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e-book Japan ベルサイユのばら

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神々のプロフィール―ばらに宿った神話―

 一般的に、男性よりも女性のほうが、仲間作り、コミュニティ作りに熱心であり、また、それが得意なものである。それでいて、『“女同士の友情”というと、“男同士の友情”よりも爽やかな印象はなく、眉唾ものと思わることも多々ある。
 それはきっと、女性同士が純粋な好意だけではなく、利害で繋がっていることもあり、時には女性ならばお互い腹に一物抱えていても表面上では仲が良いふりができてしまうからだろう。
 それに、女性は概して、やたらと“私たちは仲良しなの!”とわざわざ他人誇示したがる。一緒にトイレにいったり、手をつないだり、お揃いの物を持ったり、秘密を打ち明けあったり。男性からすると、そういった行為は、わざとらしいかぎりで、かえってその友情をうさんくさいものに感じさせるのだろう。しかし、男性がなんと言おうと、いつの時代も女性はやはり“女同士の友情”が大好きだ。今流行の“女子会”なんていうのも、その表れといっていいだろう。

… (11/02/25)

 『ベルサイユのばら』本篇では登場しないが、『ベルばらkids』で時々登場する豊かな黒髪の美女。その人こそ、ロシアの女帝エカテリーナ2世である。
 エカテリーナは、ドイツ生まれで、一滴もロシアの血を持たないし、皇太子であるピュートル3世の妃にすぎなかった。しかし、頭脳明晰で、生まれながらの王者の器に恵まれた彼女は、夫を退け女帝となり、領土を拡大し、大帝と称された。
 マリー・アントワネットの母親であるマリア・テレジアと同じく“女帝”なのだが、マリア・テレジアと違う点は、女帝の地位につくまで大変苦労したことと、夫との仲が最悪であり、マリア・テレジアが恋愛結婚した夫と添い遂げたのに対して、晩年にもたくさんの恋人をはべらしたということである。また、エカテリーナの世継ぎである息子パーヴェル1世とは不仲で、彼女は息子によって暗殺されたという説まであり、パーヴェル1世は母の死後、彼女の政治を全否定した。
 マリア・テレジアと違って、親の後を継いだわけではなく、跡継ぎとは確執があった、まさに一代かぎりの非凡な女性君主、エカテリーナ1世
 彼女とよく似た人物が、ギリシャ神話の中にも存在する。

… (11/01/28)
 

オスカルの人生を大きく左右する人物、それは運命の人アンドレか、叶わなかった思い人フェルゼンか、愛情をもって仕えた王妃マリー・アントワネットか。私は、この3人のどの人物でもないと思う。
 オスカルの人生の最も大きなカギを握り、彼女の生涯を左右したのは、父親ジョルジェ伯爵ではないだろうか。

… (10/12/24)

 我らがオスカルが運命の恋人アンドレと結ばれたのは、死の直前の1789年の7月33歳のとき。
 とすると、それまでオスカルは処女だったんだなあとファンなら誰もが一度は思うだろう。
 その当時でも、現代でも、33歳まで処女を守るというのは、とてもレアな例だよなぁとも。

 しかし、もちろん、オスカルが女性的な魅力に欠けたからずっと処女でいたと思う人は、『ベルばら』を読んだ人にはいないだろう。オスカルはアンドレの他にもジェローデルなど、多くの男性に愛されたが、あえてその愛を避け、処女でいたのである。
 それは、女ながら軍人として、自分の信念のために剣に生きた故であり、他人を寄せ付けないほど強く気高くあるために、男性を受け入れないというのも必要だったようにも思える。

… (10/11/26)
 

ミラボーは、『ベルサイユのばら』では登場シーンはわずかだが、ロベスピエールに並んでフランス革命史では重要な人物である。
 彼はプロヴァンスの貴族で伯爵であるから、貴族代表議員になる資格があった。しかし、自ら第三身分、平民の代表議員に属していた。
 貴族の長男であったミラボーが何故わざわざ平民側についたのか。不思議に思えるが、その理由は実は『ベルサイユのばら』でもちゃんと描かれている。

… (10/10/22)

 彼女の養い子はミュラといい、トラキアの王キニュラスの娘だった。
 美男子の父に似て美しかったミュラなので、年頃になるとたくさんの求婚者が彼女の元に訪れた。ところが、ミュラは首を振り、悲しそうにうつむくばかり。
 そこで、父のキニュラスが「お前はどんな男がいいのか?」と尋ねると、ますます悲しげな顔になり「お父さまのような方……」と消え入りそうな声で答えるのだ。その言葉に父親を慕う娘の愛情を感じ、キニュラスは喜んでいたのだが……。

… (10/09/24)

 ヘラクレステセウスアキレウス。彼らは、古代の人々に最も愛され、現代でも有名な、ギリシャ神話に登場する英雄たちである。ギリシャ神話に興味のない人でも、彼らの名前はどこかで聞いたことがあるのではないだろうか。
 彼らはいずれも神々の子とされてはいるが、自分自身は人間である。しかし、人々は彼らを神々に勝るとも劣らないほど愛し、その活躍を好んで物語り、ついにそれは現代まで伝えられたのだ。
 何故、彼らはこんなにも愛され続けているのだろうか?

