出戻りファンの温故知新
70年代の名作続々!嬉しい再演イヤー
また、若い頃、漫画雑誌で連載していた青池保子の「エル・アルコン-鷹-」や大和和紀「あさきゆめみし」も舞台化されます(「あさきゆめみし」も再演ですが、2000年初演は観劇しておりません)。
1月にバウホールで公演した星組の「Hallelujah Go! Go!」は、一斉を風靡した「サタデー・ナイト・フィーバー」を彷彿とさせます。とこのように、今年の演目は私の年代には嬉しい限り。
「星影の人」と「バレンシアの熱い花」は実際観劇もしておりますが、漫画でも読みました。「ベルばら」ブームと共に「宝塚」ブームでもあった当時、宝塚の名作とうたわれる作品を題材にした漫画を連載していたのです。(「花のオランダ坂」、「虞美人」、「はるかなる山の呼び声」、「あかねさす紫の花」等)
また「安奈淳物語」をはじめ、各組のトップスター達の生い立ちや宝塚での生活を描いた漫画連載もありました。
あれから数十年、少女からすっかりオバサマになった私に、それぞれの舞台はどのように見えるのでしょう。とても楽しみです。(雅幸姫)
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★調査隊(スタッフのこと)によるレポート
雅さんのお便りにあるように、今年は70年代に青春時代を送った方には懐かしくも嬉しい演目が続きます。作品を簡単にご紹介します。
『Hallelujah(ハレルヤ) GO! GO!』(星組バウホール 07年1月2日~1月15日)
星組若手スターの柚希礼音と陽月華(現・宙組主演娘役)らによる、ディスコダンス満載のミュージカル。
ストーリー、音楽、衣装と、70年代ディスコブームの火付け役となったジョン・トラボルタ主演映画『サタデー・ナイト・フィーバー』(77年製作、78年日本公開)を彷彿とさせる。柚希の白いスーツに黒いシャツ、裾が広がったズボンに大きく広がった襟、そして光り物のアクセサリーはまさにジョン・トラボルタのファッションですね。
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『星影の人』(雪組中日劇場、07年2月2日~25日)
雪組主演コンビ水夏希と白羽ゆりのプレお披露目公演は、1976年に汀夏子主演で雪組で上演された作品の初めての再演。
この時期の柴田侑宏作品は再演されることが多く、昨年の月組全国ツアー「あかねさす紫の花」(76年花組初演)は6回、花組全国ツアー「うたかたの恋」(83年雪組初演)は5回、再演されています。そして名古屋で観られなかった方に朗報!9月~10月の全国ツアーが決定しました!
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『バレンシアの熱い花』(宙組、07年6月~9月)
宙組主演コンビ大和悠河と陽月華の大劇場お披露目公演となる本作品は、76年に榛名由梨、瀬戸内美八、順みつきら月組で上演された作品。こちらも柴田侑宏作品で、今回が初の再演となります(79年に東京宝塚劇場で上演)。
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『エル・アルコン-鷹-』(星組、07年11月~08年2月)
青池保子原作の漫画「エル・アルコン―鷹―」(77~78年連載)「七つの海七つの空」(77年)をもとに構成したミュージカル。青池保子のマンガはこれが初の宝塚舞台化作品となります(すでに上演されていたような気がしていましたがまだだったんですね――調査隊)
『源氏物語 あさきゆめみしII』(花組梅田芸術劇場、07年7月)
原作は「源氏物語」を描いた大和和紀の漫画「あさきゆめみし」(79~93年連載)で、2000年に花組が上演した作品を再構築。
・ 「源氏物語」の宝塚上演は、春日野八千代が光源氏を演じて「春日野源氏」と評判を呼んだ戦前(32年)の伝説的な舞台や、81年に柴田侑宏脚本、榛名由梨主演の「新源氏物語」がある。
1999年2月15日の朝日新聞紙面より。右下の写真が春日野八千代が演じた光源氏
・ 00年初演時の「あさきゆめみし」は宝塚にとって意欲的な試みがなされた作品だった。00年3月11日の朝日新聞によれば、まずNHK衛星でドラマ版が制作・放映され、ついでミュージカル版が舞台上演されたとのこと。光源氏を愛華みれ、頭の中将を匠ひびきが演じた。
・ 大和和紀原作のマンガでは、「虹のナターシャ」が96年雪組により宝塚舞台化、ほかテレビ用に「はいからさんが通る」「ラブパック」も製作されている。
各公演の情報は、宝塚歌劇のHPの年間スケジュールでご確認ください。
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お便り後半のマンガの話もとても気になりますね…。次回、なんらか調べてご報告できればと思います。ご存知の読者の方からの情報をお待ちしております。(調査隊長ハットリ)
投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ 2007/03/28 9:00:00 出戻りファンの温故知新 | Permalink | トラックバック (0)