榊原和子の宝塚初日&イベントレビュー
水夏希、男役ならではのダンスが魅力 雪組『Joyfull!! II』
雪組中日劇場公演 初日(2月2日)
『Joyfull!! II』
藤井大介作・演出のショー『Joyful!!II』は、「楽器」から受けるイメージを膨らませたダンシング・レビュー。ほとんど出ずっぱりといっていい水夏希の、男役ならではのダンスの魅力を中心に、半分は新たな場面にかわって、新しい印象になっている。
オープニング、第一章は、白いミューズの白羽ゆりと音神たち(早花まこ・純矢ちとせ・鳳華れの・詩風翠)が登場、ニュー・コンダクターの水夏希を迎える。全員でのアカペラ、また後半に水の客席降りもあって、一気に客席は盛り上がる。
第二楽章が、亡き小原弘稔の『クレッシェンド』から再現した「クレッシェンド・オン・ピアノ」。羽山紀代美の振付でスイング調のジャズが主調。彩吹真央のソロが気持ちよく、彩那音・凰稀かなめ・山科愛・晴華みどりがカップルで活躍。水と白羽はデュエットダンスでかなりの大技をこなして、観客の喝采を浴びる。そして未来優希が間奏曲。力量のある人の抑えめの歌声が胸にしみる。
第三楽章は、ANJUこと安寿ミラのふりつけた粋なシーン。しなやかな指先でベースを奏でる水。そのベーシストに晴華みどりがソロで歌いかける。また、柊巴・谷みずせ・真波そら・大凪真生といった男役たちや、娘役のゆり香紫保・天勢いづる・森咲かぐや・花帆杏奈の色っぽいダンスが楽しめる。
第四楽章は「狂乱のサバテアート」、初演にもあった場面だがかなり趣が変わっている。白いスパニッシュのドレスの白羽が現れ、ギターの歌手は未来、スパニッシュ・メドレーが歌い継がれていく。彩吹・柊・天勢・彩那・凰稀・白羽、そして真っ赤なスーツの血の化身・水が登場、いちだんと情熱的にセクシーに場を狂わせていく。
第五楽章は、新場面で「カルメン」がモチーフ。ブラックプリンスの彩吹はブラックガイの彩那・柊・谷・凰稀・真波・大凪とカーテン前で歌い、観客を楽しませる。そのクラブに現れた旅人の水を白羽が誘惑。官能的なデュエットダンスの果てに、夢破れて旅人は取り残される。その頭上に、光を放つミラーボールが現れる。
第六楽章、ミラーボールから光がこぼれるなか、「ジョイフル ジョイフル」のコーラスが響きわたる。白い音楽の精霊たちの前にマエストーソの水が現れ、喜びに満ちたダンスを踊る。やがて出演者全員の迫力のラインダンスへとつないでいく。
第七楽章 力強いゴスペルから彩吹のしみじみとしたソロに変わると、主演コンビのデュエットダンス。青いドレスの白羽をリフトする水、2人に拍手が送られる。
第八楽章はフィナーレ。黒の模様入り白の大きな羽根で水夏希が降りてくる。その隣には白羽ゆりと彩吹真央、その他に35名の雪組のメンバーたち。半分ではあるけれど、これからの雪組を作る顔ぶれである。そのメンバーたちが笑顔で「ジョイフル ジョイフル」と盛り上げ、賑やかな雰囲気のなか幕が降りた。
新しい主演男役水夏希は、芝居では爽やかさを、ショーではアダルトさを、作品に合わせて両極の色を矛盾なく見せてくれた。また白羽ゆりは、美しさと歌唱の他にダンスの力をつけてきている。この2人のコンビの可能性は、この中日公演をスタートにさまざまに花開いていきそうだ。(文・榊原和子/写真・平田ともみ)
《関連情報》
■心に沁み入る水・白羽の熱演 雪組『星影の人』(07/02/09)
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◆雪組公演◆
ミュージカル・ロマン『星影の人』-沖田総司・まぼろしの青春-
作・演出/柴田侑宏 演出・振付/尾上菊之丞
ダンシング・レビュー『Joyfull!II』
作・演出/藤井大介
場所:中日劇場公演
期間:2007年2月2日(金)~25日(日)
詳細は ⇒宝塚歌劇団公演案内へ
投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ 2007/02/09 13:30:00 榊原和子の宝塚初日&イベントレビュー | Permalink | トラックバック (0)







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