… (10/08/27)

 大好きな人と相思相愛の恋人同士になれた人物が、「このまま時が止まればいいのに!」とつぶやく。そんなシーンが恋愛小説や恋の歌にはよくある。
 それはあまりにこの瞬間が幸福だからだと思うが、それだけではないだろう。彼らはどこかでこう感じているのである。人は年を取り、変化し、それ故、恋の絶頂期は永遠に続かない。恋の情熱は日常の中で磨耗し、だんだんと冷めていく。それを防ぐことは、神様でも無理なのではないだろうか?

… (10/07/23)

 オスカル「春風のよう」といわれた、可愛らしく、心優しいロザリー。けなげな妹キャラとして、守ってあげたい女の子ナンバー1の彼女だが、実際は思いのほかたくましく、おっとりしているようで、かなり激しい一面もある。

 そもそもオスカルの自宅に住むことになったのは、オスカルの母、ジョルジェ夫人にナイフで斬りかかったのがきっかけであった。若い娘が単身、貴婦人を襲うとは、おっとりしているだけではとてもできないことだろう。

… (10/06/18)

 『ベルサイユのばら』では、様々な恋愛が描かれている。
 アントワネットフェルゼンの、運命の恋ともいうべき、相思相愛の恋。フェルゼンへのオスカルの、けっして口に出せない片想い。ロザリーオスカルへの少女らしい憧れ。アンドレオスカルへのけっして朽ちない忍耐強い愛情。
 そして、ジェローデルオスカルに対する求婚である。オスカルの父親公認の求婚者であるジェローデルのアプローチは、実際かなりいい線までいった。

… (10/05/28)

 『ベルサイユのばら』登場人物の多くは音楽、演劇、絵画、舞踊等芸術をたしなむ。
 マリー・アントワネットは、幼い時からダンスが得意であり、『セビリアの理髪師』を自ら上演する等、オペラも大好きだったし、ハープもお得意だったようだ。
 オスカルもバイオリンが得意で、その美しく凛々しい姿に憧れた画家が彼女を絵にしている。

… (10/04/16)

 1773年のパリで、「世界一の幸せ者は誰?」と質問したら、パリっ子たちはマリー・アントワネット王太子妃殿下!」と答えたのではないだろうか。
 当時のマリー・アントワネットは17歳。皇帝の姫君ならではの完璧な立ち居振る舞いと、開きかけの花の美しさで、首都パリの正式訪問の際はパリ中の人々を魅了した。

… (10/03/26)

 「ド・ゲメネ公爵」と書いても、相当な『ベルサイユのばら』ファンでもすぐに「ああ、あの人ね!」とは思わないだろう。
 『ベルサイユのばら』といえば、きらびやかな悪女たちだが、ド・ゲメネ公爵の活躍(?)はそれに比べると、かなり地味といえる。
 ロザリーのお隣に住む幼いピエール坊やが、ド・ゲメネ公爵の馬車からお金を盗んでしまう。2日も前から何も食べていない可哀想なその子を、彼はいったん許してやったふりをして、銃で撃ち殺し、大笑いして去っていく。

… (10/02/19)

 明けましておめでとうございます!今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 フランス革命が起こった18世紀末のパリの闇に紛れて暗躍した人物、それはカリオストロ伯爵である。この自称伯爵は、マリー・アントワネットを巻き込んだ詐欺事件「首飾り事件」に関与したことでも有名である。
 カリオストロ伯爵は現代でもその名をよく知られ、漫画やアニメにまで登場するほどの人気者だが、きっと当時のパリにはもっとたくさんの怪しげな魔術師やら錬金術師やら祈祷師やらが存在したのではないだろうか。

… (10/01/15)

 『ベルサイユのばら』は、マリー・アントワネットが誕生した1755年から彼女が亡くなる1793年までが描かれている。
 この長い年月の間、アントワネットは幼女から少女、若い女性、そして大人の女性へと成長していく。

… (09/12/28)

 国が滅びる原因となった美しい女性、「傾国の美女」といえば、楊貴妃クレオパトラなどの名前が出てくるが、フランス王妃マリー・アントワネットもその資格があるように思える。

… (09/11/27)

 フランス革命の影の立役者、それは言論、ジャーナリズムである。
 特にオーストリアからフランスに嫁いできた王妃マリー・アントワネットにとって、その影響力はとても大きかった。

… (09/10/16)

