、ひとり息子の自殺、帝国の没落、そして暗殺による最期と、多くのドラマティックなエピソードに彩(いろど)られている。

 だが『プリンセス・シシー』(エルンスト・マリシュカ監督、1955年公開)に、そんな暗さや不幸の影は微塵(みじん)もない。彼女が若き皇帝フランツ・ヨーゼフに見初められて結婚する、1853年の出来事を、あくまで明るく描いている。

… (10/11/09)

  ~アントワネット没後84年~

 三大協奏曲といえば(異論もあるが)、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲、ドヴォルザークのチェロ協奏曲、そしてチャイコフスキーのピアノ協奏曲と言われる。どれも第一楽章が始まるや否や、たちまち聴く者の心を鷲掴(わしづか)みする魅力にあふれている。

 そのピアノ協奏曲の初演以来、富豪の未亡人フォン・メック夫人は、若いチャイコフスキーのパトロンとなった。『恋人たちの曲 / 悲愴』(ケン・ラッセル監督、1970年公開)に、ふたりの微妙な関係が描かれている。

… (10/10/26)

 いつも「ベルばらKids」をご愛読いただきありがとうございます。

 今年2月3月に8回にわたってNHK教育「知る楽」で放送された中野京子さん出演
「『怖い絵』で人間を読む」が、来月NHK BSハイビジョン「プレミアム8」で、ぶっ続けに3時間の再放送があります。

 本放送を見逃した人は、要チェック!ですよ。

「怖い絵」で人間を読む(前編)
 11月1日(月)15:00~16:29(BSハイビジョン)

「怖い絵」で人間を読む(後編)
 11月1日(月)16:30~17:59(BSハイビジョン)

「プレミアム8」のHP⇒

… (10/10/19)

  ~アントワネット没後47年~

 ニュージーランドの名づけ親は、トーマス・クック。彼が18世紀半ばに周辺調査し、住むに適合とお墨付きを与えて以来、ヨーロッパから陸続と移住が始まった。とうぜん、先住民族マオリとはトラブルになる。さまざまな曲折を経て1840年、ワイタンギ条約が締結され、ニュージーランドはイギリス直轄(ちょっかつ)植民地となった。

 『ピアノレッスン』(ジェーン・カンピオン監督、1993年公開)は、その条約まもないニュージーランドの、本島からさらに離れた寂しい孤島が舞台である。

… (10/10/12)

 いつも「ベルばらKids」をご愛読いただきありがとうございます。
 「世界史レッスン」で、いつもおなじみの中野さんが、朝日カルチャーセンターで講演を行います。
 ご興味のあるかたは参加してみてはいかがでしょう!

『残酷な王と悲しみの王妃』(集英社)出版記念講座
薄命の王妃マルガリータ(講師=早稲田大学講師 中野京子)

日時:2010年10月21日(木)18:30-20:00
受講料:会員 2,940円(一般 3,570円)

… (10/10/04)

  ~アントワネット生誕33年前~

 ピョートル大帝がオスマントルコへ侵攻し、スペイン王女がルイ15世の婚約者としてフランス入りし(けっきょく破談)、「イースター島」がオランダ人に「発見」された1722年、日本は徳川吉宗の御世、享保7年だった。

 江戸の町医者、小川笙船(おがわしょうせん)が、目安箱に「貧困者のための施薬院(せやくいん)設置の意見書」を投函したところ、その年のうちに小石川に養生所が設立され、笙船自身に責任がまかされた。この笙船をモデルにしたと言われるのが、『赤ひげ』(黒澤明監督、1965年公開)。

… (10/09/28)

  ~アントワネット没後84年~

 フランス自然主義文学を確立したとして名高いエミール・ゾラは、若いころはほとんど売れなかったが、1877年、37歳で発表した『居酒屋』で大ブレイクし、以後、文豪への道をまっしぐらに進んで、富と名誉を手に入れた。

 『ゾラの生涯』(ウィリアム・ディターレ監督、1937年公開)は、第10回アメリカ・アカデミー賞作品賞受賞作。モノクロだし古すぎるし、などと敬遠しないでほしい。見応え十分の感動作だ。

… (10/09/14)

  ~アントワネット没後54年~

 舞台と映画はそれぞれ文法が違う。ましてオペラの映画化の場合、歌唱力の他にスクリーン上でのビジュアル的説得力も必要になる。パヴァロッティのような巨漢が二枚目役を演じるのは、客席から遠い舞台だからこそ可能なので(それに何と言ってもあの輝く美声が全てを忘れさせる)、大アップの映像だとやや苦しい。

