エリザベートの魅力
水夏希 x マテ・カマラス ― 二人のトート対談(後編)
ウィーンからの来日版と宝塚版、2つの『エリザベート』公演の開幕が、いよいよ近づいてきた。ウィーン・オリジナルバージョンの『エリザベート』でトート閣下をつとめるのはマテ・カマラス。片や宝塚雪組の『エリザベート~愛と死の輪舞(ロンド)~』で、初めての『エリザベート』トート役に挑むのは水夏希。
宝塚プレシャスインタビュー『エリザベートの魅力』掲載の2人のトート対談。先週に引き続き、後編をお届けします。後編では、トートとしては先輩のマテが歌やのどのケアについて自らの体験を元に、水にアドバイス。お二人からの動画メッセージもごらんいただけます。
(インタビューより)
―― マテさんは素晴らしい声をされていますが、声が出なくなるなんてないのでしょうね?
マテ・カマラス いいえ、何度もあります。98年に『ダンス・オブ・バンパイア』に小さな役で出たのですが、叫んだので出なくなったことがありました。その次の年にオペラに出たときは、オペラの発声を学んだことによって出なくなりました。
それからまた2年後に同じ公演で歌わなくてはいけなくなって、今度は3カ月間声が出なくなり、フラストレーションを感じました。そのときは声帯はなんともないのに、精神的なダメージで声を出せなくなってしまったのです。
(……………)
―― 水さんは、3月にファンの方たちと『エリザベート』ツアーとして、ウィーンに行かれるそうですが、あちらでマテさんを訪ねる予定などはあるのですか?
水夏希 お稽古場で通し稽古を拝見できたらいいなと思っているのですが。
ウィーンへ行くのは初めてなので、国民性とか空気を肌で感じたら、またイメージをふくらませることができるのではないかと思っているのです。
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2人のトート対談の続きは、クラブA&A内「宝塚プレシャスインタビュー:エリザベートの魅力」でお楽しみください。
水夏希 x マテ・カマラス
水 夏希。みず なつき。宝塚歌劇団雪組主演男役。千葉県出身。
93年、宝塚歌劇団入団。『BROADWAY BOYS』で初舞台。『ME AND MY GIRL』(95年)、『ロミオとジュリエット'99』(99年)、『ベルサイユのばら2001』(01年)、『ベルサイユのばら-オスカル編』(06年)を経て、雪組主演男役に就任。
07年は中日劇場公演『星影の人/Joyful!!II』(2007年2月2日~25日)でプレお披露目の後、宝塚大劇場公演『エリザベート』(2007年5月4日~)が控える。
マテ・カマラス。俳優。ハンガリー出身、ヨーロッパ全土で活躍。
外国でのデビューはウィーンのライムント劇場公演『ダンス・オブ・ヴァンパイア』。その後の主な作品・役柄に、オーストリアのローナッハー劇場上演の『F@LCO A CYBERSHOW』でアマデウス・モーツァルト、『チェス』(ノルウェー)のアメリカ人、『ウェスト・サイド物語』のトニー、『フェーム』のニック、『アッティラ』のチャバ、『GOD’S SWORD』(すべてハンガリーでの公演)、『エリザベート』ブタペスト版のトートなど。
さらに、自ら歌を作曲し、自前のロックバンドを率いての演奏活動も度々行っている。
日本初演から11年。ウィーンからオリジナルのスタッフ・キャストを揃え、初来日。大阪と東京、2つのバージョンがお楽しみいただけます。
ウィーン・オリジナルバージョン: 2007年3月28日~4月30日 大阪 梅田芸術劇場メインホール
ウィーン・コンサートバージョン: 2007年5月7日~20日 東京 新宿コマ劇場
主な出演:マヤ・ハクフォート、マテ・カマラス、ルカス・ペルマン 他
脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽:シルヴェスター・リーヴァイ
※詳しくは⇒宝塚プレシャス公演情報へ
2年ぶり6度目の宝塚上演は、雪組の新主演コンビ、水夏希と白羽ゆりの大劇場お披露目公演にあたります。
宝塚大劇場公演: 2007年5月4日~6月18日
東京宝塚劇場公演: 2007年7月6日~8月12日
主な出演:水夏希、白羽ゆり、彩吹真央、音月桂、凰稀かなめ 他
脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽:シルヴェスター・リーヴァイ
潤色・演出:小池修一郎
※詳しくは⇒宝塚プレシャス公演情報へ
投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ 2007/03/03 7:00:00 エリザベートの魅力 | Permalink | トラックバック (0)