 恋愛は喜びでもあるが、いっそ恋愛なんぞしないほうがいいと思うほど、耐え難い苦しみになることがある。
 愛する人となんらかしらの理由でなかなか会えないとか、ちょっとした行き違いでケンカをしてしまったとか、そういうことも確かに苦しい。
 しかし、最大の苦しみは、いくら想っても絶対に振り向いてもらえない人を愛してしまうことだろう。

… (09/09/18)

 オスカルの父親、ジャルジェ将軍を見ていると、「本当にお父さんという立場は難しいのだなあ」と思う。
 オスカルはなにかといえば、ジャルジェ将軍と衝突している。身分の違うアンドレを愛した時、王家を見限り革命派に身を投じた時、オスカルの前に立ちはだかったのは父親ジャルジェ将軍であった。
 一方母親ジャルジェ夫人はオスカルの前に立ちはだかったりはしない。彼女はどんな時でも娘をやさしく受け止めてあげるだけだ。これが母性のあり方というものなのだろう。

… (09/08/28)

『ベルサイユのばら外伝』「ジャルジェ将軍の息子あらわれる!?」では、オスカルの父ジャルジェ将軍の前に"隠し子"モーリス少年が現れる。
モーリスの母親フローラは、モーリスを残してこの世を去ってしまったが、彼女は庶民で、彼女が亡くなるまでモーリスも庶民の子どもとして育てられた。この庶民の子どもが貴族ジャルジェ将軍のお屋敷にまでやって来て「はじめましてお父さま」と言うのは勇気がいるのではないかと思う。それとも、少年らしく立派な将軍である父親への憧れに胸を膨らませていたのだろうか。

… (09/07/17)

 ラ・モリエールは、『ベルサイユのバラ』の三代悪女の一人、ジャンヌの実の母親である。しかし、本当にジャンヌと血がつながっているの?と言いたくなるほど“いい人”である。

… (09/06/19)

 フランス革命というと王族VS第三身分の対決をまず思うが、実際はルイ16世王妃マリー・アントワネットの敵は第三身分だけではなかった。
 国の財政を再建できずにいるルイ16世と浪費家の王妃への批判が高まる中、彼らにもっとも近しい関係である人物が、密かに国王夫妻の失権を願っていた。ルイ16世の実の弟であるアルトア拍プロヴァンス伯である。
 この二人の王弟は、死病にとりつかれている幼い王太子ルイ・ジョセフの死を願い、第二王子ルイ・シャルルアントワネットの恋人であるフェルゼンの子どもに違いないという悪意に満ちた噂をしていた。

… (09/05/15)

 フランス革命という嵐の時代にあって、オスカルは様々な試練をその短い生涯の中で経験している。
 女性でありながら武官として生きなければいけなかったこと。フェルゼンへのかなわぬ思い。心から愛情をもって仕えていた王妃アントワネットとの別離。そして、一番大きな試練は最愛の男性アンドレの死である。

… (09/04/17)

 ギリシャ神話にたびたび登場する光と神託の神アポロン。彼は神々の王ゼウスが最も愛する息子であり、美貌とあらゆる才能に恵まれている。その才能の一つとして見事な弓矢の腕前があった。

… (09/03/27)

フランス王妃マリー・アントワネットとスウェーデン貴族フェルゼンがはじめて出会い、恋に落ちたのは18歳の時。思えば、本当に長丁場の恋愛である。よくぞ縁が切れなかったものだと感心してしまう。

… (09/03/13)

 人類最古の職業、それは娼婦だという。娼婦というのはそれくらい、人間社会に必要な存在ということだろうが、一方でこれほど卑しまれている職業もないだろう。

… (09/02/27)

ニコラス・ド・ラ・モット”と、フルネームで書いても「それって誰?」と思われてしまうかもしれない。ちょっと影が薄い彼は、愛妻のジャンヌとともに「首飾り事件」で王妃マリー・アントワネットに詐欺を働いた男である。

… (09/02/13)

 現代の日本で、一度も「ダイエット中なの」と言ったことがない女性は断然少数派だろう。ちまたでは常に最新のダイエット法が話題となり、時には納豆が、時にはバナナが“奇跡のダイエット食材”として急に人気者になる。
 できれば、楽して痩せたい、つまり食の楽しみを十分味わいつつ痩せたいと誰しも願う。だが、実際は必要以上のカロリーを取るからこそ太るわけで、やはり食べ過ぎないのがダイエットには大事なことだろう。それは分かっているけれど…。“食欲”は、人を強烈な魅力で誘惑してくる怖ろしい悪魔だ。

… (09/01/23)

あけましておめでとうございます。
3回目の新年を迎えた「ベルばらKids」でご挨拶ができ、とても幸せです。
今年もよろしくお願いします!