 単にオペラ舞台を映したものではなく、オペラと映画の奇跡的合体と呼べる、ほとんど唯一の成功例が、『トラヴィアータ / 椿姫』だ(フランコ・ゼッフィレッリ監督、1982年製作)。

… (10/08/31)

  ~アントワネット没後71年~

 バイエルン王国で、1864年、19歳のルートヴィヒ2世が玉座についた。絶世の美女と謳(うた)われた、かのエリザベート皇后(フランツ・ヨーゼフ妃)のいとこにあたるだけあり、稀に見る美しい王だった。

 美王誕生、そしてその醜悪な変貌と不審死までを、絢爛(けんらん)たる絵巻物にしてみせたのが、『ルートヴィヒ、神々の黄昏』(ルキノ・ヴィスコンティ監督、1972年公開)。監督ヴィスコンティが同性愛者なのは隠れもなく、主演のヘルムート・バーガーが当時の彼の愛人だったこともよく知られている。ふたりの関係は映画に妖(あや)しい輝きをもたらし、ルートヴィヒ2世の同性愛的傾向もまた、ごく自然に描かれる。

… (10/08/17)

  ~アントワネット34歳~

 「高慢と偏見」「エマ」「説得」など珠玉の長編により、イギリスでもっとも高く評価されている女性作家ジェイン・オースティンが、初めて物語を書いて家族や友人たちの前で朗読したのは14歳。フランス革命の年、1789年のことだった。それから20数年を経て、やっと初の作品出版(「分別と多感」)にこぎつけている。

 『ジェイン・オースティン / 秘められた恋,』(ジュリアン・ジャロルド監督、2007年公開)は、彼女の41年間の短い生涯中、唯一、と言われる恋、しかも実ることのなかった切ない恋を描いている。

… (10/07/27)

  ~アントワネット没後7年~

 名誉のための決闘は、15世紀から19世紀前半まで――幾度も禁止令が出されたにもかかわらず――ヨーロッパ各国で延々続いた、いわば男の文化(?)。「決闘した著名人たち」(「世界史レッスン」第77回)で列挙したように、ヘンデル、バイロン、デュマ、ウェリントン、カサノヴァ、プーシキン、ガロア、メリメ、マネなどが経験者だ。中でも凄いのはビスマルクで、25回も決闘している。

 実話をもとにした『デュエリスト/決闘者』(リドリー・スコット監督、1977年公開)には、ビスマルクなみの決闘好きが登場する。

… (10/07/13)

  ~アントワネット9歳~

 犬と狼は同じイヌ科に属し、見た目はあまり変わらない。なのに人間との関わりにおいて、一方は忠実な友として愛され、他方は悪魔なみに敵視されている。フランス語で「たそがれ時」のことを「犬と狼のあいだ」と表現するが、それは薄闇の迫るころ前から近づいてくる動物が、無害な犬かそれとも危険な狼か、すぐには判別つかない恐怖を示すものだ。

 ルイ十五世治世下の1764年、フランス南部のジェヴォーダン地方に、狼に似た謎の野獣が出現し、数年にわたって暴れまわり、100人以上の人間を殺した。その事実を下敷きに、『ジェヴォーダンの獣』(クリストフ・ガンズ監督、2001年公開)は、ひとつの仮説をたてている。

… (10/06/29)

  ~アントワネット没後77年~

 ジュール・ヴェルヌは、イギリスのH・G・ウェルズと並び、「SFの父」と呼ばれるフランスの作家。1870年に発表した彼の最高傑作『海底2万マイル』は、いまだ世界中の男の子たちを(女の子も少し含む)、わくわくさせている。

 本作はウォルト・ディズニーによって映画化された。 『海底2万哩』(リチャード・フライシャー監督、1954年公開)がそれで、かなり制作年度が古いためCGはなく、手作り感いっぱいの海底シーンがすばらしい(アカデミー美術賞受賞)。

… (10/06/15)

 いつも「ベルばらKids」をご愛読いただきありがとうございます。

 今年2月3月に8回にわたってNHK教育「知る楽」で放送された中野京子さん出演
『怖い絵』で人間を読む」が、もうすぐNHK BSハイビジョン「プレミアム8」で、再放送されるそうです。

… (10/06/07)

  ~アントワネット没後68年~

 小説を映画化するとき、時代や舞台を変えて新味を出そうとする例はよくある。しかし残念ながら、新味どころか原作まで台無しになることが多い。稀有(けう)な成功の一例は、シェークスピア『マクベス』を日本の戦国時代へ置き換えた、黒澤明監督『蜘蛛の巣城』だろう。役者たちの、能の所作もしっくりきていた。

 さて、ディケンズが1861年に発表した『大いなる遺産』だが、これまで幾度も映画化されている。19世紀半ばのイギリスの物語を、最新作『大いなる遺産』(アルフォンソ・キュアロン監督、1998年公開)は、現代ニューヨークへ移した。これじゃうまくゆくわけがありませんね!

