中本千晶のヅカ★ナビ!
<プロローグ>ヅカファン、3つの美学
<プロローグ>
●ヅカファン、3つの美学
宝塚の男役には独特の美学があるといわれる。同じように、ヅカファンも美学を持たなくてはならないと思う。
我がヅカファン道の「美学」はつぎの3つである。
その1「どこまでもミーハーであれ」
頭のカタい人に宝塚は楽しめない。「さっき死んじゃった主人公がなぜ巨大な羽根を背負って出てくるわけ?」そんな理屈をいってはいけない。
主人公の死に涙した後はとっとと頭を切り替え、豪華な羽根を背負ったスターのカッコ良さを愛でるのが正しい宝塚の楽しみ方だ。今流行りの「右脳トレーニング」にもなる。
その2「クールにいこう」
その1と矛盾するようだけど、見た目はあくまで穏やかに礼儀正しく、常識をわきまえたい。アツい想いはあくまで内に秘めておけばよい。そういうファンがカッコいいと思う。
宝塚のキャッチフレーズは「清く正しく美しく」だが、ファンもまた、それを見習って「清く正しく美しく」ありたい。それが憧れのスターの生き方に近づく第一歩だ。
その3「人生のための宝塚」
宝塚という世界は諸刃の剣で「人生のための宝塚」にもなるし「宝塚のための人生」にもなる。しかし、後者はやめたほうがいい。宝塚にハマりすぎて散財しすぎたり体や人間関係を壊してはいけない。
逆に、うまく使えば宝塚は人生を彩り、元気づけてくれるサプリになってくれるはず。この連載でも上手な宝塚の活用法を考えていきたいと思っている。
以上、3つの美学にのっとって「ヅカファン道」を極めていきたいと思います。
どうぞよろしく!
<筆者プロフィール>
●中本 千晶(なかもと ちあき)
フリージャーナリスト。1967年山口県周南市生まれ。東京大学法学部卒業。
株式会社リクルートで海外ツアー販売サイトの立ち上げおよび運営に携わる。2000年に独立し、現在は働き方・学び方・遊び方」をテーマに執筆活動を展開している。著書に『東大脳の作り方と使い方』(生活情報センター)『ひとり仕事術』(バジリコ)ほかがある。この春に刊行した『宝塚読本』(バジリコ)は、「あるようでなかった宝塚入門書」として、ヅカファンの間で広く話題を呼んでいる。
小学校4年生のときに宝塚歌劇を初観劇し「宝塚に入りたい」と思うも、1日で挫折。社会人になって仕事に行き詰まっていたとき、宝塚と再会し、ファンサイトの運営などを熱心に行なう。宝塚の行く末をあたたかく見守り、男性を積極的に観劇に誘う「ヅカナビゲーター」。
⇒中本千晶さんの著書一覧
投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ 2006/08/11 10:00:00 中本千晶のヅカ★ナビ! | Permalink | トラックバック (1)