… (09/01/09)

 テレビで毎日のように取りざたされる有名人の結婚のニュースを見ることもあるし、友だちの“恋バナ”を興味津々で聞くこともある。しかし、その結婚や恋が他人のものである以上は自分の生活にはなんら関係がない。結婚しようが恋をしようがしょせんは他人事である。

… (08/12/26)

男装の麗人”とはいうけど、“女装の麗人”とはいわない。
言葉は存在しないが、漫画やアニメでは、女性の格好をした見目麗しい男性が活躍していて、“男装の麗人”に負けず劣らず大人気だ。男性から女性になったタレントさんもテレビでひっぱりだこだし、歌舞伎はもちろん、昔はシェイクスピアのお姫さまは男性によって演じられたのだ。
そしてギリシャ神話にも、実はたくさんの“女装の麗人”目撃談がある。

… (08/12/12)

オスカルさま”といえば、きりりとした軍服姿で、颯爽と兵を率いている姿を思い浮かべる。戦う男”ならず戦う女の姿は、その格好よさはもちろん、神秘とロマンを感じさせる。
現代はそうではなくなったが、戦うことがもっぱら男性の専売特許とされていた時代、戦う女はやはり特別な存在だっただろう。“戦う”というのは本来女には許されていなかった行為である。それをあえてしている女というのは、禁断を犯す秘密めいた存在で、それは多くの人を魅了したのだろう。

… (08/11/28)

『ベルサイユのばら』では、たくさんのステキな恋人同士が登場するが、一番ステキな夫婦なのは、なんといってもオスカルの両親ジャルジェ夫妻だろう。
直情型で少々短気だけど、男らしく正義感の強い将軍と、おっとり天然系でありながら実はとても聡明な奥方

… (08/11/14)

アンドレファンの私だが、今回はあえて大好きなアンドレに物申したい。
オスカルの姪っ子ル・ルーは、「自分はオスカルの血をひいているのだから、自分もいまにオスカルのような美女になる」 と思っている。そのことについてアンドレは、幼少時代のオスカルとル・ルーがあまりにも似ていないので、「そりゃあむりだと思うよ……」 とそっけない。
アンドレのこの言葉。ル・ルーのためを思うと、とってもよろしくない。
なぜかというと、それは“ピュグマリオン効果”に著しく反するからである。

… (08/10/24)

 来年2009年度より、日本でもついに裁判員制度が実施される。まったく裁判になど関わったことのない人が他人を裁き、もしかするとその運命を左右することになるかもしれない。
 日本では、戦前~戦中の一時期、陪審裁判が行われた時期もあったが、現在は自分が当事者でもないかぎり、裁判は専門家集団が執り行うもので一般人には遠い存在だろう。裁判員制度により「開かれた司法」を実現し、司法への信頼性を高めることを目されているということだが、他人の運命を左右するような決定なんてあえてしたくないと考えている人も実際は多いようだ。

… (08/10/10)

 ギリシャのことわざに「酒に真実あり」 「素面のときは胸の中にあるものが、酔うと舌の上にのぼってくる」 という言葉がある。
 確かにお酒の席でいつもなら言わないはずの本音をついつい口にしてしまい、あとで冷や汗をかいた経験のある人はけっこう多いだろう。
 酒は人の理性を奪い、いつもは押さえている本能を解き放つ。

… (08/09/26)

ベルサイユの貴族や王族たちにとって音楽はたしなみ。
オスカルはヴァイオリンの名手だったし、Erikoさんがコラム「ベルサイユの音楽会」でも書かれているように、マリー・アントワネットはハープがお気に入り。『ベルサイユのばら』でもハープを弾く優雅な姿が見られるし、ゴーティエ=ダゴティ画の絵でも彼女はハープと一緒に描かれている。

… (08/09/12)

 ルイ16世と王妃マリー・アントワネットの間には、ふたりの息子がいた。長男のルイ・ジョゼフと、次男ルイ・シャルルである。

 『ベルサイユのばら』では、ルイ・ジョゼフはとても印象に残る存在だ。彼はわずか7才で命を落としたが、それでもオスカルに「あなたがすき」と愛の告白をし、自分の死の間際にも周囲をけなげにも気づかっている。まさに天使のような、神秘的ですらある美少年だ。

 ルイ・シャルルのほうは、子どもらしい無邪気なかわいい姿は印象に残るものの、兄ほどの神秘性を感じさせるようなエピソードはない。ふつうの幼い子ども。それがルイ・シャルルのイメージだ。いや、それだけに、幼い子どもがなんの責任もないのに歴史の残酷な渦に翻弄される姿は痛ましいとしかいいようがない。

… (08/08/22)