… (10/05/25)

 いつも「ベルばらKids」をご愛読いただきありがとうございます。
 「世界史レッスン〈映画編〉」を連載中の中野さんが、新刊「名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語」を刊行しました。

… (10/05/18)

  ~アントワネット没後63年~

 学校の音楽室にはよく作曲家の肖像が飾られており、ブラームスといえば、晩年の髭モジャでメタボな姿が思い出されよう。でも若いころの彼は――写真が残っている――たいへんなハンサムで、クララ・シューマンの長女マリーもこう書いているほどだ、「呼び鈴が鳴ったので走ってドアを開けると、絵のように美しい顔をした、長い金髪の青年が立っていた」(拙著『恋の嵐』をお読みください)

 このブラームスとシューマン夫妻の有名な三角関係を描いた『クララ・シューマン、愛の協奏曲』(ヘルマ・サンダース・ブラームス監督、2009年公開)は、監督本人がブラームスの叔父方の末裔(まつえい)にあたる、ということでも話題を呼んだ。

… (10/05/11)

いつも「ベルばらKids」をご愛読いただきありがとうございます。

◆中野京子さんの講演情報をご案内します。

『怖い絵』を読み解く~大塚国際美術館の絵画から~
日時 5月30日(日) 13:30~15:00
場所 大塚国際美術館(B3Fシスティーナ・ホール)
参加費 無料(ただし要入館料 一般3,150円/大学生2,100円/小中高生520円)
詳細はこちら⇒  http://www.o-museum.or.jp/info/event/100430_137.html

… (10/05/04)

  ~アントワネット36歳~

 マリー・アントワネットがヴァレンヌ逃亡に失敗し、パリのチュイルリー宮へ半幽閉状態になっていた1791年、ウィーンではモーツァルトが、35年の短い生涯を終えた。

 ピーター・シェーファーによる傑作戯曲の映画化、『アマデウス』(ミロシュ・フォアマン監督、1984年公開)の、「アマデウス」とは、ラテン語で「神に愛されし子」の意。モーツァルトのミドル・ネームだ(ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト)。

… (10/04/27)

~アントワネット没後12年~

 ヨーロッパ制覇(せいは)をもくろむナポレオンに、イギリスは伝統の海軍で激しく抵抗する。地上と同様、海もまた大戦場となった。

 そんな時代を描いたパトリック・オブライエン原作『オーブリーとマチュリン』シリーズが、『マスター・アンド・コマンダー』(ピーター・ウィアー監督、2003年公開)のタイトルで映画化された。

… (10/04/13)

 ~アントワネット没後93年~

 「西部のロビンフッド」と呼ばれ、生前からすでに伝説的存在だったジェシー・ジェイムズについては、「世界史レッスン」第192回「ピンカートン社VSジェシー・ジェイムズ」で触れた。

 アメリカでは知らぬ者なしと言われるほど有名なアウトサイダーなので、多くの西部劇に登場している。中で、『ジェシー・ジェームズの暗殺』(アンドリュー・ドミニク監督、2007年公開)は、彼が34歳で殺された年、1882年前後に焦点をあて、エンターテインメント色を極力(きょくりょく)抑えた作品。

… (10/03/30)

  ~アントワネット生誕2年前~

 プレイボーイのタイプは、ドン・ファン型とカサノヴァ型に分けられるそうだ。前者は狩りと同じで、相手を追いかけ追いつめ捕まえるまでが花で、ベッドへもぐり込むという目的を達したら急速に醒(さ)め、あとは手の平を返す。後者は、相手に年齢性別美醜を問わず、誘惑するのもされるのも好きで、誠心誠意尽くし、自分も相手も共に楽しむため情事後も怨まれない、全方位もてもてタイプ。

 1753年のヴェネチアを舞台にした『カサノバ』(ラッセ・ハルストレム監督、2005年公開)は、かろやかなロマンティック・ラブコメディのしあがりになっている。

… (10/03/16)

