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2007年7月31日 (火)

公演情報エトセトラ

貴城けい演じる妖かしの者とは 『愛、時を超えて』制作発表

 今年の2月に宝塚歌劇団を退団した元宙組主演男役の貴城けい。その退団後初舞台初主演作『愛、時をこえて~関ケ原異聞~』の制作発表が7月30日、東京都内のホテルで行われた。
 会見には、主演の貴城けいをはじめメインキャストの市川段治郎、華城季帆、吉野圭吾、市川笑也と、作・演出の岡本さとる、そして音楽を手がける加藤和彦が出席、本作の見どころや意気込みなどを語った。

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左から華城季帆、市川笑也、貴城けい、市川段治郎、吉野圭吾

 『愛、時をこえて~関ケ原異聞~』は、天下分け目の関ケ原の戦前夜が舞台。はるか遠く日本の地に蘇ったドラキュラ、ドラキュラを蘇らせ、徳川家康打倒のため手を結ぶ石田三成、ドラキュラが恋をする細川ガラシャらが絡む奇想天外なストーリーを音楽にのせてつづる娯楽作品。1997年に郷ひろみ主演で上演された『愛・時をこえて ドラキュラ・イン・ジャパン』を作者みずから台本を書き直し、音楽劇としてリニューアル。音楽は加藤和彦が担当する。
 キャストは元宝塚歌劇団の貴城けい華城季帆、歌舞伎界からスーパー歌舞伎の中心役者、市川段治郎市川笑也、ミュージカルやストレートプレイで活躍する吉野圭吾ら、実力・人気ともに各界を代表するスターたちの共演も楽しみな作品だ。

 会見ではまず、作・演出の岡本さとるが「本作は思い出深い作品で、もう一度やってみたいと思っていた。今回、メンバーも揃い、上演できることが嬉しく、期待している。音楽を取り入れ、アクションや各キャストの見せ場も盛り込み、奇想天外な面白い作品を観たと思ってもらえるようにしたい。」と語った。

 主演のドラキュラ、そしてその昼間の姿として出雲のお国の二役を演じる貴城けいは「素晴らしい方たちと共演者できて幸せ。精一杯務めたい」と抱負を述べた。

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 スーパー歌舞伎の中心役者・市川段治郎はドラキュラと友情を結ぶ石田三成を演じる。「20年、歌舞伎界にいる自分には刺激的な公演。三成を骨太に演じたい」と語った。

 話題作『宝塚BOYS』などに出演している吉野圭吾が演じるのはキリシタン大名の高山右近。「楽しい舞台になるよう精一杯やりたい」と語った。

 元宝塚歌劇花組の娘役で、06年末に退団後、今回が初舞台となる華城季帆貴城けいが恋におちる細川ガラシャを演じる。「1000%の力を出して、素晴らしい共演者の皆さんについていけるようがんばりたい」と話した。

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 ガラシャの夫である細川忠興役は、スーパー歌舞伎の女形としての経験と実績豊富な市川笑也。口頭一番「音楽劇ということですが、私は歌い(え)ません」と、牽制をかけた後、今回、男性を演じることについて「女形がいかに男に化けるかを期待していただきたい」と語った。

 最後に音楽を手がける加藤和彦が「女性だけの宝塚と男性だけで演じる歌舞伎のコラボレーションは世界に2つとない。その微妙な接点が楽しみ。舞台となる安土桃山時代は何でもありの時代。娯楽作品として楽しめる音楽を作りたい」と話した。

 続いて記者からの質問に出席者たちが答える。

―― ドラキュラと出雲のお国の二役を演じることについて
貴城「ドラキュラの昼の姿が出雲のお国。二役だがどちらも男でもなく女でもない、妖かしの者という一貫性がある。今後、稽古を通じて、共演者と一緒に役を作っていきたい」

―― 女性だけの宝塚と男性だけの歌舞伎の共演について
貴城「宝塚で15年やってきて、宝塚のことしか知らないので、それ以外の舞台に出ること自体が新鮮。宝塚・歌舞伎・ミュージカルの融合は自分自身楽しみだし、楽しめる舞台になると思う」

段治郎「宝塚の方と共演するとは思ってもみなかった。女優さんと同じ舞台に立つのは15年ぶりくらい。そのときはラブロマンスだったが、今回はそういう色気がないのでがっかりしている(笑)が、あらゆる意味で楽しみな舞台」

―― 宝塚退団後の初めての役は、男らしく、それとも女らしく演じるのか?
貴城「今回の役は人間ではなく妖魔なので、男でもなく女でもないイメージで」

―― 貴城さんの段治郎さんへの第1印象は?
貴城「まず『愛、時をこえて』のポスターの写真で『この方が段治郎さんか』と。その後、『松竹大歌舞伎』日本青年館公演で初めて“動いている”段治郎さんにお会いして、『この方が今度ご一緒する方だ』(笑)。
 歌舞伎には難しいイメージを持っていたが、このとき観た作品はわかりやすく楽しかった。段治郎さんの芝居・踊りを観て、心強く感じたし、気さくに話してもらえて、楽しんで一緒に舞台ができるといいと思った」

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―― 段治郎さんの貴城さんへの第1印象は?
段治郎「宝塚には知り合いもいて、舞台も拝見する。『宝塚おとめ』も読んでいて貴城さんの顔は知っていたし、舞台も観ていた。
 日本青年館公演での楽屋で初めてお会いして『生の貴城けいだ』と。これからどんどん実感がわいてくると思う」

―― 笑也さんの貴城さんへの第1印象は?
笑也「初めてお会いしたのは日本青年館公演の楽屋で、そのときの第1印象が『大きい』(笑)。貴城さんは女形としての自分が初対面だったので『この人が細川忠興?』という顔をしていた(笑)。
 ふだん女形の自分が今回、男を演じるので、お客様がどうワクワクしているか、貴城さんも男役をやってきて、そこはお互いにわかっていると感じる。」

―― 誰にどんな歌を歌って欲しいか
加藤「段治郎さんと笑也さんのお二人は、作・演出の岡本さんからは基本的に歌わない、と聞いているが、実際にはどうなるか。
 音楽劇ではあるが、歌うことが必須ではない。背景に流れている音楽に台詞を載せていくことも音楽劇ではないかと思う。
 自由にやっていいということなので、やりやすいと同時に難しい。これからキャストやスタッフの方たちと相談しながら楽しめるものを作っていく」

―― 宝塚と歌舞伎のコラボレーションに入ることについて
吉野「すごく中途半端な立場(笑)。両方の世界を勉強し、よいところを盗めればと思う。
 時代劇自体が初めてなので、どきどきワクワクしている」

―― 宝塚退団後、初舞台の心境は?
華城「男性と共演するのは初めてで、今までにない刺激を受けている。宝塚とはまた違った色を出したい」

―― 初演時にあったスペクタクルな部分、今回は?
岡本「前回は引田天功さんのマジックなどもあり、スペクタクルな作品だったが、今回は原点に立ち返り、芝居としての見せ方を意識したい。わかりやすくてグッとくるものになると思うので、ご期待いただきたい」

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 「愛、時をこえて~関ケ原異聞~」は、9月9日・10日に大阪・浪切ホールで開幕、その後、9月12日・13日の名古屋・名中京大学文化市民会館、9月19~24日の東京・シアター1010と巡演します。詳しくは公演情報のページをご覧ください。

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投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ  2007/07/31 0:29:46 公演情報エトセトラ | | トラックバック (0)

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