プレシャスインタビュー
『舞姫』 宝塚歌劇団演出家 植田景子さん ― 夢の消滅を切なく描く
花組のバウホール公演『舞姫』が幕を開ける。明治の文豪・森鴎外の短編で、日本人医学生とドイツ人踊り子との悲恋を描いたこの名作は、これまでにも何度も映画化やテレビ化がされている。今回は脚本・演出を植田景子が担当、主演の花組男役・愛音羽麗のためにさまざまなアダプテーションを加えてミュージカルに仕立て上げた。この作品の話を中心に、まず植田景子、そして愛音羽麗と2回に分けて、登場してもらおう。
宝塚歌劇団演出家の植田景子さんが、宝塚プレシャスのインタビュー新コーナー「宝塚Zoom In!」に登場します。6月16日から宝塚バウホールで始まるミュージカル『舞姫』の演出・脚本を担当。今回の作品のテーマは“日本”という植田景子さんにじっくりお話を伺いました。
植田景子
うえだ けいこ。宝塚歌劇団演出家。
94年、宝塚歌劇団入団。最初の演出作品は『Icarus』(98年)。
以降の主な作品に『ロミオとジュリエット'99』(99年花組)、『―夢と孤独の果てに―ルードヴィヒII世』(99~00年花組)、『シニョール ドン・ファン』(03年月組)、『THE LAST PARTY』(04年宙組・月組、06年宙組・月組)、『落陽のパレルモ』(05~06年花組)、『堕天使の涙』(06年雪組)ほか多数。
(インタビューより)
―― この鴎外の『舞姫』を選んだ動機は?
宝塚はまず主演者によって企画が決まるのですが、今回は愛音羽麗ということで、いろいろ考える中で、日本人の役が似合うかなと思ったんです。
私自身、作品の中でこれまで日本は扱ったことがなく、作中に日本人が出てきたこともなくて、でも一度日本物をやってみたいという気持ちはあったんです。
・・・・・・(中略)・・・・・・
―― 原作は昔の文体で書いてあって、なかなか手ごわい作品ですね。
明治文学というのは、もうこんなに私たちから遠ざかっているのか、こんなに読みにくいものなのかと思いました。それに短編ですから、シノプシスだけ追っていくと、あっという間に終わってしまう。
・・・・・・(中略)・・・・・・
そのなかで、どう結末をもっていこうかということで、いろいろ背景を調べていると、だんだん見えてきたことがあるんです。それが今回のテーマである“日本”です。
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テーマが「日本」という、その真意とは?
ほか、主人公の太田豊太郎(愛音羽麗)の造形について、明治という時代と純愛について、自身の留学経験の影響について、愛音、野々、未涼亜希、華形ひかるら、花組の出演者たちの印象について、じっくり伺いました。インタビューの全文と動画は「宝塚プレシャス」でご覧いただけます。
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Musical『舞姫』-MAIHIME-
~森鴎外原作「舞姫」より~
期間:6月16日(土)~25日(月)
場所:宝塚バウホール
出演:愛音羽麗、野々すみ花 ほか
作・演出:植田景子
※詳しくは宝塚歌劇ホームページの公演案内をご覧下さい。
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■《レビュー》植田景子さん脚本・演出作『堕天使の涙』(06年9~12月、雪組公演)
投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ 2007/06/16 7:00:00 プレシャスインタビュー | Permalink | トラックバック (0)