いつも「ベルばらKids」をご愛読いただきありがとうございます。
3月の「世界史レッスン」の更新日は16日30日になります。どうぞお楽しみに。

それから、中野京子さんの出演番組の放送予定は以下の通りです。

■「知る楽」

第6回 怒りの果て ~イワン雷帝とその息子~
本放送:3月8日(再放送:3月15日)

第7回 死を忘れるな ~死と乙女~
本放送:3月15日(再放送:3月22日)

第8回 癒やす力 ~イーゼンハイムの祭壇画~
本放送:3月22日(再放送:3月29日)

… (10/03/08)

  ~アントワネット没後32年~

 イギリスで鉄道が開通し、ロシアでデカブリストの乱が勃発し、フランスではバルザックが破産宣告した1825年(日本の年号は文政8年)、江戸の中村座で、鶴屋南北原作の歌舞伎『四谷怪談』が初演された。

 この怪談は日本人のツボにはまり、お岩さんは幽霊界のスーパースターの座を不動のものとする。映画化は数知れないが、最高傑作と定評があるのは、恐怖と美の結合した『東海道四谷怪談』(中川信夫監督、1959年公開)。

… (10/02/23)

 いつも「ベルばらKids」をご愛読いただきありがとうございます。

 世界史レッスン<映画篇>でおなじみの中野京子さんが、2月から毎週月曜日、NHK教育テレビ「知る楽」に出演しています。

 番組名:「知る楽―探求この世界(NHK教育テレビ)
 放映日時:夜10時25分~(2月と3月の月曜日で全8回)

… (10/02/15)

  ~アントワネット没後89年~

 オスカー・ワイルドの戯曲はウェルメイドプレイの典型で、今なお色褪せない魅力があり、よく映画化される。しかしなぜか邦題が全然違うものもあり、ワイルド原作と気づかずに、見そびれてしまう人もいるのでは。『真面目が肝心』が『アーネスト式プロポーズ』に、『ウィンダミア夫人の扇』が『理想の女』に、『理想の夫』が『理想の結婚』に(ややこしい)。

 『理想の結婚』(オリヴァー・パーカー監督、1999年公開)には、ベッキー・シャープなみのしたたかな悪女(ジュリアン・ムーア好演)が登場して、脇役にもかかわらず場をさらう。

… (10/02/09)

  ~アントワネット没後1年~

 民衆は飢えているというのに、ヴェルサイユの宮廷人たちは暢気(のんき)にパーティ三昧ーーかと思いきや、彼らもまた閉鎖された空間で命がけの足の引っ張り合いをし、ストレスにさらされていた、という映画が『リディキュール』(パトリス・ルコント監督、1995年公開)。ルイ十六世のそっくりさんも出てくる。

 リディキュール(ridicule)とは、英語のridiculousで、「嘲笑さるべき」「滑稽な」「物笑いの種の」というような意味。たっぷり毒が含まれている次第。

… (10/01/26)

 いつも「ベルばらKids」をご愛読いただきありがとうございます。

 世界史レッスン<映画篇>でおなじみの中野京子さんが、2月から毎週月曜日、NHK教育テレビに登場します。

 番組名:「知る楽―探求この世界」(NHK教育テレビ)
 放映日時:夜10時25分~(2月と3月の月曜日で全8回)

… (10/01/19)

~アントワネット没後1年~

 いま公開中の『ヴィクトリア女王 世紀の愛』(ジャン・ヴァレ監督)には、ヴィクトリアを強力に補佐した首相メルバーン卿ウィリアム・ラムが、重要な役どころで登場する。ポール・ベタニーが演じているので30代にしか見えないが、実際は当時すでに60歳近かった。

 このメルバーン卿は、若き日、妻の不倫スキャンダルによって危うく政治生命を絶たれかけたことがある。その顛末(てんまつ)を描いたのが、『レディ・カロライン』(ロバート・ボルト監督、1973年公開)。こちらのメルバーン卿役はジョン・フィンチだった。

… (10/01/12)

  ~アントワネット没後11年~

 人類初の全身麻酔手術は、神がアダムに対しておこなった肋骨切除だそうな(その肋骨からイブができた)。ジョークはさておき、では、実証されている世界最初の麻酔手術は誰がおこなったかといえば、江戸時代の日本人なのでした。すばらしい!