 自分の恋愛にはうとくても、他人の恋愛にはやたらと勘のいい人がたまにいる。オスカルはまさにそのタイプのようで、黒い騎士ことベルナールと、かわいいロザリーのキューピッド役をつとめたのは彼女だった。その際にオスカルはロザリーにこう言った。
 「マザー・コンプレックスのベルナール・シャトレはぜひおまえのやさしい愛が必要なのだそうだよ」
 この言葉にベルナールはいたく憤慨しているが、まさに図星で、ベルナールはロザリーに、はかなげでやさしかった「ママン」の面影を見たのだ。やはり男性にとっては、母親こそが忘れがたい最愛の恋人といえるのかもしれない。

… (08/08/08)

 死刑の判決を受けたマリー・アントワネットは、夫ルイ16世の妹であるエリザベス内親王にあてた最後の手紙にこう記している。
「かわいそうな子どもたちをおいていくことだけが心のこりでなりません」
 その“かわいそうな子どもたち”のひとりであるルイ16世とマリー・アントワネットの長女マリー・テレーズ。彼女はこの夫妻の子どもたちの中で唯一成人し、72歳まで生きぬいた。長生きはしたが、彼女のフランス革命後の人生は母親がいうようにとても“かわいそうな”ものになってしまった。

… (08/07/25)

 豊かな金髪をなびかせ、さん然と光放つ黄金の武具に身をかため、何者も恐れず雄々しく戦う女神。
 まさにそれは「ベルばら」ではオスカルのイメージ、ギリシャ神話では女神アテナのイメージだ。
 オスカルは自らを「軍神マルスの子」と称し、またアンドレはドレスをまとったオスカルを「アフロディテさながら」といったが、イメージとしてはやはりこのアテナが一番近いのではないかと思える。
 ところが、このふたり、似ているようで実は正反対なのである。

… (08/07/11)

 “妹”というキーワードに、男性は憧れを感じるようだ。それは、「お兄ちゃん」と瞳をうるませて甘えてくる、無条件に守るべきかわいい少女を連想して、父性本能をくすぐられるからだと思われる。実際に妹を持つ男性からすると、「現実と想像はかなり違う!」と言いたいところだろうが。

… (08/06/27)

 「ベルばらKids」ブログでも最近ちょっと人気なロベスピエール。「ベルサイユのばら」本編では、祖国の先行きを憂い、理想に燃える若者として描かれ、脇役ながらオスカルにも大きな影響を与えている。

… (08/06/13)

空を飛んだり、遙か遠くにいる人と話したり、不治の病を治癒したり。そんな不可能だと思われていたことが現代では当たり前になっている。昔の人からみれば、現代人は魔法の力を有していると言えるかもしれない。
しかし、未だに人々の魔法への憧れが消えることはない。最近ヒットした映画をみれば、魔法がどんなに魅力的なものとしてとらえられているかよく分かる。

… (08/05/23)

 分娩室の扉の前で男性がそわそわしている。ようやく扉の奥から元気な赤ちゃんの泣き声がしてきて、彼は顔を輝かせる。昔はそんなシーンがよくドラマなどで見られた。だが、最近では男性も妊婦の傍らでその決定的瞬間を見守ることも多いようだ。出産の時、夫に立ち会ってもらいたいという女性は少なくないのだろうが、“大勢の他人”に出産に立ち会ってもらいたいという人はいないだろう。

… (08/05/09)

ポリニャック伯夫人について、どうしても分からない点がある。
アントワネットは、初めてポリニャック伯夫人に出会ったときに、その清楚(せいそ)で優しげで謙虚な様に心打たれてしまう。お金がないのでベルサイユに思うようには来られない。そんな“恥ずかしい”ことも、たおやかな様子で言ってのける彼女はなんて心の美しい人だろうと。

… (08/04/25)

 誰でも好きな相手と結婚できる。逆に言えば、好きでもない相手とは結婚しなくてもいい。
 これは現代の日本では当然のこと。しかし、長い歴史を紐解けばこの当然の権利が生まれたのは、ごくごく最近のことにすぎない。日本でも、今からたった100年前は、家同士が決めた相手と結婚することこそがスタンダードだった。

… (08/04/11)

ギリシャ神話の神々の女王ヘラは婚姻を司る女神だが、実は“嫉妬”を司っているのでは…と誤解されているかもしれない。その責任は彼女の夫である神々の王者ゼウスの度重なる浮気が原因だが、確かにそう思いたくなるほど彼女の嫉妬は強烈である。そのため、一般的にこの女神はいい印象をもたれていない。

… (08/03/28)

 しつこいようだが、やっぱり原作「ベルサイユのばら」とジャック・ドゥミ監督の映画「ベルサイユのばら」は、かなり違う。
 前回はジャルジェ夫人の不在について書いたが、なんといっても「ベルばら」ファンにとって見逃せないのはアンドレの死についてだろう。

… (08/03/14)

