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2007年5月14日 (月)

プレシャスインタビュー

宝塚男役を育てる演出-―『PRIMARY COLORS』 宝塚歌劇団演出家 正塚晴彦さんインタビュー後編

Masatuka8587_160  昨年、宝塚歌劇団を退団した元雪組トップスター朝海ひかるの、外部での第1作『PRIMARY COLORS』の構成・演出を手がける宝塚歌劇団演出家の正塚晴彦さんインタビュー。後半では、久世星佳さんや成瀬こうきさんら多くの宝塚男役を輝かせてきた『正塚スタイルの秘密』についてじっくりお話を伺いました。

⇒インタビュー前編はこちら

(インタビューより)

―― 宝塚は男役というスタイルのしばりがあるわけですが、それは演出家としてどう受け止めていたのでしょうか?
 助手をしていて自分の作品を出す前は、男役というものに違和感を持っていたところもあるけど、自分で書くようになってからは、あるがままに受け入れるというか、実際やりはじめてしまったら、火がついてるわけですから見ているわけにはいかない。やるしかないでしょう。

―― ところが、その正塚さんの演出によって、宝塚の男役が育ちもすれば、成長することになった。
 いや、それはどうかわからないけど。なんて言えばいいのかな、怪我の功名でしょう(笑)。結果がよかったというか。

―― 久世星佳さんとか成瀬こうきさんの取材で、無理せずに男役を楽しめるようになったのは正塚作品のおかげと。いわゆる型芝居みたいなものは削ぎ落とそうとしますよね。その結果、逆に男性らしさが出てくるのが面白い。
 型でやるのは見てて面白くないし、説得力がない、どういう気持ちなのかわからない。それをわかるようにするには、というだけなんですけどね。

 わりと最近言葉にしたことで、なぜ僕がそういうやりかたなのか、出演者にそうさせるかということですが、舞台って嘘でしょう? 先人たちがさんざん言っていることなんですが、舞台は虚構の世界で、それは皆知ってるわけですよ。だからこそ、そこでやってるやつが嘘っぽいことしてどうするんだと。虚構が成立しなくなるわけだから。嘘だと思うことを本気でやってるというので、観ている側は驚くわけですよ。

―― 舞台上でその時間を本当に生きるということですね。
 たとえば「お前を好きだ」と、その瞬間は本気で言える。生まれつきそういう風に言える感性を持っている人もいるし、たまたまそうなる人もいる。でもそれを観た側は、嘘だと思って観ていることをそのときは忘れる。それが虚構が成立するということでしょう。
 でも“好きそうに言う”ことはインチキだから観てても面白くない。本気でそう言える役者のほうが面白いに決まってるんです。それは現代物だろうが、古典だろうが、そのときに役者がやらなければならないことという点では同じで。
 いかに役者がそこで本気でいられるかなんです。照明だって装置だって、そこにあるものは全部本物じゃない。でも役者は生きている。だから役者が本物になれば、今まででいちばん綺麗な夕焼けとか、いちばん美しい夜明けとか、そういうイメージを喚起できるわけですよ。だから役者の芝居は本当でないといけないんです。

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 プレシャスインタビューでは、久世星佳さんや成瀬こうきさんがこのようなコメントをされています。

久世星佳さん
 …やはり正塚晴彦先生とご一緒したのがきっかけですね。「あ、がんばって“男役”することないんだ」と思ってから、男役で芝居するのが面白くなってきたんです。(インタビュー「スター列伝」より

成瀬こうきさん
…私は恩師だと思っているんです。つまづいたときに正塚先生の役に当たると一から洗い直してもらえるのと、自然に無理をしないで芝居をさせてもらえたことで、芝居好きになれたから。(インタビュー「スター列伝」より

 正塚演出の秘密の一端がわかるかもしれないインタビューの全文は「宝塚プレシャス」でご覧ください。

PRIMARY COLORS
 ファンが待ち望んでいる朝海ひかるの退団後の第1作は、ショーのような芝居のようなステージとのこと。
 ⇒詳しくは公演情報へ

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投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ 2007/05/14 18:01:03 プレシャスインタビュー | | トラックバック (0)

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