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2006年11月12日 (日)

プレシャスインタビュー

麻実れいさん紫綬褒章受賞

 元宝塚雪組トップスターで、女優の麻実れいさんがこのたび紫綬褒章を受章されました。受賞にあたり行われた記者会見では、「宝塚歌劇団で初舞台を踏んでから36年目の年に、このような大きな賞をいただき、ありがたく思うとともに、大変な責任を感じています。この受賞が今後の活動の大きな支えになると思います。」と喜びを語りました。

 麻実さんは宝塚歌劇のファンだった姉に勧められ68年に宝塚音楽学校に入学、70年に初舞台を踏みました。入団6年目の75年に「ベルサイユのばら」のアンドレ役に抜擢され、一躍注目を集めます。80年、雪組トップに就任。「風と共に去りぬ」のレット・バトラーうたかたの恋」のルドルフ皇太子役などを経て、85年に退団しました。

 退団後、女優として活動を始めるにあたって、87年に出演した「マクベス」の演出家、ジャイルス・ブロックさんとの出会いが、麻実さんに大きな影響を与えました。彼に余計なものをすべて取り除かれ、基本から教えてもらったといいます。またメアリー・ステュアート、イサドラ・ダンカン、マーガレット・バーク・ホワイト、サラ・ベルナール、エリザベス1世と、実在の人物を数多く演じてきたことが印象深いと語りました。

 これからはまだ演じたことのない世界に入り込んでみたい、自由な表現ができるよう成長したいとのこと。11月24日からベニサン・ピットで始まるtpt公演「黒蜥蜴」で麻実さんが演じる緑川夫人は、美を愛し、そのためには人を殺めることも辞さない大胆不敵な女賊です。麻実さんはこの強烈なキャラクターを、特異な人間としてではなく、ごく普通の女性として自然に演じてみたいといいます。
 それはベニサン・ピットという“場所”とも関係していて、観客と距離がとても近い、密な空間では誇張はいらない。なるべく素直に自然に演じた方がいいと思う、と話しました。
 三島由紀夫作品の言葉の美しさについても触れ、日本語が乱れている今、この美しい言葉をどれだけリアリティをもって発することができるか、今は寝ても覚めてもセリフのことでいっぱいです、と笑っていました。

 「黒蜥蜴」で目指していること、6月に「タイタス・アンドロニカス」公演で訪れた英国のロイヤル・シェイクスピア劇場での体験のことなど、目を輝かせて語る麻実れいさんに、これからも演じることを追求し、挑戦し続けていく姿勢を感じました。この後、どんな役をどのように演じていくのか、活躍がますます楽しみです。(オノ)

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《関連情報》
麻実れいさん「ベルばらレジェンド」に登場!
 麻実さんの出世作となった「ベルサイユのばら」のアンドレについてお話を伺いました。「ベルばらKidsぷらす」の「ベルばらレジェンド」でご覧いただけます。後日公開する後編では、紫綬褒章受賞会見ビデオなどの動画も掲載予定です。どうぞお楽しみに。

tpt公演「黒蜥蜴」の公演情報はこちら⇒

 

投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ 2006/11/12 10:00:00 プレシャスインタビュー | | トラックバック (0)

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