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2007年3月 9日 (金)

中本千晶のヅカ★ナビ!

《上級編》2万7000円の至福

レベル:★★★(上編)
分野:経済学
対象:物語そっちのけでご贔屓のスターをオペラグラスで追いかけ始めたあなた!

「なんでまた、たった2時間余りのために2万7000円も使っちゃうんだろ?」

 2万7000円・・・それは、3月4日~6日にパレスホテルにて行われた轟悠ディナーショーのお値段である。
 チケットを入手しておいて、こんなことを言うのもナンだが、そんな疑問がずーっと拭いきれなかった。

 ホテルのディナーショー、これまた宝塚スターのお仕事のひとつだ。ディナーショーを行うのは各組のトップ、二番手スタークラス。関西は宝塚ホテルやホテル阪急インターナショナル、東京はパレスホテルなどでそれぞれ2~3日ずつ開催されることが多い(もっと若手のスターが違う会場で行うこともある)。

 1時間半ほどでホテルのディナーが供された後、宴会場にしつらえたステージで1時間ほどのショーがある。出演者はスター+若手メンバー4名程度という組み合わせが多い。
今回のショーでは音乃いづみ凪七瑠海愛花ちさき鳳樹いち宙組若手メンバー4名が華を添えていた。

 会場のキャパシティも劇場に比べれば小さいし、ショーの回数も少ない。大々的な告知もない。まさに、ゴージャスで特別な空間というわけである。

 しかし、同じ2万7000円払えば、宝塚大劇場あるいは東京宝塚劇場でやっている普段の公演なら3回観ておつりがくる。
 そちらのほうがご贔屓スターの顔をたくさん拝めるし、おまけに、歌だけじゃなくて踊りもお芝居もラインダンスも羽根もある。
 そのほうが、ずっといいんじゃーないか???

 ・・・が、ディナーが終わり、会場が暗くなり、スポットライトの元、轟さんが姿を現し、会場中の視線が彼女(彼?)に一斉に注がれた瞬間に、それがいかに愚問であったかを悟ったのであった。

「大劇場公演」と「ディナーショー」はまったく違うものなのだ!

 通常の公演を観劇するとき、観客との間に結ばれるのは「作品と私」という関係性である。
 ひとつの作品は、役者、舞台セットや衣装、ストーリー、歌や踊りなどが総合的に組み合わさってできあがるものだ。ご贔屓スターといえど、作品のなかでは、その一部に過ぎない。
(なかには、通常の公演のときでさえ、作品そっちのけでご贔屓スターだけを一心に見つめ続けるファンもいるけど)

 だが、ディナーショーは違う。そこで観客の間に結ばれるのは、まさに「スターと私」という、個人対個人の関係性なのだ!
 だから2万7000円なのである。少なくとも1時間のショーの間は観客は「スターと私」という関係性に酔いしれ続けることが許されるのだから。
 会場には観客の人数分だけ「スターと私」の関係性の糸が結ばれる。イメージとしてはピンクの糸の束? 劇場空間とはまったく異質の、ただならぬ雰囲気が漂うのだ。

 ディナーショーの全体構成や選曲などには、主演するスターの個性が色濃く反映される。歌が得意なスターであれば、ここぞとばかりに聴かせるし、舞台で「客席いじり」が得意なスターはディナーショーのトークでも客席を湧かせる。
 大劇場公演ほどではないにせよ、歌だけでなくダンスも豪華な衣装も堪能できるのだから、普通の歌手のディナーショーに比べてもお得だともいえる。

 4月には月組トップスター瀬奈じゅんの、5月末~6月には花組トップスター春野寿美礼のディナーショーがある。どんな曲を歌うんだろう? トークもそれぞれ楽しいだろうなぁ・・・だが、そんなこといっていたら財布が持ちませんね(涙)。

 しかし、2000人を超える観客と向き合う大劇場公演から、ディープなファンが集うディナーショーまで、オールマイティにこなさなくちゃいけない宝塚スターって、ほんとすごいよね。(中本千晶)

☆ステップアップのための宿題☆
「ディナー」ショーであるからして、ディナーも楽しみのひとつです。気持ちと時間に余裕をもって、お食事とお酒を堪能してからショーにのぞみましょう(ただし飲みすぎには注意!)。

投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ 2007/03/09 11:00:00 中本千晶のヅカ★ナビ! | | トラックバック (0)

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