原作「ベルサイユのばら」とジャック・ドゥミ監督の映画「ベルサイユのばら」は、はっきり言って別物だ。まったく印象が違っている。
多々ある変更点のなかで、全体に影響が大きかったのではないかと私が思うのは、ジャルジェ夫人の不在である。

… (08/02/22)

恋する乙女の目には、憧れの相手はすてきな夢の王子さまに見えてしまうもの。それは王妃マリー・アントワネットも同じだったようで、まだ22歳の頃、始めての出会いから4年を経て再びフランスへ戻ってきたフェルゼン「まるでイカロスのように私の前に舞い降りてきた」 と心ときめかせている。

… (08/02/08)

 1774年1月、パリの仮面舞踏会で、スウェーデンの若い貴族フェルゼン伯爵は、とても愛らしい見知らぬ娘と出会った。彼女はオーストリアの皇女にしてフランス王太子妃マリー・アントワネットその人で、フランス中で最も身分の高い女性だったわけだが、ひと目彼女を見た瞬間から恋に落ちたとき、フェルゼンはその事実を知らなかった。彼女の高貴な身分は、仮面に隠されていたのだ。

… (08/01/25)

 メルシー伯は―へたをすると、「それって誰だっけ?」と思う人もいるかもしれないが―実在の人物であり、「ベルばら」にもあるようにオーストリア女帝マリア・テレジアの大使だ。彼はとても有能で気が利く。一家にひとりは欲しい人物だ。

… (08/01/11)

 「ベルサイユのばら」の悪女たちは、百花繚乱、いずれも美人ぞろいだ。デュ・バリー夫人、ジャンヌ、ポリニャック伯夫人。いずれも中身はともかく、外見はとても美しい。

… (07/12/28)

大丈夫じゃないのに「大丈夫だよ」と言い、とりあえずは「すみません」と言ってしまう。よく言えば思いやりあふれる、悪く言えばなあなあなのが日本人というもの。ガツン!と言ってやりたいのはやまやまだけど、人から恨まれたくない、和を乱す自制心のない人だとは思われたくない、悲しい性である。

… (07/12/14)

 求婚者ジェローデルオスカルが“お断り”する様は、父親への反発もあってだろうが「何もそこまでしなくても…」というくらい強烈なものがある。

 ジャルジェ将軍が仕組んだ「オスカル争奪求婚パーティー」では、オスカルは男装で現れる。そしてジェローデルを始めとする並み居る紳士方に目もくれず、淑女たちのダンスのお相手をするばかりか、甘いささやきにキスまでサービス。女性陣を夢見心地にさせて、男性陣をがっくりさせる。
男装してはいるが、男性と間違われることにはショックを受けるオスカルなのに、自ら男性を演じてでも拒否したのだ。それほどまでにオスカルは、結婚話に反発を覚えたのだろう。

… (07/11/23)

 “一目惚れ”は恋愛に限ったものでない。相手が異性でなくても、恋などではなくても、「ああ、この人、なんかいいなあ!」 と思い、いきなり意気投合してしまう、そんな運命の“恋人”ならぬ、“友だち”が実際にたまにいるものだ。

… (07/11/09)

 私がはじめてTVアニメ「ベルサイユのばら」を見たのは小学校3、4年生の頃だが、今思うと「ベルサイユのばら」は小学生にはかなり難しかった。
特にアントワネットフェルゼンオスカルの微妙な三角関係、これは当時の私には理解できなかった。単純にひとりの男性をめぐって、ふたりの女性がつばぜり合いを演じるような三角関係なら分かりやすいが、彼女たちがフェルゼンをめぐって争うことはなかった。アントワネットとオスカルの間には絶対的な身分の壁があったし、また同時にお互いを大事に思いあう温かい友情も通っていたからだ。
しかもアントワネットとフェルゼンの恋の一部始終を知るオスカルだからこそ分かるのだろう。決してふたりの間に入り込む余地の無いことを。

… (07/10/26)

ジャコバン派の革命家であり、史実では悪名高い恐怖政治で知られるロベスピエール。そのロベスピエールの傍らにいた“死の大天使”の異名を持つ妖しい美貌の若者、サン・ジュスト。彼の「ベルサイユのばら」での登場シーンはほんのわずかだが、その存在感は並々ならぬもので、深い思い入れを池田理代子先生の筆から感じるのは私だけではないと思う。

… (07/10/12)

 著者自身には姉妹はいないのだが、女同士ゆえか、姉妹というのはなかなか難しい間柄であるようにみえる。「ベルばら」に登場する姉妹といえば、ジャンヌロザリーだが、この二人の間柄も波乱に満ち、複雑な感情が行き来している。

… (07/09/28)

