榊原和子の宝塚初日&イベントレビュー
真剣勝負のダンスショー 星組バウ公演『ハロー!ダンシング』
星組バウホール公演
バウ・ワークショップ『ハロー!ダンシング』
2007年の「バウ・ワークショップ」シリーズ、『ハロー!ダンシング』は、各組の若手が75分休憩なしでノンストップのダンス・ショーに挑戦するという新しい試みだ。その第一弾は彩海早矢率いる星組公演。構成・演出は草野旦。上島雪夫、ケンジ中尾、AYAKOらの振り付けによる、モダン、ジャズ、クラシック、タップなどさまざまなジャンルのダンスが披露される。出演は彩海、夢乃聖夏、音花ゆりほか20名。
まず、大浦みずきが1992年、ニューヨーク・ジョイスシアター公演で踊った“BENNY RIDES AGAIN”の再演のパフォーマンスからスタート。ブロードウェイのショーのような洒落た幕開きで、大浦みずきが振り付けにアドバイザーとして参加している。
続いて鶴美舞夕と音花ゆりが案内役となり、クラシックな世界へと転換。そして昨年好評のうちに幕を閉じた星組公演『ヤング・ブラッズ』より、「スイング・ブラザーズ・スイング」など、客席に降りた生徒たちと観客も一体となって盛り上がる楽しいナンバーへ。
一転して92年の中国公演より「ハロー!タンゴ」。「我が懐かしのブエノスアイレス」を彩海と夢野の2人が踊る。星組公演『パパラギ』より「心はいつも」を音花が歌い、鶴美夕と稀鳥まりやのデュエットへと続く。
最後はアフリカの歌「パタパタ」をラヴェルのボレロにアレンジしたスタイルで見せる。フィナーレは音花の熱唱で、ダンス映画『フラッシュダンス』のヒットナンバー、「What a feeling」。
いつもと違って少ない人数でみせる舞台だけに、全員が真剣勝負。全身全霊で踊る姿に拍手がやまない。特に彩海の観客を引き込む魅力、稀鳥まりやのクラシックバレエをベースにしたダイナミックな踊り、真風涼帆の端正な立ち姿と存在感が印象に残った。
各組同じダンス場面もあれば、その組のために作られたナンバーもあるという雪、宙、月、花と続くこのダンス公演、各組の疲れを知らない若手たちのパワー溢れる舞台が期待できる。(文:ゲストライター D'Angelo)
◆宝塚バウホール公演◆
バウ・ワークショップ『ハロー!ダンシング』
構成・演出:草野旦
星組公演:2007年1月20日(土)~1月26日(金)
雪組公演:2007年2月3日(土)~2月9日(金)
宙組公演:2007年3月17日(土)~3月23日(金)
⇒詳しくは宝塚歌劇HP公演案内へ
投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ 2007/01/31 18:26:00 榊原和子の宝塚初日&イベントレビュー | Permalink | トラックバック (0)