由美子へ・取材ノート
第8章-2 杜けあきインタビュー 屋上の思い出
「宝塚随一の美女」と称された元タカラジェンヌ北原遥子(本名・吉田由美子)の生涯を詳細な資料と証言でつづるノンフィクション『由美子へ・取材ノート』。
元雪組男役トップスターで、現在は女優として活躍している杜けあき。北原遥子(本名・吉田由美子)は、2年上の杜の相手役を務めることが多かった。杜は当時を「まるで青春ドラマみたいだった」と語る。
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由美子が初めて雪組に配属されてきたとき、最初は男役でしたから、あ、きれいな男役さんだなーと思ったんです。でも、線がそんなに太くないので、娘役のほうがいいのにな、と思った記憶があります。
娘役になってからは、本公演でも新人公演でも、よく相手役として組みました。新人公演で初めて組んだのは『ジャワの踊り子』、私は研4で彼女が研2でした。
いろいろな面で引っ張るのは、上級生ですから当たり前のことなんですけど、よくディスカッションもしましたよ。彼女は頭がいいから、すごく考えていたし、理路整然と役作りするタイプ。私は感覚人間で、お互いに違うからよかったという気がします。娘役としては、“日本の貞淑な妻”という感じで、楚々としてついて来てくれるタイプ。男役としてはやりやすかったです。
☆ ☆ (後略) ☆ ☆
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《関連情報》
☆『由美子へ・取材ノート』について
☆2007年春の御巣鷹行
《バックナンバー》
☆もうひとつの『由美子へ』―若くして逝ったある宝塚女優の記録
☆第1章 見果てぬ夢
☆第2章 誕生と家族
☆第3章 体操する少女
☆第4章 宝塚との出あい
☆第5章 宝塚音楽学校
☆第6章 娘役北原遥子
☆第7章-1 舞台1981~1982
☆第7章-2 舞台裏
☆第8章―1 舞台1983~1984
投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ 2007/05/29 7:00:00 由美子へ・取材ノート | Permalink | トラックバック (0)