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2006年12月13日 (水)

榊原和子の宝塚初日&イベントレビュー

出会えた奇跡を忘れない 貴城けい 宝塚大劇場千秋楽・記者会見

宙組宝塚大劇場公演 千秋楽・記者会見(12月12日)
貴城けい退団会見

 宝塚歌劇団宙組の主演コンビ、貴城けい紫城るいが12月12日、「維新回天・竜馬伝!」「ザ・クラシック」の千秋楽とサヨナラショーを終えて、宝塚大劇場に別れをつげた。
 その終了後に行われた、貴城けいの退団記者会見の模様を報告しよう。

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 マイクの置かれた机には、ピンクの薔薇を中心にしたアレンジが飾られて「華やかで貴城けいの雰囲気でしょう?」と広報の説明が添えられる。
 大階段を降りた緑の袴と黒の紋付きで会見場に現れた貴城から、まず挨拶の言葉が述べられた。

 「本日、宙組貴城けい、宝塚大劇場を卒業いたしました。今まで、長い道のりだったような短かったようなそんな気がいたしますが。今日、皆さまの温かい拍手、宙組のみんなの温かい笑顔をみたら、とても充実した気持ちになりました。まだ東京公演もございますので、精一杯舞台をつとめて参りたいと思います。本当にありがとうございました」

 そして、記者との一問一答が始まる。

──退団発表の時に、いちばんこれからしたいことは、宙組のみんなと交流を持つことだと言っていましたが、それは果たされたのでしょうか?
「はい。十分に交流できたと思っています。雪組にいた時間のほうが圧倒的に長いのですが、それと同じくらい、時間の長さではなく、とても密度の濃い時間を過ごさせてもらったので、組替えになってまだ半年ですが、全然そんな気がしないんです。本当にみんなで支えてくれて、温かく見守ってくれました。」

──相手役の紫城るいさんとは、今日のことを何か話しましたか?
「昨日夜に、るいちゃんから、どうぞよろしくお願いしますというメールが来ましたので、2人で最高のベストカップル賞を貰えるくらい、最高の私たち2人をお見せしようと、誓い合いました。」

──退団後の予定は?
「この公演中も植田紳爾先生のイベントがあったり、サヨナラショーの稽古があったりで、まったく考える余裕がありませんでした。」

──終始、笑顔でしたが、涙ぐむときなどは。
「ものすごく楽しかったので、まったく涙は出ませんでした。」

──サヨナラの選曲は貴城さんがしたんですか?
「そうですね。入れたいものが多すぎて、そこからまた選出して。どれも選べないという状態だったんですが。いろいろな思いを込めたサヨナラショーになったと思います。」

──宙組主演男役として感じた思いは?
「主演として感じたことというよりも、宙組にいて感じたことですが、本当に今自分が、宙組に組替えになって主演男役として、卒業できることを幸せに思っております。雪組のみんなからは温かく送り出してもらい、宙組のみんなには温かく迎えてもらい、という状態で、沢山の人の温かさを感じて、だから今自分ががんばっていられるし、本当に感謝しております。それをお返しできるのは、私が舞台を精一杯つとめることしかないので、精一杯つとめたいなと思っています。」

──最後の曲に『奇跡』を選ばれて、中に「坂道を登るのは1人じゃない」というような歌詞があったのは、メッセージですか?
「はい。ディナーショーを今まで3回させていただいていて、毎回この『奇跡』は歌わせていただいていて、自分自身とても大事な曲なので、今回も歌いました。本当はたぶん恋愛の歌なんでしょうけれど、私はファンのかたへのメッセージを込めて歌いました。」

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            ★          ★

 会見が終了して約1時間後に、退団者のパレードが始まった。
 朝には残っていた雨もすっかりやんで、風がないから冷え込みもあまりない。約4000人と発表されたファンたちが静かに待つなか、下級生順に退団者が花飾りのゲートをくぐり、歩いてくる。

 白峰さゆり、純あいら、天翔ゆうり、貴羽右京、それぞれがファンたちに挨拶して、手を振り、車で去っていく。赤い可愛いオープンカーに迎えられた紫城るいは、まるでお伽の国の住人のように夢々しい。

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 いよいよ貴城けいの番になる。花のゲートから表の道まで敷かれた豆球に点灯され、クリスマスのように美しいライトアップになる。その中をゆっくりと貴城が歩いてくると、周りから歓声が上がる。笑顔が美しい。ひとりひとりと別れを惜しむかのように、立ち止まり、また歩いては立ち止まる。そんな貴城けいに白いお揃いのダウンを着たファンたちから、別れの言葉が送られる。

 「カシちゃんと出会えた奇跡、忘れません。カシちゃんの愛と笑顔、ありがとう!」

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 ひときわ明るい笑顔になって、その言葉を受け止めた貴城けいは、迎えの濃紺のオープンカーに乗って、大きく手を振りながら去っていった。その後ろ姿は、その日の空気のように柔らかく清々しく、寂しさよりもどこか温かさの残る大劇場との別れとなった。(文・写真/榊原和子)

《関連情報》
未来を信じて大劇場に“別れ” 『貴城けいサヨナラショー』(12/15Up)

投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ 2006/12/13 15:00:00 榊原和子の宝塚初日&イベントレビュー | | トラックバック (0)

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