 『華岡青洲の妻』(増村保造監督、1967年公開)は、紀州藩の医師、華岡青洲をモデルにした、有吉佐和子原作の映画化。

… (09/12/22)

  ~アントワネット没後78年~

 王政復古への危機感や普仏戦争の大敗に怒ったパリの労働者たちは、1871年、革命自治政府を樹立した。これが「パリ・コミューン」だ。しかしわずか72日後、プロイセンの後ろ盾を得たティエール政権に叩きつぶされ、3万人もの市民虐殺という惨澹(さんたん)たる結果で終わりを告げた。

 「血の一週間」と呼ばれたこの虐殺で夫と子どもたちを失った女性バベットが、デンマークの小さな浜辺の村へ逃げてくる・・・・『バベットの晩餐会』(ガブリエル・アクセル監督、1988年公開)はこうして始まる。

… (09/12/08)

  ~アントワネット没後72年~

 アメリカを二分し、深い爪痕(つめあと)を残した南北戦争は、1865年にようやく終わる。勝った北軍の兵士も、負けた南軍の兵士も、三々五々、故郷へ帰っていった。

 久々の傑作西部劇『3時10分、決断のとき』(ジェームズ・マンゴールド監督、2009年公開)の舞台は、戦争から数年を経たアリゾナ州だ。

… (09/11/24)

中野京子さんの講演情報をご案内します。

★多摩美大・生涯学習センター一日講座
日時 12月1日(火) 14時~15時半
場所 多摩美術大学上野毛キャンパス
⇒詳細はこちら

★「THEハプスブルク」京都展 記念講演
日時 2010年1月31日(日) 午後14時~15時半
会場 ハイアットリージェンシー京都
⇒詳細はこちら

… (09/11/17)

  ~アントワネット没後94年~

 今回とりあげる映画も、住み込みの家庭教師がヒロイン。「ガヴァネスから転落すると」で書いたように、女性の職場がほとんどなかった時代には、与えられた仕事に不平不満など言っていられない。アニー・サリヴァンもまた、見えず聞こえず喋れずの三重苦の少女のガヴァネスという困難きわまりない役を、壮絶な覚悟で引き受けたのだった。

 『奇跡の人』(アーサー・ペン監督、1962年公開)の原題は「The Miracle Worker=奇跡を起こす人」だ。つまりこれは、三重苦を克服したヘレン・ケラーを指すのではなく、ヘレンの上に奇跡を起こしたサリヴァン先生その人のことである。

… (09/11/10)

  ~アントワネット没後25年~

 「フランス革命からフランケンシュタインへ」で書いたように、メアリー・シェリーがゴシック小説『フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス』を発表したのは、1818年のこと。これほどよく知られていながら、これほど読んだ人の数が少ない小説はない、と言われる一方で、映画化となると40作を超えるのだから驚く。

 数多(あまた)あるそのフランケンシュタイン映画のうち、抱腹絶倒の傑作コメディとして異彩を放つのが、『ヤング・フランケンシュタイン』(メル・ブルックス監督、1974年公開)だ。

… (09/10/27)

  ~アントワネット17歳~

 ハプスブルク家二大美女と謳(うた)われる、エリザベート皇后とマリー・アントワネット。前者は世界的に大ヒットしたウィーン産ミュージカルをはじめ、ヴィスコンティの傑作『ルートヴィヒ』での鮮烈なシシィ(ロミー・シュナイダーのはまり役)など、劇化にも映画化にも恵まれているが、後者にはさほどのものがなかった。

 そこで最新作『マリー・アントワネット』(ソフィア・コッポラ監督、2007年公開)に期待が集まったわけだが・・・・賛否両論渦巻くのもやむなし、という少々残念な出来であった。

… (09/10/13)

★中野京子さんの講演情報をご案内します

「THE ハプスブルク」展 記念講演
「怖い絵―華麗なるハプスブルク家の人々」
場所:国立新美術館3階講堂
日時:10月24日(土)14時~15時半
入場無料(展覧会のチケット半券必要)
⇒詳細はこちら

「早稲田大学祭」戸山芸術展講演
場所:戸山キャンパス戸山カフェテリア38号館AV教室
日時:11月7日(土)14時半~16時
定員:400名(入場無料)

⇒詳細はこちら

… (09/10/07)

~アントワネット没後63年~

 ガヴァネスは単に「住み込みの女性家庭教師」と訳されることが多いが、正確には、「住み込みで上流階級の子女を教える、本人もレディである家庭教師」のこと(詳しくは拙著『怖い絵3』をお読みください)。

 働く女性は軽蔑されていたヴィクトリア朝時代、ガヴァネスには大変な苦労がつきまとったわけだが、そのうえ仕事をクビにでもなろうものなら、さらなる地獄が待ち受けていた。『フランス軍中尉の女』(カレル・ライス監督、1981年公開)で、そのことがよくわかる。

… (09/09/29)

