出戻りファンの温故知新
新人公演―ジェンヌ名言(?)集
★調査隊(スタッフのこと)によるレポート
新人公演、略して「新公」が初めて開かれたのは1958年のこと。
宝塚大劇場と東京宝塚劇場で各1回のみ、本公演と同じ演目を入団7年以下の生徒で上演します。歴代のトップスターはほぼ全員が新人公演の主役を経験しており、若手の登竜門とされます。
上演時間はほぼ半分で、料金も本公演の半額程度。チケット入手は激戦で、一般に出回ることは少ないそうです。
「新公」を初めて経験した時のジェンヌさんの言葉を「たから図鑑」(朝日新聞大阪版で04~05年に連載。宝塚プレシャスでも不定期連載中。)から集めてみました。なお日付は、「たから図鑑」の紙面掲載日です。
☆雪組の音月桂さん
入団3年目で新人公演の主演に初めて抜擢された時、“香盤(配役の一覧表)を見た瞬間、顔面は蒼白(そうはく)、心臓はバクバク。”だったそう。音月さんは新公の主役を5回経験。“これほど多いのは珍しい”のだそうです。(2004年11月24日)
☆宙組「ファントム」の新人公演で初主役を演じた七帆ひかるさん
開幕前、舞台袖で本役の和央ようかさんに「大丈夫だよ」と背中をぽんとたたかれて、“うれしくてがちがちに”。(2005年1月26日)
☆月組の夢咲ねねさん
研2(入団2年)で「エリザベート」新人公演のタイトルロールに大抜擢され、“配役を知った時は自身も思わずのけぞった。「おお」って。”(2005年3月16日)
☆元雪組トップの朝海ひかるさん
新人公演で“「初めてひとりせり上がったときの感動!」ライトしか見えず、客席は見えない”。(2004年5月19日)
☆星組の柚希礼音さん
新人公演で当時トップだった湖月わたるさんの役を3回演じ、“1人で頑張ってもいい作品にはならない。全員が輝いてこそ真ん中(主役)がいるとわかってきました”。(2005年3月23日)
☆星組トップ娘役の遠野あすかさん
花組時代、「エリザベート」東京公演で皇后役を演じる大鳥れいさん急病のため、開演15分前に代役を命じられ、“ソデに引っ込んだら、ぎりぎりまで台本と譜面を見て、『よしっ!』と飛び出す。そんな感じでした。今にして思えば楽しかったですね”。(2004年4月7日)
☆専科の箙かおるさん
6年目の新公で演じた裏切り者が転機になって悪役に目覚めたそうです。“本公演の先輩の演技を手本にナイーブな役作りをしたら演出家に「似合わない」と。” (2005年8月24日)
※“ ”内は「たから図鑑」より引用。
(調査隊隊長ハットリ)
投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ 2007/05/02 10:00:00 出戻りファンの温故知新 | Permalink | トラックバック (0)