 かなり昔ですが…。大学の講義中に先生が
「うちの“ばあや”が…」
と発言し、筆者を含めた(当時の)女子大生たちが、「え?“ばあや”!?なにそれー!!」 とざわめき、その“おぼっちゃま”先生が
「なんだよぅ!うちにはいたんだもん!いいだろう!」
と顔を真っ赤にして怒鳴ったという微笑ましい(?)思い出がある。つまり、それくらい現代の一般人にとって“ばあや”という存在はまずもって馴染みがないと思う。

… (07/09/14)

 ジャンヌロザリー姉妹。あなたならどちらにシンパシーを覚えますか?
 そう質問されて、さすがに大きな声で「ジャンヌ!」とは答えにくい。だが、そこをあえて今回は「ジャンヌ!」と言ってみたい。
確かに病身の母親を見捨て、世話になった心優しい候爵夫人を殺害し、はては「首飾り事件」でフランス王妃を陥れた悪女など大っぴらには肯定できない。ジャンヌは自分の欲望のためなら、何だってしてのけるのだ。
だが、「どんなことがあっても貧乏なんてイヤ!」 というジャンヌのストレートで全くてらいのない欲望は、気持ち的には良く分かるし、どこか痛々しくもある。少なくともジャンヌが「貧乏なんてイヤ!」と思うような環境に生まれたのは彼女のせいではない。

… (07/08/24)

 あなたの乗る船が激しい嵐に弄(もてあそ)ばれ、今にも海の藻屑(もくず)になろうした時、「もうだめだ!」と絶望してただ涙するだけならば、一度だけでもこの神に祈ってみるべきだろう。船乗りたちの優しき守り手、ふたご座の「カストルとポルックス」に。

… (07/08/10)

 身分違いの恋はとても魅力的なテーマだ。 “周囲の無理解”という障害が恋を燃えあがらせるし、もう一つ、この恋の形態が、なかなか成立しにくいということがあるように思える。

… (07/07/27)

 宝石商のベメールマリー・アントワネットに買ってもらおうとしたダイヤモンドの首飾りは、160万リーブル(約192億円)で、大砲60門積んだ軍艦が2隻分買える値段だったという。だからアントワネットは賢明にも、「もうたくさんダイヤはもっているし…」 と購入を断った。

… (07/07/06)

 休暇が明けて5日たつのに戻らないアランを探して、彼の家にやってきたオスカルが見たもの。それは見るも無残な腐臭を放つ白骨化した遺体。衛兵隊員たちのアイドル、あの愛らしかったディアンヌの変わり果てた姿であった。

… (07/06/22)

「オスカルさま!なぜ女なんかにお生まれになったの?」
“オスカルさま”の軍服に残るにおいにうっとりし、口付けて、しまいには涙ながらにこう叫ぶロザリーは、はたから見たらちょっと、いや、かなり変かもしれない。
しかしこの台詞こそがこの世の全ての“オスカルさま”ファンの心を代弁している。ロザリーは、“オスカルさま”を愛する読者を含めた乙女たちそのものなのだ。

… (07/06/08)

 神々は永遠に生きる。それなのに、これでもかというくらい死人が続出するのが、ギリシャ神話である。それも美しいものにかぎって、どういうわけか、安易に死んでいく。殊に“美少年”の死亡リストは、哀れとしかいいようがない。

… (07/05/25)

 トロイア戦争を描いた大叙事詩「イリアス」の主人公は、大英雄のアキレウスであり、彼の率いるギリシャがトロイアに勝利する物語だ。

… (07/05/11)

「おじい様のお望みならば…」
うら若き女神ハルモニアは、戸惑いながらも神の王ゼウスの言葉に従った。
ハルモニアの両親は、奔放な愛と美の女神アフロディテ、そしてゼウスの出来のよくない息子で暴れん坊な軍神アレスである。お騒がせ不倫カップルの、愛の果実なのだが、幸い両親どちらの性格も受け継がなかった。その美貌こそ母親そっくりであるが、ハルモニアは調和を司る、清純にして従順な乙女なのである。だから、高貴なる神々の姫君でありながら、たかが人間との結婚を承諾したのである。

… (07/04/27)

 神話の世界で最大の悪とされるのは、人殺しでも放火でも窃盗でもない。神への不遜な態度、つまり神に挑戦したり逆らったりして、彼らの権威を脅かすことである。人間に敬われず、信じられず、その権威を犯されては、神話は成立すらできないのだ。

… (07/04/13)

 「ベルばら」の中で最もアンビバレントな人物、それはポリニャック伯夫人ではないかと思う。夫人を信じ、無邪気に好意を寄せるアントワネットを涼しい顔で操り、たかりまくる様は、文句なしに悪女だ。だが、若き日の悲しい恋の末に生まれた娘ロザリーに対する思いは複雑だ。

… (07/03/23)