  ~アントワネット没後83年~

 前回は男から女へのなめらかな変身物語だったが、今回はその逆に、無理やり、、しかもかなりヤケ気味に、女から男になった人間の登場する西部劇。

 インディアンと白人の不幸な歴史を描きながら、『小さな巨人』(アーサー・ペン監督、1971年公開)には、随所にユーモアが散りばめられていて笑える。

… (09/09/15)

いつも「ベルばらKids」をご愛読いただきありがとうございます。

「世界史レッスン」の9月の更新日は15日29日になります。

どうぞお楽しみに。

… (09/09/08)

★中野京子さんの講演情報をご案内します

「THE ハプスブルク」展(六本木・国立新美術館)開催記念
中野京子さんの名画を読み解く特別講座
場所:丸の内OAZO ○○広場(おおひろば)
日時:2009年9月21日(月・祝)13:30~14:30
定員:100名 ※要整理券(電話予約可)
⇒詳細はこちら

「栄光のルネサンスから華麗なロココ展」開催記念
「怖い絵と比べる!」
場所:宇都宮美術館
日時:2009年9月23日(水・祝)14:00~
定員:170名 ※要整理券
⇒詳細はこちら

… (09/09/08)

   ~アントワネット没後71年~

 始まりは、16世紀後半のイングランド。エリザベス一世に仕える美貌の貴公子オルランドは、女王から「決して老いてはならぬ」と厳命され、以後360年間、若さを保って生き続ける・・・・。

 ヴァージニア・ウルフの原作と比べ、映画版『オルランド』(サリー・ポッター監督、1993年公開)はフェミニズム色がいい具合に薄れ、絢爛(けんらん)たる絵巻の中、一気に英国史を駆け抜ける面白さがある。主演のティルダ・スウィントンの両性具有的魅力も圧倒的だ。

… (09/08/25)

  ~アントワネット没後68年~

 長らくイタリアはーー列強のフランス・スペイン・オーストリアの政治的思惑の犠牲になりーー分断されたままだった。ようやくサルデーニャ王指導のもと、悲願の統一イタリア王国が誕生したのは、なんと1861年になってからのこと。

 「パッション・ダモーレ」(エットーレ・スコラ監督、1980年制作)は、その統一まもないイタリアを舞台にした、奇妙奇天烈(きてれつ)な恋物語である。

… (09/08/11)

  ~アントワネット34歳~

 イギリスの文豪ディケンズは、カーライルの名著『フランス革命』を参考にーー何しろ革命はディケンズの生まれる四半世紀前の事件だったーー大ロマン『二都物語』を書いた。二都とは、パリとロンドン。

 波瀾万丈の、いかにも映像向きストーリーなので4度も映画化されたが、いずれも古いモノクロ版ばかり。最新の『二都物語』(ラルフ・トーマス監督)でさえ、制作年が1957年と、一昔前である。

… (09/07/28)

  ~アントワネット没後79年~

 フランダース(フランドル)とは、かつてのフランドル伯の領地ーー現ベルギー西部を中心に、オランダとフランスの一部をも含む、北海沿岸地域のこと。ファン・エイク、メムリンク、ボス、ブリューゲル、ルーベンスと、錚々(そうそう)たる画家を輩出したことでも知られる。

 ここフランダースを訪れたイギリス人女性作家ウィーダが、旅の翌1872年、児童文学『フランダースの犬』を刊行した。同名タイトルでいくどか映画やアニメ化がされているが、今回取り上げるのは、ケビン・ブロディ監督、1999年公開アメリカ映画。

… (09/07/14)

  ~アントワネット没後30年~

 次々事業を起こしては破産をくり返し、数千ページに及ぶラブレターを出し続け、濃いコーヒーをがぶ飲みしながら、小説や戯曲を90作も書きあげたバルザック(とうぜん、長生きはできませんでした)。彼が創造した2000人もの登場人物のうちのひとりが、モンリヴォー将軍だ。

 「小説を書くかわりに、いつでも小説さながらに生きてしまう男」と形容されるこの将軍は、ランジェ公爵夫人に夢中になる・・・。フランス・イタリアによる映画化タイトルは、ずばり『ランジェ公爵夫人』(ジャック・リヴェット監督、2007年公開)。

… (09/06/16)

  ~アントワネット没後21年~

 相手に苦痛を与えて性的快楽を得る異常性欲「サディズム」の語源となった、マルキ・ド・サド(サド侯爵)は、暴力と筆禍(ひっか)により生涯の大部分を監獄や精神病院で過ごし、代表作『ジュスティーヌ、あるいは悪徳の栄え』も獄中で書いている。

