中本千晶のヅカ★ナビ!
《初級編》百人百様、「エリザベート」への愛
レベル:★☆☆(初級編)
分野:『恋愛』心理学
対象:人じゃないモノに熱く恋するってどういうことか知りたいあなたへ。
いよいよ「エリザベート」が開幕した。96年に雪組で初演して以来11年ぶりに同じ雪組での上演。
水夏希トートと白羽ゆりエリザベート、そして彩吹真央フランツの愛の三つ巴やいかに・・・? たまたまチケットが取れたのを幸いなことに、ゴールデンウィークを利用して大劇場まで足を運んでしまった。
ロビーに入ってまず驚いたのがトイレの長蛇の列である!
女性客が9割以上を占める宝塚大劇場では、もちろん女子トイレも十分な数が準備されているのだが、それにしてもトイレ待ちの列の長さが普段の開演前の2倍はある気がした。コトをきちんと済ませ、心を研ぎ澄ませて観劇に臨もうという心構えの表れかしらん?
とにかく、いつもと違う「ただならぬ」空気が漂っているのである。
それもそのはずだ。トート閣下がエリザベートに魅せられるのと同様、この作品に魅せられてしまった多数の観客が押し寄せているのだから。
プログラムを開くと、演出の小池修一郎氏がそんな観客層のことを、
「長年の恋の結果、多くの『エリザベート』ファンの間にはそれぞれの恋人像が出来、またそれぞれの恋愛観の違いが、判断の基準となって現われる」
と分析されておられ、思わず苦笑いしてしまった。
まさにそのとおり。「エリザベート」は宝塚版の後、東宝でも上演され、今や日本中のミュージカルファンに愛される作品となった。そんな「エリザベート」へのグランデ・アモーレ(偉大なる愛)の姿は百人百様だ。
私の「恋」のはじまりは11年前の雪組初演版にさかのぼる。轟悠のルキーニが銀橋に走り出てきた瞬間から雷に打たれたかのように恋に落ちてしまった。
おかげでその年は時間と体力と財力の限りを尽くして劇場に通いつめ、挙句の果てにはその年の年末、本家本元ウィーン版まで観に行ってしまった。歌詞もほとんど覚えてしまい、「ひとりエリザベート」ができるほどだった。
だが、そんな私でさえもグランデ・アモーレ度数でいうと中の下ぐらいだろう。そのくらい、この作品に熱く恋する人は多いのである。
今回の雪組版、どのキャストもそれぞれに語り尽せない見所があるのだけど、敢えて挙げるとしたらルキーニ役の音月桂とルドルフ役の鳳稀かなめかな。
音月ルキーニは初日明けて2日目にして、すでに舞台空間を自在に転がす余裕さえ感じてしまった。狂言回しのこの役がしっかりしていると観客も安心してこの作品を堪能できる。あらためてルキーニ役の重要性を実感してしまった。
鳳稀ルドルフはとにかく美しい! スラリとした立ち姿から悲劇の皇太子の憂愁を漂わせ、もうオペラグラスが手放せないのである。
ふたりにとって今回のエリザベートが飛躍の一作になることは間違いないと確信した。
思えば、11年前の2月、私を震えさせたのは何と言っても「タカラヅカもやるじゃん!」 という驚きだった。「女子どもの芸」というイメージを払拭し、新たな可能性を示した、その意味で「ベルばら」にも並ぶエポックメイキングな作品だったと思う。
だから、その可能性をできるだけ多くの人に知って欲しい。私自身が何度でも観たい作品であると同時に、できるだけたくさんの人を誘って観に行きたい作品でもあるのだ。
それってまさに、自分の恋人を友だちに見せびらかしたい心境と同じかも?(中本千晶)
☆ステップアップのための宿題☆
「エリザベート」はこれまでに宝塚の5組すべてで上演されていますが、「ベルばら」と違って、その構成・演出はほとんど変わっていません。それだけに、役ごとの出演者の個性の違いが際立って面白いのです。ぜひ見比べてみてください。
投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ 2007/05/11 11:00:00 中本千晶のヅカ★ナビ! | Permalink | トラックバック (0)





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