「まあまあ、たかがリンゴ一個のことじゃないか」
愛想笑いを浮かべる神々の王ゼウスだが、内心は冷や汗ものだっただろう。
ゼウスの前に居並ぶのは、絶世の美貌を誇る大いなる3人の女神たち。
黄金の御座(みくら)に座す神々の女王である正妻ヘラ、燦然(さんぜん)と光を放つ黄金造りの武具で身を固めた愛娘アテナ、黄金に輝くと称えられる息子の嫁アフロディテであった。いずれも選り抜きの女神、そしてゼウスにとっては身内の女たちである。

… (07/03/09)

 “ファム・ファタル”。フランス語で、我を忘れさせるほど男性を魅了し、時には破滅に導くこともある女性を表す言葉だ。というとカルメンとかサロメといった肉感的な悪女が思い浮かぶが、実は一番怖ろしいのは、自分自身の魔性を全く分かっていない、無意識なファム・ファタルである。

… (07/02/23)

 未来のルイ16世との結婚式で、幼い花嫁アントワネットが残した結婚証書のしみ。それは、“不吉”と周囲にささやかれたが、この結婚にはじめから不吉な予感を覚えていた人物がいる。アントワネットの母、オーストリア女帝マリア・テレジアである。

… (07/02/09)

男が追いかけ、女が追いかけられる。
これが恋愛において最も幸福な図式(?)だというが、“ストーカー”という言葉が生まれて以来、それもなかなか難しくなってきた。振り向かぬ女をあの手この手で追いかけて振り向かせる。そんな恋愛の醍醐味も、相手が望まないとストーカーと呼ばれる今では勇気のいることとなった。

… (07/01/26)

北欧神話ならばロキ、日本神話ならばスサノオ、そしてギリシャ神話にはヘルメス。彼らは、トリックスターと称される神々である。周囲を混乱させ、時には神の秩序をも崩壊させるやっかい者とされているトリックスター。しかし彼らはあくまで「スター」であり、ずる賢くひょうきんなその活躍はいつも人気の的だ。

… (07/01/12)

 「さながら天に吼ゆるペガサスの心ふるわす翼にも似て…」
 近衛兵時代、馬上で兵たちを指揮するオスカルアンドレはこうたとえた。眩い(まばゆい)ばかりのその姿を瞳を輝かせてみつめていたアンドレ、その心情はオスカルへの恋心というより、少年のような憧れの方が強かったのではないだろうか?

… (06/12/22)

 「“泣ける”ラブストーリー」のブームは現代に限ったことではなく、この手の話はいつの時代も絶大な人気を博している。現実では悲劇的な恋愛など望むはずもないが、物語上でヒーロー、ヒロインになりきって、その悲しい運命に酔いしれる心地よさは、覚えがある人も多いだろう。

… (06/12/08)

 火と鍛冶の神ヘパイストスアフロディテルイ16世マリー・アントワネット。この二組の夫婦は、S・ツヴァイクの『マリー・アントワネット』でアントワネット自身が指摘しているくらいに、本当によく似ている。

… (06/11/24)

 誰よりも美しく、誰よりも愛されたい。ヴィーナスが仕組んだこの誘惑には、どんな女性もあらがい難い。もっともこの誘惑の強さは、人によって程度に差があるようだ。あまりにも強く誘惑され、徹底して完璧な美や愛を求める時、女は悪女の道へと足を踏み入れてしまうことがある。

… (06/11/10)

 「愛している!」と叫ぶアンドレ。「どうかいつまでもおそばにおいてください!」とすがるロザリー。「わすれてください、いまは!!わたくしが王妃であることを!」ついに、長い間あたためていた愛を、うちあけたアントワネット
困難の中にあっても、熱く愛を求める人々。

… (06/10/27)

 ギリシャ神話には、人類誕生の物語がいくつかある。神々が黄金、銀、青銅、鉄でこしらえたというお話。大地からにょっきっと生えたというお話。そして、プロメテウスとエピメテウスが他の動物と一緒に人類を作ったというお話などである。

… (06/10/13)

圧倒的に美しく、あまりにも強大。そして、とても気まぐれなギリシャ神話の神々は「ベルばら」の貴族と同じ存在である。
そしてその神々に虐(しい)たげられる人間は、「ベルばら」では平民ということになるだろう。特にかよわい乙女ほどつらいものはない。「生意気を言う」と女神に手ひどくいじめられたり、顔かたちが整っていたために好きでもない神から追いかけ回されたりして、たいていは哀れな結末をむかえる。

… (06/09/22)

「軍神マルスの子として生きましょう」
父親ジャルジェ将軍に、オスカルが感謝の言葉のあとで言った台詞である。
ジャルジェ将軍こそが、オスカルを「男」として、「武家の跡継ぎ」として、育てた張本人であった。しかし、父は緊迫していく情勢に娘の身を案じ、彼女が家庭という安全な巣に入ることを望んだ。

… (06/09/08)

神々のプロフィール―ばらに宿った神話―内容紹介

… (06/09/08)