 『クイルズ』(フィリップ・カウフマン監督、2000年公開)は、そんなサドの、知られざる最晩年の様子を、想像を交えて異様な迫力で描いた作品。

… (09/05/26)

  ~アントワネット没後63年~

 フランスの作家フローベールによって、写実主義文学の傑作『ボヴァリー夫人』が生まれたのは、1856年。これにはモデルがいて、フローベールの父の教え子だった開業医ドラマールの妻が、不倫の果てに借金を重ねて服毒自殺した、いわゆる「ドラマール事件」がそれである。

 映画--『ボヴァリー夫人』(クロード・シャブロル監督、1991年公開)--は原作にほぼ忠実に、淡々と、だが現代にも通じる底知れぬ闇を秘めて描かれる。

 

… (09/05/12)

  ~アントワネット33歳~

 政務には熱心、私生活は地味で質実、9男6女をもうけた妻との間は円満で寵姫を持たず、自ら畑仕事もすることから「百姓ジョージ」とあだなされて国民に愛されたジョージ3世だが、ときおり精神錯乱に陥(おちい)って公務をとれなくなるのが玉に瑕(きず)であった。

 1788年、50歳のときの、これまでで最悪の大発作を、ブラックな笑いをまぶして描いたのが、『英国万歳!』(ニコラス・ハイトナー監督、1996年公開)だ。

… (09/04/28)

  ~アントワネット没後73年

 1866年といえば、水の都ヴェネチアが長いハプスブルク家支配から解放され、イタリアの一都市となった記念の年である。敗北したフランツ・ヨーゼフ皇帝は、ヴェネチアをナポレオン3世にまず譲渡する形を取ってからイタリアへ渡す、という最後の嫌がらせに出たが、たとえそうされてもヴェネチア人の自由への喜びは大きかった。

 この歴史的事件を背景に、破滅的恋の行方(ゆくえ)を描いたのが、『夏の嵐』(ルキノ・ヴィスコンティ監督、1954年公開)である。

… (09/04/14)

  ~アントワネット27歳~

 ラクロの書簡体小説『危険な関係』の出版は、1782年。大評判を呼び、マリー・アントワネットの蔵書にも入った。ただしちょっぴり「危険な」背徳の書ということで、豪華な装丁をほどこされながらも、表紙にタイトルは記されなかった(いずれにせよ、生涯一冊の本も読み通せなかったと言われるアントワネットだから、読了はしなかったろう)

 映画版『危険な関係』(スティーブン・フリアーズ監督、1989年公開)は、ハリウッド製。18世紀フランス貴族社会の退廃を再現し得ているかどうかはわからないが、原作の面白さは十分生きている。

… (09/03/24)

   ~アントワネット没後71年~

南北戦争を背景にドラマティックな恋物語が展開・・・・といえば『風と共に去りぬ』に止めを刺すが、「21世紀の風と共に去りぬ」と銘打ってベストセラーとなり、全米図書賞も受賞した小説が『コールドマウンテン』。

 この原作をもとに、イギリス・イタリア・ルーマニア合作による同名映画『コールドマウンテン』(アンソニー・ミンゲラ監督、2003年公開)が生まれた。

… (09/03/10)

  ~アントワネット生誕63年前~

 「魔女狩り」――「教会による組織的・狂信的異端摘発(てきはつ)」(*『新明解百科語辞典』より)――には、ヨーロッパ中世の暗黒史というイメージがある。だが実際には近世前期に至るまで続いていたし、規模は小さいが新大陸アメリカでも行なわれていた。

 アメリカにおける最後で最悪の魔女裁判といえば、現マサチューセッツ州セイレムの村で起こった1692年の事件。『クルーシブル』(ニコラス・ハイトナー監督、1997年公開)は、その痛ましい顛末(てんまつ)を描いている。

… (09/02/24)

  ~アントワネット生誕52年前~

 1703年、バスティーユ監獄でひとりの囚人が急死した。司祭は呼ばれず、死後、彼のいた牢内の私物は全て焼却され、身元のわかるものは何ひとつ残されなかった。死体の顔も潰(つぶ)されていたという。

 『仮面の男』(ランダル・ウォレス監督、1998年公開)は、フランス裏面史のこの謎めいたエピソードをもとにしたもの。

… (09/02/10)

~アントワネット没後52年~

 ファム・ファタール(運命の女)の代表といえば、フランス人作家メリメが創造したカルメンであろう。ビゼーのオペラ化によってさらに有名になり、映画も現在DVDで手に入るだけで10種近くあり、根強い人気を誇っている。

