榊原和子の宝塚初日&イベントレビュー
壮麗な踊り絵巻 安蘭・遠野の大劇場披露公演『さくら』
星組宝塚大劇場公演初日(3月23日)
『さくら-妖しいまでに美しいおまえ-』
新しい星組の公演が、いいスタートを切った。
日本物のショー『さくら』とコメディタッチのラブロマンス『シークレット・ハンター』は、明るさと華やかさに溢れていて、まさに桜の季節にふさわしい作品だ。
また、この舞台は、安蘭けいと遠野あすかコンビの大劇場披露公演でもある。昨年末のプレお披露目『ヘイズ・コード』で、すでに息の合ったところを見せていた2人だが、本公演では初の並び、どこか緊張感が漂っていて初々しい。また、2番手格の柚希礼音の成長や、実力派の立樹遥、涼紫央の力に支えられて、主演の2人が伸び伸びと舞台上にいるのが印象的だ。
舞踊詩『さくら』は「妖しいまでに美しいおまえ」という副題がついていて、人の心を魅了する「桜」の美しさや妖しさをモチーフに作られている。
幕開きは初舞台生の口上。「清く正しく美しく」という、小林一三翁の言葉が書かれた扇を前に、黒紋付きに緑の袴の初舞台生50名が居並ぶ。星組組長英真なおき、副組長万里柚美の挨拶に続き、日替わりで初舞台生3名ずつが、宝塚歌劇団生徒としての決意を述べ、満場の観客から激励の拍手を送られる。毎年行われるセレモニーとはいえ、心引き締まるひとときだ。それが終わるといよいよ『さくら』の開幕である。
場内が暗くなりテーマソングの序曲が奏でられる。拍子木の「チョーン」という音とともに灯りが一斉につくと、目の前には桜模様の衣裳もとりどりに星組のメンバーたちが並んでいる。いわゆる「チョンパ」の開幕である。その桜の花々のような眺めの中心に、安蘭けいがセリ上がりで登場する。日本物ならではの目を奪うオープニングに負けない存在感と美しさで、堂々とした主演男役ぶりだ。
ショーの構成は、オープニングとフィナーレに「桜」をテーマにした壮麗な踊り絵巻が用意されていて、その間に「節句人形」「竹灯篭」「オペレッタ狂言 花折」という笑いも交えた3場面がはさみこまれている。

「節句人形」は、雛人形たちの反乱というファンタジー仕立て。少し乱暴者のお内裏様の柚希と、凛々しい武者人形の安蘭の戦いや、西洋人形やネズミまでが登場しての大騒ぎという荒唐無稽がややドタバタ気味ながら楽しい。
変わって「竹灯篭」は、平家の落人が桜とともに甦るという幻想的な物語。桜の精に扮した安蘭と白拍子の松本悠里(専科から特別出演)が連れ舞う様子は、しみじみと花の哀れを感じさせる。
次は一転、涼紫央のユーモラスな山法師の登場で始まる「オペレッタ狂言 花折」。花見客を引き連れてやってくる立樹遥のドンチャン騒ぎに巻き込まれて、気がつけば桜の花が!という、いかにも狂言らしい芝居仕立ての場面になっている。
そして圧巻のフィナーレ。場面タイトルも「さくら」とあるように、満開の桜の花を思わせる豪華な総踊りだ。まずは、桜の花びらとともに現れる安蘭けいに始まり、遠野あすかとの連れ舞い、そこに柚希礼音や松本悠里が加わり、やがては星組全員が登場して、全員で見せるボレロはまさに咲き誇る桜の華麗さと妖艶な美のようで、観るものを圧倒する。また、この場面で安蘭・遠野コンビと柚希、松本悠里が身につけている衣裳は「一竹辻が花」。繊細な色を重ねて描き出された深く神秘的な色合いが、「妖しい」という言葉にふさわしい幽玄さを添えていた。(文・榊原和子/写真・平田ともみ)
(⇒『シークレット・ハンター』初日レビューへ続きます。)
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◆星組公演◆
宝塚舞踊詩『さくら』-妖しいまでに美しいおまえ-
作・演出/谷正純
ミュージカル『シークレット・ハンター』-この世で、俺に盗めぬものはない-
作・演出/児玉明子
・宝塚大劇場公演(⇒宝塚歌劇団公演案内へ)
公演期間:2007年3月23日(金)~4月30日(月)
・東京宝塚劇場公演(⇒宝塚歌劇団公演案内へ)
公演期間:2007年5月18日(金)~7月1日(日)
投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ 2007/03/26 10:54:46 榊原和子の宝塚初日&イベントレビュー | Permalink | トラックバック (1)








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