出戻りファンの温故知新
ジェンヌを見送る白い服 ファンクラブの今
私が以前、宝塚にはまっていたのは、小学生から中学生までの短い期間でした。当時はファンクラブ(FC)ではなく、「後援会」と呼んでいて、私は同じ出身地(青森県)の方の後援会に入っておりました。
お茶会などは当時からありましたが、遠方なのでほとんど行ったことはありませんでした。
初めて「入り待ち出待ち」を体験したのも出戻りファンになってからです。
個人のFCはそれぞれに様々な特色があるようですね。
FCの会服(ユニフォーム?)などもだいぶ変わったようです。そもそも当時は、FCの会員がお揃いの服を着ることは無かったように思います。私が子供だったので案内が来なかっただけなのかも知れませんが。
先日、月組公演「暁のローマ」の千秋楽を観劇する機会に恵まれ、そこで初めて知りました。退団するジェンヌさんとそのFCの方は、千秋楽の1週間前から全身真っ白な会服になることを。
その日、月組では3名の卒業生がいらっしゃいました。真っ白い会服の涙顔のファンたちから、お手紙を一枚一枚丁寧に笑顔で受け取る姿に自然ともらい泣きしてしまいました。
あの白い服にはどんな思いが込められているのでしょう。まぶしくとても切ない白でした。(雅幸姫)
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雅さんのお便りにある「ジェンヌさんの退団時にファンクラブ会員が全員真っ白な会服を着る」件について、調査隊が調べました。
★ファンクラブの会服
調査隊がお話を伺ったあるファンクラブ(FC)では、毎回の公演ごとにおそろいの会服をあつらえているそうです。宝塚、東京公演もそれぞれ作るというお話ですから、1演目で2着ですね。驚きです。会服は、シャツやパーカーなど着るものから、スカーフのようなさりげなく身につけるものまでさまざまのようです。
★退団の時は真っ白に 別れの寂しさ、旅立ちの潔さ。「白」は、宝塚を卒業していくスターを見送るにはふさわしい色かもしれません。10月に退団した星組の湖月わたるさんの千秋楽でも、整然と並ぶファンの方々はみな一様にさよならの白い服。
12月12日に行われた宙組宝塚大劇場千秋楽。その後の退団者を見送るパレードでは、お揃いの白いダウンを着た大勢のファンたちが、貴城けいさんの門出を温かく見守りました。
朝日新聞の記事にも、
「ファンクラブの会員たちはおそろいの白いパーカーを着て」(2006年10月28日)
「イニシアルを胸に刺しゅうした、白いおそろいのシャツ。」(1996年6月19日)
という記述がみられます。退団公演でファンが白い服を着るという慣習はずいぶん以前からのようです。
白い服を着始めるタイミングはFCによって異なるようで、着るのは「前楽(千秋楽の1つ前の公演)から」というところや、「サヨナラ公演中はずっと白だった!」という話も伺いました。
★サヨナラショー
2006年は、和央ようかさん、湖月わたるさん、朝海ひかるさん、そして一足早く宝塚大劇場に別れを告げた貴城けいさんとトップスターの退団が相次ぎました。彼女らトップスターの退団公演で、千秋楽と前楽でのみ上演される「サヨナラショー」。始まりは62年の明石照子さんごろからだそうです。
「さよならショー」では、客席でペンライトが振られる場面もあるそうで、その様子を伝え聞くだけでもファンの方々の思いに胸を打たれます。
(調査隊隊長ハットリ)
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今後の「温故知新」のラインアップ(予定)
◆“ムラ”の秘密
◆懐かしの宝塚アワー
投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ 2006/12/27 11:00:00 出戻りファンの温故知新 | Permalink | トラックバック (0)