 最新作で、なおかつ原作に忠実なのが、『carmen.カルメン』(ヴィンセンテ・アランダ監督、2003年公開)。

… (09/01/27)

  ~アントワネット生誕18年前~

 あけましておめでとうございます。本年も「世界史レッスン<映画篇>」をどうぞよろしく♪ 今回<映画篇>としては第7回ですが、その前の「世界史レッスン」から数えると、早や136回目。お正月らしく(幕の内は過ぎましたが)、華やかな作品を選んでみました。

 実在したスーパースター、ファリネッリの生涯を描いた『カストラート』(ジェラール・コルビオ監督、1994年公開)。

 

… (09/01/13)

  ~アントワネット生誕36年前~

 デフォー作『ロビンソン・クルーソー』(1719年初刊)の副題は、まるでテレビ番組「何とかサスペンス劇場」の案内みたいに長くて説明的だ。曰く、「ヨーク出身の水夫ロビンソン・クルーソーの生涯と驚嘆すべき大冒険。難破船でただひとり生き残り、オルーノク河口近いアメリカ沿岸の無人島で28年間過ごし、奇跡的に海賊船に救助されるまでの詳細を、本人記述」!

 映画化は数多く、最新版は元007ピアース・ブロスナン演じる『ロビンソン・クルーソー』(ロッド・ハーディ監督、1996年)

… (08/12/23)

  ~アントワネット2歳~

 髪の真ん中だけ残し、左右を丸刈りにするヘアスタイルは「モヒカン刈り」といって有名だが、どこから生まれたかといえば、名前どおり、アメリカ・インディアンのモヒカン族戦士の髪型だった。

 モヒカン族の名を高からしめたのは、ジェイムズ・クーパーのベストセラー小説『モヒカン族の最後』。何度も映画化されており、一番新しい『ラスト・オブ・モヒカン』(マイケル・マン監督。1992年公開)がなかなか面白い。

… (08/12/09)

  ~アントワネット没後34年~

 「私の心を他の女性が占めることなど絶対ありません、絶対に! ああ、神よ、こんなに愛しているのに、なぜ離れていなければならないのでしょう!」――情熱的なこのラブレターを書いたのは、何と、ベートーヴェン! ではお相手は誰?

 今なお解明されないベートーヴェンの恋人探しを描き、観客をアッと言わせた(少々無理がありすぎて)のが、『不滅の恋』(バーナード・ローズ監督、1995年公開)。

… (08/11/25)

  ~アントワネット31歳~

 サンフランシスコの高層ビルの一室。ルイという黒髪の美青年が、ジャーナリストのインタビューに答えて曰く、自分はヴァンパイアで、もう200年も生き続けている・・・

 吸血鬼ものを現代的感覚で蘇(よみが)えらせた『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』(二ール・ジョーダン監督、1994年公開)の、さりげない導入部だ。

… (08/11/11)

  ~アントワネット37歳~

 富裕な商人の娘イネスは、レストランで出された豚肉を食べなかった。そのことが「隠れユダヤ教徒」、即ち「異端者」と疑われ、うむを言わさず拘束され拷問され・・・

 『宮廷画家ゴヤは見た』(ミロス・フォアマン監督、2008年公開)は、悪名高いスペインの異端審問で、肉体も魂も虫けらのように踏みつぶされる民衆の悲劇をリアルに描きだし、見る者の胸を抉(えぐ)る。

… (08/10/28)

  ~アントワネット18歳~

 純朴な田舎の青年がひょんなことから国を出て、各地をめぐり軍隊に入り、さまざまな体験を重ねるうち次第に堕落、だが心の荒(すさ)みと反比例して富と身分は急上昇・・・

 華麗なる歴史絵巻を堪能(たんのう)できるのが、サッカレー原作『バリー・リンドン』(スタンリー・キューブリック監督、1975年)

… (08/10/14)

 「世界史レッスン」が衣替えし、08年10月より<映画篇>として新たにスタートします。映画鑑賞が趣味で、雑誌に映画評の連載もされている中野京子氏が、今度は映画にみる歴史エピソードを紹介。「世界史レッスン」と同じように、マリー・アントワネットが生きた時代(1755-1793)の前後100年間を舞台にした古今東西の映画の見どころや、歴史豆知識を紹介します(このコラムは毎月第2・第4火曜日に更新します)。

⇒これまでの「世界史レッスン〈映画編〉」はこちら

⇒これまでの「世界史レッスン」はこちら

… (08/10/14)