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2007年8月14日 (火)

由美子へ・取材ノート

第19章 レクイエム

Yumiko19_1
「うたかたの恋」の新人公演、マリー(「由美子へ」より)

  「宝塚随一の美女」と称された元タカラジェンヌ北原遥子(本名・吉田由美子)の生涯を詳細な資料と証言でつづるノンフィクション『由美子へ・取材ノート』

 第19章-1、第19章-2では、宝塚時代の仲間や由美子が世話になった人々、子どもの頃からの友人たちが語る由美子のこと、そして由美子の名が刻まれている4つの墓碑について描く。

☆        ☆        ☆

19章-1 レクイエム1

麻実れい 「亡くなったことは今でも私の中で大きな衝撃となって残っています。自分の近いところにいた人だったこと、稽古場で一緒に作りあげていく仲間だったこと、そして突然退めてしまって気になっていた人だったこと。
 気持ちの収拾がなかなかつきませんでした。それに、たまたまあの日は、私も大阪に行く用があって、ちょうど仕事が早く終わって、あの便をキャンセルして1便早いJALに乗ったんです。着いてから人と会っていたら、事故のニュースが入ってきて、あまりにもショックな出来事でしたから、そのあと1年以上、あの時間帯の飛行機は乗れなくなりました。 ……」

遥くらら 「事故の時は大阪の舞台に出ていて、ホテルの自分の部屋に戻っていたとき、知人から電話がかかってきたんです。“たいへんだ。事故があって、今、由美ちゃんの名前が出てるからテレビ見て”と。すごい衝撃でした。それ以来、ああいうものを見るのがだめになりました。次の日、舞台の終演後にインタビューを受けたんですが、ほとんどまともに答えられませんでした。……」

杜けあき 「事故のことは旅先で知りました。友達と旅行に行っていて、たまたまテレビを見ていたら事故の速報が出て“ヨシダユミコ”という名前が出たんです。大阪行きの便だし、もしやと思いました。<br>
 電話で、どうも由美子らしいということを聞いてからは、テレビにかじりついて、連絡を待って眠れませんでした。……」

☆        ☆    (中略)  ☆      ☆

19章-2 レクイエム2

☆        ☆    (中略)  ☆      ☆

4つの墓碑

 港区三田の玉鳳寺。由美子が眠る寺である。

 入り口に地蔵堂を持つこぢんまりとした寺で、入り口の地蔵尊は「化粧地蔵」。俗に「おしろい地蔵さん」と呼ばれていて、顔のアザや傷を治すと言われている。

 この寺に吉田家が墓所を持つことになったのは、先代の住職が、桐ヶ谷斎場で行われた通夜と葬儀の際に読経をあげてくれた僧侶のひとりだったことによるものだが、美しかった由美子が、容貌にまつわる悩みを救う寺に葬られているというのも、不思議な因縁という気がする。

☆        ☆    (後略)  ☆      ☆

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『由美子へ・取材ノート』は、ブログ『宝塚プレシャス』でその一部を紹介しています。全文は会員サイト『宝塚プレシャス』でお読みいただけます。

《関連情報》
『由美子へ・取材ノート』について
2007年春の御巣鷹行

《バックナンバー》
もうひとつの『由美子へ』―若くして逝ったある宝塚女優の記録
第1章 見果てぬ夢
第2章 誕生と家族
第3章 体操する少女
第4章 宝塚との出あい
第5章 宝塚音楽学校
第6章 娘役北原遥子
第7章-1 舞台1981~1982
第7章-2 舞台裏
第8章―1 舞台1983~1984
第8章―2 杜けあきインタビュー 屋上の思い出
第9章 メディアへの露出
第10章 劇団を去る日
第11章 女優への助走
第12章 女優修行
第13章 夢への一歩
第14章 別れの夏
第15章 日航123便
第16章 遭難
第17章 由美子その死
第18章 遺したもの

投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ 2007/08/14 7:00:00 由美子へ・取材ノート | | トラックバック (0)

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