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2007年2月 1日 (木)

榊原和子のSUMIREジャーナル

極める和央ようかスタイル YOKA WAO CONCERT

YOKA WAO CONCERT
東京・青山劇場 1月19日~28日

 幕が開いたとたん観客は総立ちとなった。暗闇に浮かぶバックダンサーの影、ひとりひとりにスポットが当たるたびに歓声があがる。最後にセンターにスポットライトを浴びて、和央ようかが登場。まさに場面タイトルそのものの WAO ALIVE!を感じた瞬間だった。そのとき、悲鳴にも似た嬌声が会場に響きわたった。

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 シンプルな衣装、ほとんどノーメークの和央が、宝塚を去って初めての舞台に「無機質な感じが気に入って」選んだ青山劇場。宝塚という様式の美をすべて剥ぎ取り、対極をなす存在への転換を示すかのように浮かび上がるその姿は、宝塚時代に和央がめざしていた男役像、「少女マンガに出てくる男の子」そのものだった。「いつも男役として進化していきたい」、そう繰り返しインタビューで語っていた理想を、宝塚を離れてなお極めようとする和央スタイルとはこういうことなのか。

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 プレスリーをシャウトし、舟木一夫に扮し、氷川きよしでこぶしをまわし、スマップをしっとり聞かせ、「アイドル」というくくりで一気に歌い継ぐと、客席に降り会場を一周。観客を自分のペースに引き込み、一体となって踊り歌う。宝塚ではなかなかできないような客席とのキャッチボールも堂にいったもの。観客との会話に緩急をつけながら客席を盛り上げる。

 ステージ上のスクリーンには真っ白なホリゾントに映る黒燕尾の和央。映像のなかで静かにJazzを踊りはじめると、狂おしいほどのためいきが湧き上がる。スクリーンの中で黒燕尾の和央は2人になり、3人になり、踊りながらどんどん増殖していく。気がつくと、ステージ上にいつのまにか現れ、スクリーンのなかの自分と並行して和央が踊っている。ファンが一番望むのであろう黒燕尾姿の残像を余韻に残して一幕が終了するのだ。

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 一転して二幕はプライベートの顔を少しのぞかせ、会場からの質問コーナーでスタート。題して「貴子の部屋」。ここでは、退団前、不幸にして起こった舞台上での怪我の話や、退団公演秘話などを語り、これまで本人の口から語られることのなかった悲壮な入院生活や精神的な葛藤をファンは知ることとなる。ファンのおかげで退団公演をやりとおすことができたことを何度も感謝する和央の姿にファンは涙するのである。

 そしてそれまでバックダンサーのように影をひそめていた花總まりが、和央とデュエットダンスを見せるタンゴの場面。リフトも含め、宝塚時代と変わらぬ息のあった二人を観客の目に焼き付けた。

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 最後は退団公演作品『NEVER SAY GOODBYE』の作曲者、フランク・ワイルドホーン氏作の「明日への道」はじめ3曲を歌い上げたあと、けがのため中止となった舞台、『WING!!』のテーマソングで会場を沸かせると、「AMAZING GRACE」をアカペラで歌いながらドラマチックに幕を下ろす。アンコールには“NEVER SAY GOODBYE”。決してさよならは言わない、これ以外にファンは何を望むことがあるだろう。(文:ゲストライター D'Angelo/写真:宝塚クリエイティブアーツ提供)

《関連情報》
和央ようか、思い新た 東京・青山劇場でソロコンサート(07/1/23)

投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ 2007/02/01 17:14:52 榊原和子のSUMIREジャーナル | | トラックバック (0)

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